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桃花
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おんりーだけでも、生きて欲しい。
これは、幼い頃の僕の願い。
でも、
その願いはいつからか
【おんりーだけ】から【皆】に変わっていった。
それは全て、おんりーのおかげ。
…皆、おんりーに救われている。
かくゆう僕もそのようなものだった。
僕がおんりーとあった時の話をしよう。
「おんりー。この人がこれから君に勉学を教えてくれる者だ。」
「…。」
今考えると、なんて無礼なやつなんだ。と僕自身に思う。
挨拶もせずに、ただただ無言を突き通していた。
おんりーとは、無理やり雇わされた城で出会った。
おんりーや、MEN、王様は、【無理やり】っていう部分は聞いてないと思うけど。
…そうだ。このころはまだアルバイトを雇っていた時だった。
1週間、僕は王様の言うことを無視し、勉強を教えなかった。
すると王様は
「まだ環境に慣れていないのかもな。すまない。来てからすぐに勉学を教えろなどと言ってしまって…。」
謝ってきた。普通クビにとかするだろ。
って、心の中でつっこんでた。
…でも、そんな優しい王様のおかげで少し人間を信じることが出来た。
それなら【おんりーだけ】じゃなくて王様も入れないのか、だって?
まぁまぁ、まって。
順に話すから。
そして王様は、
先にいつもの風景を見学しよう。
と提案してきた。
そして次の日、その光景を見て思った。
「教えるの下手すぎない…?」
おんりーがなぜあんなに頭がよくなったのか疑問になるくらい、(教え方が)意味がわからなかった。
…
「そうなのか…。私の城の使用人にはまともな人が1人もいなくてね…。
これからは固定メンバーにしようと思うんだ。
君には、おんりーに勉強を教えて欲しい。
地頭も良いし、呑み込みも早いから教えやすいと思うんだ。
勿論、今週いっぱいはいい。
だから_」
「…いえ、今週からさせてください。」
「い、いいのか?疲れてないか?無理してないか?」
「…そんなにご心配なさらないでください。
それに、これまで失礼な態度をして申し訳ございません。」
「そんなの気にしてないぞ。むしろそんなに敬語だと…なんだか、気を使ってしまう。」
「…いえ、これでいいんです。」
「そうか?ドズル、お主はとても優しいおかたのようだ。
そうしたら今週はおんりーとの絆を深めてきてくれないか?
それが今週の仕事だ。」
「…わかりました。」
きっと、これまで無視してきたのだから、ひどい事を言われるのだろう。
そう思い、覚悟してドアの前に立つ。すると中から、声が聞こえてきた。
「ん〜!やっぱりMENのつくるお菓子は美味しいなぁ…。」
「そうか?まぁ、そう言ってもらえると作り甲斐があるな!」
「…でも、本当に王子にならなくていいの?
僕、王子になるような性格とか、持ってないんだけど…。」
「俺は料理人の方が楽しくていいんだよ!
それに、おんりーは誰にでも優しいし、勉強だってできる。
魔法の才能もあるだろ?
俺は、そんなおんりーを支えたいんだ。
戦いとかはできないけど…帰ってきた時に、美味しいご飯があったら嬉しいだろ?」
「…!うんッ!そうだね。
美味しいご飯が毎日食べれるのかなぁ…!
楽しみ!」
ドアの前で僕は無意識に微笑んでいたのかもしれない。
そしてその時僕は思った。
この日常を守れるような強さを持ちたいと。
コンコンコン
「はぁーい。」
ガチャ
「あれ?えっと…ドズル、さん。
勉強、教えてくれるんですか?」
「はい。これまで失礼な態度をして申し訳ありません。」
「え、そんな!頭なんて下げなくていいですよ。
僕の方こそ、こんなに環境が変わったのに、勉強を教えてなんて言ってしまって、ごめんなさい。」
おんりーはやっぱり、優しいなぁ…。
「MEN、さんには勉強は教えなくていいんですか?」
「なに言ってたんだ?俺はおんりーの専属料理人!ドズルさんと立場は同じだぞ?
