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いじめてた子に堕とされる話
「宵宮さんってさ、いつも静かだよね。静かなのがイヤって訳じゃないんだけどさ、みんなで楽しく活動してる時に輪を乱すようなことするのはやめてもらえないかな?」
日ヶ谷陽乃は容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、品行方正。非の打ち所が全くない彼女は学年問わず男女から人気で、告白された回数は数知れず。
そんな彼女は夕日が落ち始めてどんどん暗くなっていく空き教室でクラスメイトの宵宮依咲を壁に追いやっていた。
「えっ…と、ごめん。身に覚えがないんだけど…なんのこと?」
「今日の6限のグループワーク、宵宮さんだけ会話に参加もせず一人で淡々と課題進めちゃってたよね。私ね、あーやってみんなと違う行動する人あまり好きじゃなくて。だから宵宮さんも会話に参加できるように気配りしたつもりなんだけど、宵宮さんってば聞く耳も持たないで作業続けちゃうから流石に私もカチンって来ちゃって。」
「それでわざわざこんな空き教室に…。」
依咲は陽乃になんて面倒なことをしているんだろう…と言いたげな表情を浮かべる。注意するのが目的なら教室ですればいいものをわざわざ人気もないところにある空き教室にまで連れ込んでするなんて非効率ではないだろうか。
「うん。」
「そっか。それじゃあわたしはこれで。日ヶ谷さんの言いたいことはちゃんと受け止めるから失礼するね」
要件が済んだのならこの薄暗い場所にいる必要もないだろうと思った依咲は陽乃の横を通って教室を出ようと歩み出す。
しかし、何故か陽乃は彼女の腕を掴む。
「勝手に話終わらせないでくれるかな。まだ私の話は終わってないよ?」
「え?だって陽乃さんが言いたいのはわたしの態度への注意でしょ?だったら……イタッ」
陽乃は依咲の掴んだ腕を自分側に引き寄せ腕を強く壁に押さえつける。
「私ね?自分で言うのも恥ずかしいんだけど、すごい人から好かれるの。好かれるから周りのみんなの期待に応えられるようにいやなことも我慢して引き受けてるんだよね。でもそれってすごーーーくストレスが溜まることじゃない?だからね……」
「あっ!?」
誰もいない教室に鈍い音が響き渡る。あの学校の人気者の日ヶ谷陽乃は空いている手で華奢な宵宮依咲の腹を殴ったのだ。
これまで表情を一切変えてこなかった依咲も痛みには耐えられなかったようで、顔を歪ませた。
「……あはっ。私人のこと殴っちゃった。初めてだったけど気持ちいいんだね暴力って♡」
「うぅ…っ」
目を瞑って痛みを我慢する依咲。床に蹲ってお腹を抑えたいが、目の前の彼女は壁に押さえつけている腕に込める力を緩ませず座らせないようにしていた。
「痛い?苦しい?私はすっごく楽しいよ」
「なんで…なんでわたしが殴られなきゃいけないの?わたしの態度が良くなかったのはもうわかったからやめてよ」
ジンジンするお腹の痛みを抱えながら、陽乃にお願いする。
依咲からすれば、なぜいきなり空き教室に呼ばれたのかも殴られたのかも理由がはっきりせず意味不明なのだ。彼女の目的もわからないままのこの状況に恐れずにはいられなかった。
「私もさっきので終わりにしてまた明日からの学校生活を楽しもうと思ったんだよ。でも普段静かで表情もあまり変えない子の歪んだ顔見たら癖になっちゃった。それにね?さっきも言ったけど私って毎日毎日すごーーいストレスが溜まってるの。それでストレス発散のために殴ってみたらすごく気持ちよかったし、宵宮さんの歪んだ顔も見れた。だからーー、一石二鳥ってことで、今から宵宮さんは私のストレス発散道具になってもらうね。」
ニコッとなんの悪意も感じられない笑顔をたたえる陽乃。彼女を好いている他生徒からしたら眼福だの幸せだのと感じるかもしれないが、依咲は違う。ただ狂気にしか感じられなかった。
手の拘束から開放されようとなけなしの力を込めて抵抗するものの、彼女の前では無意味だったようで、ビクともしなくて。
「っ、そんなの、誰が受け入れると思って…ぐあッ!」
