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「はぁ」
殺ってしまった…
私はこれからどうなってしまうのだろう。
もう人生を終えてしまいたい、そんな事も考えた。そっちのほうが警察に捕まるより遥かにマシだし。
深夜の薄暗い誰も通らない道路で、返り血もそのままで、死体の横で逃げることも忘れて一人で悲しみに暮れていた。
ハッと我に返り、急いで逃げた。誰にも見られていなければいいけど。
その次の日の早朝、私に転機が訪れた。
雨が降ったのだ。凶器を置いてきてしまったし、終わったと思っていたのに。
神が私に味方してくれたとしか言いようがない。
これで私の指紋が消えた。決定的な証拠が一つ消えた。
なんてことだろう。嬉しすぎる。
でもまだ油断は禁物だ。
警察が来ることを想定して洗濯を早く終わらせないと。
でもこの天気じゃ干せそうにないし、室内干しをしたら洗濯したことが完璧にばれてしまう。
乾燥にでも行こうか。
ついさっき人を殺した人が言うセリフではないな、と一人で笑った。
さぁ、次はどうしようか。