だから敬語もなし、な!」
「う、うん…?なら僕も、二人とも敬語は外してほしいな。」
「え、じゃあ…ド、ドズル…?」
「はい。何でございましょう?」
「え。なんで僕には敬語なの〜?」
「それはだって…王子ですし。」
「むむむ…。MENが外してるんだからいいじゃん!」
「それはちょっと…w」
「ぐぬぬ…。」
この時のおんりーは、感情が豊かだったなぁ…。
今が冷たいってわけではないんだけど、やっぱり…変わった、なぁ…。
そう思うと…MENは割とそのままだな。
それから僕は、おんりーに勉強を教えたり、MENとおんりーと遊んだり…。
とにかく、色々な事をした。
この中で僕は圧倒的に年上だったし、王様の代わりに遊ぶことが多かった。
そんな時、悲劇が起こった。
王様が殺された。
王様がジャスとの友好関係を繋げようとしたことを嫌に思った村民達が、デモを起こしたらしい。
MENは、とにかく泣いていた。
1ヶ月くらい、部屋からも出てこなくなった。
でもその時、思いっきり泣いたからこそ、切り替えができたのかもしれない。
おんりーは、泣かなかった。
ただひたすら、MENを慰めたりして、他の人を心配していた。
このころからかな。おんりーの感情が激しく揺さぶることがなくなったのは。
自分の意見を率先的に言わなくなった。
他の人に合わせるようになった。
ある意味、大人らしくなった。
でも、それが悲しかった。
泣いていい。
甘えていい。
そんな年頃なのに。
貴方は、人をあまり頼らなくなった。
自分で解決しようと、頑張っていた。
…次の王様は、おんりーだ。
悲しむ暇なんてくれない。
遊ぶ時間なんてくれない。
これからあるのは、王様の仕事。
そんなおんりーに、ある時MENと一緒にMENの手作りクッキーを差し入れに行った。
コンコンコン
「どうぞ。」
ガチャ
「おんりー。これ、俺がつくったクッキー。」
「美味しそう!ありがとう。」
「…食べないの?」
「ごめん。今は忙しいから、後で食べるね。」
久しぶりに見るおんりーは、
目の下にくまができていて、
前より明らかに細くなっていて、
目の奥が悲しそうで、
見ていられなかった。
「お言葉ですが、おんりー様。無理をしすぎです。なにか手伝うことがあれば…!」
「大丈夫。大丈夫だから。
俺のこと心配してくれてありがとう。」
笑っているけど、笑っていない。
「俺ッ!今日は…おんりーが一番好きなラーメン作るよ。
だから…一緒にご飯だけでも…食べ、ない?」
「…ほんと?」
「…うん。」
「なら…食べよっかな。久しぶりに。」
「ほんとに!じゃあいつもより腕によりをかけてつくらなきゃ!」
タッタッタッ
「あ、いっちゃった…。」
「おんりー様。大人を頼っても良いのですよ。
貴方は王様ですが、その前に年頃の男の子なんですから。」
「…ありがとう、ドズルは本当に、優しいよ。」
「…失礼しました。」
バタン。
この人だけでも、生きて欲しい。
幸せになってほしい。
この時、初めて思った。
「優しいだけではダメだ…。おんりー様や、MENを守れるような…強い魔法使いに…」
この頃から、僕は修行を始めた。
修行をはじめて1年ぐらいがたったとき、僕は国で3番目に強い魔法使いと言われるようになった。
1番目と2番目は誰なのだろう、その人達が裏切ったら僕はおんりーを守れるのだろうか。
そんな不安があった。
そんな中、2番目に強い魔法使いがここで働くということが聞いた。
僕より強い人なら、僕の居場所がなくなるのではないか。と心配をしたけど、その人は掃除をするらしい。
「こんちは〜!新しくここに入ったぼんじゅうるです!長いからぼんって呼んで!」
「こんにちは。待ってましたよ、ぼん。」
「ん〜…。
あ!王様じゃん!確か名前は…おんりー、チャン?」
「おんりーはあってますけど、俺、男ですよ?」
「男とかは関係ないよ!ただ可愛いって思ったからそう呼んだだけ。」
「可愛い、ですか…。」
「もしかして…嫌だった?」
「ううん。…なんだかぼんって、暖かいね。」
「…!そう、かなぁ…。
でも、おんりーもそうやって笑ってるほうが可愛いよ。」
「…ありが」
「ちょいちょいちょい!おんりーに敬語を使えー!!」
「え、いやいやそんなのきに」
「そんな事言ってる、えっと…MEN?だって!おんりーに敬語じゃないじゃん!」
「俺は親族だからいいんです!」
「…。」
「仲いいね。二人とも。」
『仲良くないよ!!』
「あははっ!ハモってるじゃん。」
おんりーが笑ったとき、少し悔しかった。
僕達が何度寄り添おうとしても笑ってくれなかったあのおんりーが、
ぼんさんの前で笑ったのだから。
慰めるのではなく、いつも通りに話しかけたら…。
もっと早く、おんりーは笑えたのかな_
テスト終わったぁぁぁ!!!
これからからまたかくの始めるけど遅くなると思いますm(_ _)m
台風で大会がなくなったり、部活がなくなったり…悲しい(´;ω;`)
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