テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#文豪ストレイドッグス
夏の穂|フォロバ100%
4,984
#クロスオーバー
ねこ
12
糖足
717
先にご挨拶失礼します、作者の猫の小判です。今回から他の話のエピソードタイトルを変更させていただきました。他のアプリで上げるときはこちらを使用させていただいています。
前置きが長くなりました。どうぞお話をお楽しみください😊
ーーーーーーーーーーーーーーーー・・・
目を覚ますと、そこは知らない部屋であった。(ここは…何処だ?)
そんな考えが頭によぎるも、朝日の暖かさから、もう一眠りしたい気持ちが勝る。銀も、隣の布団ですやすやと眠っているらしい。久々の安眠なのだ。
眠たいからと言って馬鹿正直に眠るほど子供ではない。起き上がって思いきり息を吸うと、だんだんと目が冴えてきた。
布団を畳み、まだ寝ている銀を一つ撫でると、無意識だろうか、擦り寄ってくる。その様子に笑みをこぼした。
その時だった。
ピピピピピーー!!
枕元に置いてあった何かがなった。
ガバッ
銀もその音に気づいたのか、目を覚まして起き上がる。
恐る恐る手に取ると、それは携帯電話だった。初めて触れるが故に、どの釦を押せば良いのかわからないため、あたふたとしてしまう。
「これを押せば良いのだろうか」
「へっ、変なところ押したら壊れちゃうんじゃ…」
二人揃ってあわてていたが、なんとか正解の釦を押せたらしい。電話から声が聞こえた。
『おう、おはよう。よく眠れたか?』
声の主は、昨日自分たちを拾ってくれた中原中也だった。
「おっ、おはよう御座います…。その、やつがれ達がいる所は…?」
『あゝ、そこは社員寮。俺も隣に住んでるとこだよ。ちと狭ぇが、住めば都だぜ?』
「いえ。むしろ、雨風の入らぬ立派な建物で過ごすのは、人生初めてです。」
『そりゃあよかった。銀も起きてるか?』
自分の耳から電話を外し、おそらくスピーカー機能であろうマークを押す。
「おっ、おはようございます…」
『おはよう、よく眠れたか?』
周りに花のようなものを浮かべながら、こくこくと頷く。ただし、電話では伝わらないことを、誰もツッコまなかった。
『ところでよぉ、まだ朝餉は食べてねぇだろ?』
グゥゥゥ
その言葉と同時に二人の腹の虫が鳴く。
『答えを聞くまでもなかったな。』
そう言ってケラケラと笑う声が聞こえる。二人揃って頬を赤に染めた。
『丁度いい。二人とも、今から言うところに来い。飯食わせてやるよ。』
二人は顔を見合わせて、頭上にはてなを浮かべた。
コメント
3件
うわあ、朝のほのぼのした空気感がすごくいいですね…!携帯電話に戸惑う二人の様子が可愛くて思わず頬が緩みました。中也さんの「答えを聞くまでもなかったな」のツッコミというか優しい笑い声が、もう完全に保護者ポジションって感じで微笑ましいです。この世界での日常がどんなふうに育っていくのか、続きが気になります!