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何度も繰り返された練習、どんなに忙しくてもみんなと一緒に過ごす時間は俺にとって当たり前のことだった。
Snow Manとしての仲間たち、長い時間を共にしてきたからこそ、何も特別に感じることはなかった。
けれど、ひとつだけ。
彼──佐久間大介がその輪の中に入ってきたときから、何かが変わった。
佐久間は、最初から他の誰とも違った存在感を放っていた。
明るくて、少し抜けていて、でも何かを背負っているようなその雰囲気に、俺は何度も心を動かされた。
しかし、グループの一員として、お互いにただの仲間であるべきだと、自分に言い聞かせていた。
でも、ある日ふとした瞬間に、その思いが溢れ出してしまう。
それは、何気ない言葉から始まった。
佐久間が口にした、
「阿部ちゃん、俺のこと好き?」
その言葉をきっかけに、俺たちの関係は少しずつ、確実に変わっていく。
仲間としての距離から、少しずつお互いを意識し始め、恋人としての道を歩み始めるのだった。