陽乃の意見に反対の意志を伝えようとした瞬間、もう一度あの衝撃が依咲の腹に伝わって。
「宵宮さんに拒否権なんて最初からないんだよ?だから大人しく私のされるがままになって?」
それから陽乃は顔を赤らめながら目の前のストレス発散道具に暴力を振るい続けた。最初はどうにか抵抗しようともがいていた依咲であったが、どう頑張っても開放されない拘束と止まることのない痛みの連続で自ずと抵抗する気力すら削がれてしまっていた。
「はぁはぁはぁ…/// すっごくスッキリした。また次もよろしくね?宵宮さん♡」
満足したのか日ヶ谷陽乃はこの空き教室を後にした。
「うっ……ぁ……」
ずっと拘束されっぱなしだった依咲はようやくあの地獄のような時間から解放された。
陽乃の娯楽が終わり電池の無くなった人形のように無気力に倒れその場に蹲る依咲。その姿は痛々しく、服で隠れていて見えないだろうが、その雪のように白く綺麗な肌はきっと痣だらけだ。
(痛い…痛い…痛い…痛い…)
✻
あれから一週間、毎日あんな目に遭うのではないかと怯えながら登校していた依咲であったが、そんなことはなくて今日に至るまで陽乃のストレス発散相手になることはなかった。
(はぁ…日ヶ谷さんに声掛けられる前に帰ろう)
帰りのホームルームが終わり、多くの生徒が帰りの支度を済ませ友達と会話を弾ませて騒がしくなる教室。その隅っこで陽乃が中心に立つグループもまた会話に花を咲かせていた。放課後特に用事もない依咲はこの隙に彼女から離れようと青色のリュックサックを背負って教室を出ていく。
陽乃side
「………。」
友達との会話中、廊下側の後ろ隅っこ席にいる宵宮依咲が自然と目に入った。私をチラッと一瞥するなりそそくさと教室を出て行く彼女に黒い感情が私の身体を巡った。
「陽乃?どうかした?」
「ううん!なんでもない!あっそうだ!私この後予定があって……。」
「え?そうなの?そっか…じゃあまたね!」
「うん。またね」
(いちいちそんな顔しないでよ。めんどくさい)
適当に予定があると嘘をついて会話から抜け出し、スクールバッグを持って教室を後にする。
その道中で多くの人に声をかけられて中々下駄箱に辿り着けず、ようやく着けた時には既に教室を出てから1時間が経っていた。
「えーっと?確か宵宮さんの連絡先は…。あった。」
校門を出てスマホを取り出し、目的の人物の連絡先を探す。一学期が始まった時にクラスの女子全員と連絡先を交換していたため、一応連絡をとることは出来て。
「もしもし宵宮さん?宵宮さんって今どこに居るのかな?」
依咲side
生徒が行き交う廊下に出て真っ直ぐ下駄箱に向かう。
人とのコミュニケーションを必要最低限に抑え、特別な用がない限り声をかけない生活をしてきたわたしには友達と言える相手が存在しない。
時折男子がチラチラこちらを見てきたりあまり関わったことがないはずの男子が遊びに誘ってくる時があるが、全て断っている。
そんなことが続いて学年では”氷雪姫”などというあだ名が広まっている。
「今日の夕飯は……。」
校門を出て夕飯を何にしようか思案する。
幼くして両親を亡くしたわたしは一人で生活している。家事は当然私がするし、もろもろのお金は一部わたしが負担している。けど、おじいちゃんおばあちゃんが必要なお金を払ってくれたり毎月仕送りを送ってくれるおかげでなんとか生活出来ていた。
「カレーにでもしようかな」
足りない食材を買い足すためにスーパーへ向かう。
──────────────
買い物を終えてスーパーを出ると、辺りはすっかり暗くなり、校舎を出た時よりも空気は冷たく冷え込んでいた。
早く帰って温まろうと思い駆け足で帰り道を進んでいくと、突然ポケットに入れていたスマホから着信音が鳴って。おじいちゃん達だろうかと画面を見てみると、そこには
『日ヶ谷 陽乃』
と表示されていた。
その名前を見たとき私の心臓が跳ねた。周りの環境音は一切聞こえず、聞こえるのはうるさく脈打つ心臓の鼓動とその心臓の鼓動を早める着信音だけだった。
(なんで!?なんでなんでなんで!どうしてわたしの連絡先を持ってるの?いつ手に入れた?!)
