ある日のこと…
桂「銀時〜!」
この男、桂小太郎は友である坂田銀時と付き合っている。
銀時「…あ?」
最近銀時がツンデレとも言い難い程桂にそっけない。そこで桂は考えた。
桂「銀時!最近冷え込むからな!お前のためにマフラーを編んできた!」
そう、手作りマフラーで出来る男を演出大作戦!!
桂(ど、どうだ?!)
銀時「あぁ、ありがとな」
桂(…!)
桂(いつも礼なんて言う頭すらない銀時が礼を言った!?なんてことだ!すごく…嬉しい!)
桂「あぁ!今年の冬沢山使ってくれ!」
銀時「おう」
桂「じゃあ俺は今から用事があるからまたな!」
銀時「はいよー」
桂が去っていく。
銀時はそのマフラーを付けて帰ろうとする。
すると…
女「きゃ、寒い」
まさにボン、キュッ、ボン!で綺麗な人が通った。
女「今日は冷え込むわ。寒すぎる〜」
銀時はぼーっと眺めている
目が合う
女「…?どうしましたか?」
銀時「え?あ、いや、、寒そうな格好だなって」
女「ふふ、馬鹿みたいですよね。仕事上仕方なくて。」
銀時「…これ使う?」
銀時が渡したのは先程桂に貰ったマフラー
女「え!?いいんですか!?」
銀時「いーのいーの、使う宛ないし」
女「ありがとうございます!」
銀時「いいってことよ」
女と別れる。
銀時(ヅラに貰ったやつだけど、、まぁいっか。どーせあげたことすら忘れてらぁ)
そう思いながら家へ帰った。
そして数日後…
桂「銀時君いますか〜」
桂が万屋へ来た。
銀時「あー?何だヅラか」
桂「ヅラじゃない桂だ」
銀時「で、何しに来たの」
桂「あぁ、そこまで来たんでな。ちょっと顔を見に」
銀時「はぁ、俺も暇じゃないのよ。帰った帰った」
桂「む、そんなことより俺があげたマフラー使ってくれてるのか!?」
桂はワクワクした目で見てくる
銀時「あ?あぁ、、」
桂「何だその返事。お前まさか捨ててないだろうな?」
銀時「す、捨ててねぇよ!」
桂「怪しい、見せろ!」
銀時「うっせーな!持ってるって言ってんだろ!」
?「すいませーん」
そこでちょうどお客さんが来た。
銀時「客だ。お前はさっさと帰れ 」
女「すいませ…あ!やっぱりいた!」
銀時「あ、」
女「これ、この前貸していただいたマフラーです!ここで働いてると聞いて持ってきました」
銀時「、、、あ、ありがとう」
女「いえいえ!では私はこれで!」
銀時「は、はーい」
女が出ていく。
銀時「…」
桂「銀時、どういうことだ?」
銀時「い、いや!寒そうにしてたから!」
桂「…ずいぶん綺麗な方だったな」
沈黙になる。
桂「俺はお前のために作ったんだ。さっきの女が万屋のことを知らなかったら帰ってこなかったかもしれないんだぞ!」
銀時「チッうっせーな」
桂「なんだと!?自分がしたことを反省しろ!」
銀時「大体な、マフラーなんて貰っても邪魔だし使わねぇし迷惑なんだよ!お前が勝手に作っただけだろ?俺のモンになったんだから後は何しようが勝手だろーが!」
桂「そんなこと、、」
銀時「お前が作ったとか考えるよりも先に綺麗なお姉さんが目の前で寒がってんだからそっちに気が行っても仕方ねぇだろ!」
桂「…!」
銀時「お前が作ったとかどーでも良いわ!いらねぇモン寄越しやがって」
桂「…い」
銀時「あ?」
桂「すまない」
銀時「…」
桂「俺は銀時が最近冷たくて、悲しくて、何か喜んでくれる物をあげたかったんだ。」
銀時「…!」
桂「それが迷惑だったとは、悪いことをしたな」
銀時「あ、いや、」
桂「これは燃やしておく」
そう言って銀時からマフラーを取り上げた。
銀時「…!?」
桂「当分会いには来ない。邪魔したな。」
銀時「ちょ、まっ、、」
桂は帰って行った。
銀時「何やってんだ俺、、」
そう言って自分を一発殴る。
銀時(思ってもないこと言っちまったよ。それにアイツ、もう来ないつもりか?)
