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カチャカチャカチャカチャ……



お店の片付けをパパとふたりでしてる。



『ふぅ〜……』


「変わろうか?実季」


『いいよパパ!仕込み続けて!

あともうちょっとで終わるよ!』


「そうか……」



カチャカチャカチャカチャ……


パッパッパッパッ……



『ふぅ〜!!やっと終わったぁ!』


洗い物&お店の掃除!!!


いえーーい!!だなんて言ってると



「実季、最近……なんかいい事でもあったのか?」



と、パパが言う。



トントントントントントン……



ふふふ、分かっちゃうのかなぁwww


『ふふ、分かる?』


「ああ、その簪、新しく買ったんだな」


『可愛いでしよ〜!!!この前の休日にね!さねみさんが買ってくれたの!!』



私がそう、


言うと


包丁の音が止まる。



「さねみさん、って……あの……」


『?


うん!いつも来てくれる鬼殺隊のさねみさん』



「……付き合ってるのか?」



付き合うだなんてそんなっ!///


赤面しながら言うと____


「好き、なのか……?」


と。


パパは言う____




『あはは〜……///』


好き、って口に出すのはちょっと恥ずかしいなだなんて言おうとした時だった。



「……ダメだ。」


パパから、ダメ……と?聞こえたような?


『え?』


私が問い返すと



「あの子はダメだ!!!!」



パパが突然、怒鳴り


私の顔を凄い形相で見る____



『えっ……なっ……なんで……』


びっくりして……


パパがこんなに怒るなんて……


言葉が出てこない……



「彼はダメだ!鬼殺隊なんかの人を好きになってはいけないんだ!!実季!ダメなんだ!!」


そう言って私の肩を持ちながら


「認めないぞ……


もし、彼を好きだとしても……諦めなさい


住む世界が違いすぎる」


そう、何故か苦しそうに____




『なんで……』


こんなに好きになったのに諦めろなんて言うの?


『なんでそんな事言うのパパ!!!』


涙が止まらない。


「お前のために言ってるんだ!!」


自分の気持ちを否定されるなんて思わなくて

悲しくて悲しくて堪らない。


『パパには関係ないじゃない!!!』


私も大きな声でパパに反抗する____


「お前には傷ついてほしくないんだ!」


何でそんなこと……


『傷つくわけない!

だってさねみさんはとても優しくて……


あの人が好きなの!!』



「ダメだ!!!認めない!!!早く諦めなさい!」



『どうしてそんな事言うのパパ!?


パパなんて大っ嫌い!!!!!』



はぁはぁ……


こんなに怒鳴ったのは初めてだ。

パパとこんなにも言い合いしたのは初めてだ____



はぁはぁ


お互いと怒鳴り声を上げたので息切れをする。


パパが口を開く。


「……認めないからな」


そう、言い



トントントントントントン……


仕込みを続けた。



私は____


『パパがそんな事言うなんて……』


大好きなパパ。


早くお嫁にいきなさいと言うパパは、

優しいさねみさんの事を認めてくれるのだと思ってた。


それに____

ここまで言わなくたって____



涙が溢れ____


また怒りが湧き出てくる



『もう!パパなんて知らない!!』



バタンツ



「実季!!!」



私は、


あんなにもパパに夜は外に出るなと言われていたが


夜の町を____


泣きながら____



走って


走って


走った____


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