連絡先を交換した覚えがなかったわたしは焦る。友達はおろかクラスラインやグループラインにすら入っていないのにわたしの連絡先を手に入れることなんて出来ないはず。でもどうしてか彼女はわたしの連絡先を持っていて。
このまま無視し続けて明日何をされるか考えただけで恐ろしく感じたわたしは電話をとって。
「もしもし…」
✻
「あっ!宵宮さんこっちこっち!」
「………」
買い物帰りに電話をかけられた依咲は、陽乃が指定した場所へ重い足取りでやってきた。
元気よく自身の居場所へ招く陽乃と対照的に、依咲は顔に陰を落として見るからに元気なんてなさそうで。
「いや〜よかったよ、宵宮さんがまだ外に居てくれて。家にいるのにこんな寒いところに連れ出すなんて申し訳なかったし」
「……うん」
呼び出しておいて何を言っているのだろうかと、依咲は思う。この呼び出しだって半ば脅迫的なものだった。
『来なくてもいいけど…明日、楽しみにしててね?』
こんなことを言われて大人しく自宅へ帰れる人なんてそうそういない。行っても行かなくてもアレが待っているのなら、まだ自分にとってマシだと思える選択をしようと依咲は考えたのだ。
「元気ないね?もしかして私と会うの嫌だった?」
「…!!そんなことない…」
瞳が揺れ、言葉で繕うもののそれが図星であることを証明した。
いつも通り家に帰って夕飯を食べて家事をこなして寝るはずだったのにこんなことになってしまったのだ。学校から出れば、いつ声をかけられるか分からない恐怖から抜け出せると考えていた依咲にはショックが強かった。
「そう?ならよかった。それじゃあ行こっか私の家に」
「ぇ?」
──────────────
「ようこそ私の家へ!さっきも言ったけど両親は夜遅くまで帰ってこないし、存分に楽しもうね!」
「……」
もう、依咲の顔には絶望しか残っていない。加害者の自宅に呼ばれたのだ。どこよりも自由にめちゃくちゃにされてしまうのは考えなくてもわかることだった。
「も〜、楽しもうって言ってるのに静かだなぁ」
「うっ!」
玄関でもお構いなく手を上げだした陽乃。靴箱に身体がぶつかり上に置いてあった小物たちがポトポト落ちていく。
「あーあ、すごい物が落ちちゃったね。これ片付けるの大変そ〜」
「……」
絹のようにサラサラしていて汚れ1つない純白の髪に陽乃の足が乗っかる。
「他人の家に入ってすぐにもの散らかすなんてすごいね」
「すぐ片付けるから足どかし……っ!?」ゴンッ
頭に乗せている足に体重を込め、そのまま頭を床に押し付ける。少しの躊躇もしなかったためか勢いよく依咲の頭は床にぶつかって。
「……」
「まずはごめんなさい、でしょ?」
理不尽だ。楽しもうと言われても先のことを考えると楽しめそうになくて黙っていれば叩かれて。それで棚に当たり物が落ちたのに自分のせいにされる。理不尽と言わずしてなんと言おうか。
「〜〜っ、ごめん、なさい」
「はーいよくできました。それじゃあそれ片付けたら私の部屋に来てね。2階にあるから」
足を退けて自分の部屋に来るよう指示する陽乃。
「あっそうだ。もちろん帰らないでね。帰ったら明日じっくり虐めてあげるから」
「わかってるよ」
陽乃から連絡が来たときから、依咲の中から逃げようという気はとっくに消え失せていた。逃げたって明日嫌でも顔を合わせることになるし連絡されていつでも呼ばれてしまう。そんな無意味なことを考える余裕があるならこれからの事をどう乗り切るか考えた方が得策だと思っていて。
「じゃあ先に部屋行ってるよー」
ヒラヒラと手を振りながら階段を上がっていく陽乃。その後ろで落ちてしまった小物を綺麗に置き直す依咲。小物を片付ける依咲の手はぷるぷる震えており、心はとっくに恐怖で支配されているようだった。
(…カレー食べたかったな………。)
───────────────
「片付けありがと〜!それじゃあこっち来て?」