銀時「…謝ろ」
数日後…
桂(あれから何日経っただろうか。会う気にならない。好きなのに、、辛いな)
自然と涙が出てくる。
桂「ふ、うぅ、、」
銀時「…おい、泣くなよな」
後ろを振り返ると銀時がいた。
桂「なぜここに??」
銀時「あー、なんつーか、アレだ」
桂「…?」
銀時「だー!謝らに来たんだよ!」
桂「何をだ?」
銀時「この前のこと、、」
桂「あれは、お前が悪いわけではない。俺が悪いんだ。謝る必要はない。」
銀時「いや、俺、本心じゃないこと言ってお前のこと傷つけた」
桂「何のことだ?」
銀時「マフラー、嬉しかったよ。女に貸したことも後悔してる 」
桂「…」
銀時「全然邪魔なんかじゃねぇよ。夏でも使ってやるよ。あと、そこら辺の綺麗なお姉さんよりお前の方がずっと綺麗だ」
桂「へ///?ど、どうしたんだ?柄にもないことを 」
銀時「俺冷たかったよな。不安にさせちまったんだよな。ごめんね」
桂「!!…ずっと冷められた時のことばかり考えていた。毎日万屋に行っては怒鳴られて悲しかった。」
銀時「うん」
桂「頑張って作ったマフラーすら女に貸して、いっそのこと捨てられた方がマシだった」
銀時「うん」
桂「俺のこと嫌いじゃない?」ズビッ
銀時「ばーか、愛してるっつーの」
桂「ひぇ、、」
銀時「ん?」
桂「銀時がカッコ良すぎる。どうすれば、、 」
銀時(ズキューーーーーン)
銀時(やっぱ誰よりも可愛いよな?何で今まで俺はこいつを、、)
銀時「可愛いなぁ、、」
桂「んぇ??ぎ、銀時、恥ずかしいぞ」
みるみる桂の顔が赤くなってゆく
銀時「あーー、可愛すぎるだろこれ」
桂「もう言うな!」
銀時「ねぇ、ちゅーしてもいい? 」
桂「え?いや!それは、んぅ」
銀時は返事を待たずにキスをした。
桂「んん、んぁ 」
銀時「は、可愛いなぁ」
桂「銀時、、」
銀時「うん?」
桂「お前は世界一かっこいいぞ 」
銀時「え!?んぇ?小太郎ちゃん??」
桂「ん?」笑いかける
銀時「あ、もう無理」
桂をそのまま押し倒す。
桂「ぎ、銀時!?」
銀時「ごめん、抱いていい?」
桂「…うん」
銀時「はぁ、好き」
桂「俺もだ///」
もう一度キスをして2人は交わった。
後日
桂「銀時、起きろ」
銀時「んん、」
桂「全く、いつまで寝てるんだ」
銀時「うーん、桂」
桂(ん?今桂って言ったか?!)
桂「な、なんだ?」
銀時「こっちおいで」
桂が銀時の場所へ移動する。
銀時「おはようのちゅーして」
桂「え?!」
銀時「はやく」
桂「…ちゅ」
銀時「はは、、よし、起きるわ」
桂「あぁ」
銀時「一旦家に帰りましょうかね〜」
桂「リーダーも待ってるだろう。早く行け」
銀時「へいへい。…じゃあな、愛してる」
桂「ん、俺も愛してるぞ」
最後の最後、キスをして銀時は家へ帰った
コメント
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その後日、マフラー返せよって言いに銀時が来て、本気で燃やした桂を抱きしめましたとさ