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「ねぇ。私の事好き?」
「……好き」
―――ガラガラガラッ
静かに教室のドアを開ける
何度かチャイムが鳴り時が流れる
「――――しゃぁー」
クラスの半数以上が声を出してないSHRの挨拶を終えると各自の掃除場所へ向かっていく
俺が掃除場所に付いた頃には同じ掃除班の人たちがチラホラ掃除を初めていた
俺もモップを手に取ると掃除を始めた
「……なぁお前ってさぁ何を楽しみで人生生きてるの」
吹部の男が俺に話かける
「…………まだ決まってないよ」
本当は楽しみはある。けど人に言えるモノじゃない
「マジで何もないの?つまんな。マジでなんで生きてるん?」
吹部の男がそう言う
下手ないじりでも何でもない。すごく悪意を感じる
すごく嫌な気分だ。
「……最近流行りの魔法少女っているだろ」
「なんだよいきなり気持ち悪いな」
―――コイツは……クソッ
「……その魔法少女、実は俺なんだよ」
「馬鹿じゃねぇの。ついに頭イカれたか、あぁもうイカれてるか」
帰り道。絶妙に暗くなった道を無点灯の自転車で走る
―――――ウ゛ゥゥウ゛ゥゥ
手首についたチョーカーが振動する
「……ハイ」
俺はチョーカーを耳に当て、あの女の声に耳を傾ける
あの甘い声にいつかのベットの甘い香りを思い出す
『……じゃぁソイツ倒したら、今日もご褒美上げるから……がんばってね』
女はそう甘い声を残すと静かに通信を切った
数秒後、ズンズンと空気が振動する。魔人だ。
―――最近気づいたことがある。魔人を倒しても俺は感謝されることは無い
数多に魔法少女がいるこの世界じゃ俺みたいな弱小はそもそも認知されることすら叶わない
まるで、日常を守ってくれている警官の顔を誰も思い出せないように
「ここで逃げたらどうなるのかなぁ……」
ズンズンと魔人が近づいてくるのが分かる
俺の事をさんざん馬鹿にするアイツと、あのお姉さんを思い出す
カバンの中にしまった機械仕掛けのスタイリッシュなマスクをジッと見つめる
「…………変身ッ!」
俺はそう叫ぶとカバンからマスクを取り出し口につける
それと同時に俺は光に包まれ変身する、
髪は引き伸ばされ、服も気づけば変わっている。
マスク越しに俺の呼吸音が聞こえる
―――シュコー
「やっと見つけたぞこのクソ野郎ゥ……」
何処からともなく表れた魔人が喉を鳴らしながらそう話しかける
「俺の兄貴を殺しておいてノウノウと生きるなんざ許せねぇ……」
魔人はそう居ながらズンズンと俺との距離を詰める
「……この場でブチ殺してくれるッ!」
魔人はそう叫びながら襲い掛かってくる
魔人から放たれた拳を俺は軽く避ける
「繝ォ繧ョ繧ヲ繧ィ……繝サ―――」
「―――たまには殴り返してコイやァこのクソ野郎ゥ!」
俺の詠唱の途中で魔人は叫ぶ
「―――繝ォ繧ョ繧ヲ……」
俺は詠唱を中断すると拳を握りしめる
「ッ!ついにお前と殴り合え―――」
―――ドンッ
俺の拳が魔人の顎にぶつかる
「……ハッ、そんなパンチで俺を倒せると思うなよ!」
魔人はギロリと睨むとそう叫んだ