片付けを終えて2階にあるという陽乃の部屋へ向かった依咲。ノックして扉を開けばいかにも女子高生らしい空間が広がっていた。
「日ヶ谷さん?その机の上にあるのってなに…」
そんな空間に、明らかに不必要な物が机の上にはいくつか置いてあった。手錠、猿轡、目隠し、。この後行われるであろうことをその3つの道具を見て連想すると、一気に身体の力が抜けその場に座り込んでしまって
「ん〜?これからストレス発散するために使う道具だよ。だからそんな所に座ってないでこっち来て?」
「い、いやだ。お断りします」
「うんうん。宵宮さんならそう言うと思ってた。だから無理矢理連れてくね?」
座り込んでしまっている依咲が拒否したところで無意味。あまりご飯を食べない依咲は女性の平均体重を下回っており、女の陽乃でも軽々と持ち上げることができて
「いやっ!離して!」
陽乃に担ぎあげられながら、足をバタバタして抵抗する。けれどその抵抗も虚しく一向に依咲を運ぶ歩みは止まらず、ついにベッドに下ろされてしまって
「よいしょっと。宵宮さん軽いね?ちゃんとご飯は食べなきゃダメだよー?」
「いッ!」
逃げ出そうとするだろうと予想していた陽乃は片足で依咲のお腹を抑え、ベッドから動けないようにする
「ふぅー…ふぅー…ふぅー…」
「あははっ!宵宮さんおもしろーい!もしかしてこの前のが響いてる?だとしたらいい事知れちゃった♡」
痣がまだ治っていないお腹を踏まれ、呼吸する度にジンジンして痛むため出来るだけ呼吸を抑えていると、陽乃によくないことを知られてしまったようだった。
「…」ビクッ
「ち、違っ!ひうっ!」
腹をグリグリされ、痣が刺激される。意識せずに勝手に声が漏れ、それがより一層陽乃の嗜虐心を引き立たせる。
「ふふふっ、お腹虐めるのはまた後にするとして〜」カチャッ
「!?」
2つの手錠を使ってベッドの柱部分と両腕を繋がれる。お腹のことに意識を持っていかれていたことで、拘束される事態を避けることができなくて。
「じゃあ、次は〜…」
猿轡を持って依咲の口に近づける陽乃。意識を目の前のことに戻すと、顔を振ってそれが付けられるのを回避しようとする依咲だった。
「こうなることもお見通しだよ〜。だからちょっと失礼するね」
「うっ!??!」
依咲の腹に跨りより行動を制限する。
さっきよりも猿轡を付けやすくなったものの、まだ顔を左右に振り続ける依咲。そろそろ鬱陶しく感じ始めた陽乃は頭を無理矢理抑えて猿轡を装着させた。
「んーーーー!んーーー!」
「それと〜〜」
猿轡を取り付け終わった陽乃は次に黒色の目隠しを取り付ける。片手が塞がっていて手間取ってしまうが流石の手先の器用さで無事結ぶことができた。
「わぁ…すっごくお似合いだね宵宮さん。これからたくさん痛めつけるって考えたらすごくゾクゾクしてきちゃうよ」
「んーーっ…んーーーっ…」
手錠を両手につけられ拘束され、さらには猿轡と目隠しまでされて監禁されているような風になってしまった依咲。
腹に乗っかられさっきよりも痣が疼きやすくなっている依咲は、息を整えながら落ち着けるよう努める。
反対にこの状態を作り上げた陽乃は一週間自身の中で蓄積され続けた嗜虐心が爆発しそうになっており、直に行動を起こそうとしていた。
「じゃあまず何から始めようかな〜」
依咲の制服をめくり、腹の怪我具合を確認する。そこには赤色の痣と青紫の痣が何ヶ所にも出来ており、痛々しい状態になっていた。
「わぁ…すごいことになってるね。宵宮さんって肌白いからやっぱり目立つね〜」
「んっ!っ!」
陽乃は痣を優しく撫でる。その度に依咲は身体をビクビク跳ねさせていた。
「それッ!」
「んぐっ!?」
撫でていた手を拳に変え、上から依咲の腹に落とす。
叩くと鳴るおもちゃで遊ぶ赤子かのように両手を使って腹を殴り続ける。殴る度に依咲は悲痛な喘ぎ声を出しては猿轡を自身の唾液でびちょびちょにしてしまっていた。
「ふーーーっ、ふーーーっ、」
(痛い、痛い痛い痛い痛い痛いッ!)
「それじゃあ今日はこれでおしまい。猿轡と目隠し外すよ〜」
ヨダレまみれになった猿轡と涙でびしょびしょになった目隠しを外す。
「わぁ…、宵宮さん涙で顔ぐしょぐしょだね。そんなに痛かった?」
「うぅ…ぐすっ……痛いに、きまってるでしょ」
聞くまでもないことを確認してきた陽乃を依咲は瞳を潤ませながらでありながらも鋭い目つきで睨みつける。
「もーそんな怖い顔しないで?猿轡と目隠しとってあげたんだからむしろ感謝してほしいよ…」
「だったら早くわたしを帰して!」
「それは出来ないかな?だってぇ…まだすることあるもん!」
依咲に顔を近づける陽乃は、満面の笑みを浮かべていた。
依咲は直感で理解した。これからもっと酷いことをされるのだと。さっきの『これでおしまい』は腹を殴り続けることを指していたのだと。
「…は?うぐっ!」
陽乃は細くて簡単に折れてしまいそうな依咲の首に手をかける。
依咲は足をジタバタさせて抵抗し、陽乃は頬を赤らめ、鼻息も荒くさせながらじっくりと首を絞める手に力を加えていく
「はっ…くるっ……しい……っ!」
「苦しい?苦しいねぇ?でもでも続けるよ〜」
「んんっ!」
陽乃が手に力を込めていくのに比例して依咲の抵抗も強くなる。
「ぁ…くっ……はっ、…ャ…だっ………死ん……じゃ、うっ!……ッかっ」
(あ、ヤバい。これホントに死……)
「はーい!一旦ストーップ」
依咲が白目を剥き始めたのを確認すると、陽乃は首からパッと手を離し、首絞めを中断した。
「カハッ!ゲホッゲホッゲホッ!はっ、はっ、ぁ、ひゅっ、は」
首から手を離してもらえた依咲は、命を繋ぎ止めようと必死に酸素を取り込もうと呼吸する。
「はぁっはぁっ…!んくっ!はっはっゲホッ!」
「えっと……宵宮さん大丈夫?」
思っていたよりも苦しそうに呼吸を繰り返し、時折むせる依咲を見て陽乃が思ったのは心配。
自分が想像していた以上の事態に流石の陽乃も変におちょくる気にもなれなかったのだろう。
「はーーっ、はーーーっ、はーーーっ。お願い…もうやめて…。明日またいじめてもいいから、もう首絞めるのだけはやめて…お願い、お願いします……。」
やっと正常に呼吸が出来るようになった依咲は、そうお願いする。死の間際に立たされ、もう一度首を絞められたら今度こそ戻ってこられなくなると感じさせられた依咲は、涙を浮かべながら懇願する。
「……うん、そうしよっか。」
依咲のお願いを受け入れ、手錠を急いで外し、依咲の上から降りる。その時の陽乃の表情は今までと違って苦しそうな顔をしていた。
「ごめん…なさい。謝って許されることじゃないのはわかってるんだけど、でも」
「………」
謝ってきた陽乃の話もまともに聞こうともせず、依咲はよろつきながら体調の悪そうな顔で陽乃の部屋を出ていった。
コメント
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うわっ…重い…でも引き込まれたよ。陽乃の“いい子”の仮面の下に隠れてる歪んだ感情がじわじわ伝わってきて、読んでるこっちまで息苦しくなった。依咲の“カレー食べたかった”が何より切なかった…。2人の関係がこれからどうなっていくのか、怖いけど気になる。続きも読ませてください🥀