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哀 川 せ せ ら .
3,020
君ヶ代 八千代
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―――最近ずっと気になってたんだ。
何でテレビとかで放送されてる人気魔法少女たちは最初から必殺技を使わないのか
―――でも今やっとわかった、楽しんでたんだ命を賭けた戦いを
「……クソがァ!」
ボロボロになった魔人がそう叫びながらヨロヨロと拳を放つ
―――太陽の影が2人を覆い始めた頃
「……いい加減本気出せよォオ!」
拳が血で赤黒く染まった魔人がそう唾を飛ばす
「……いい加減そのマスク外せよ、何言ってるか分かんねぇンだよ」
魔人の手が震えている
魔人は拳を握りしめ足に力を込める
地面はえぐれ、拳は魔法少女の目の前に現れる
魔法少女は体を揺らす。
耳元で拳の骨が軋む音が響いた
隙だらけになった魔人を目の前に魔法少女はニヤけると呪文を唱えた
辺りの空気が震えだし、熱を帯びる。
地面に捨てられた空き缶はカタカタと揺れ、ベコっとへこんでしまった
―――ドンッ
辺りに衝撃音が響き渡る
それと同時に魔人に大きな風穴が空き、魔人は地面に崩れ落ちた
魔人が塵となり、風に流されていく
血が地面に流れていく
「―――……あのッ!……タイジョブですか!」
知らない女の声に魔法少女はふりかえる
「……あのッ!……あのッ!倒れてたからッ心配でッ……チッ血も流してるし」
女は動揺したように早口でまくしたてるように言葉を発する
「………j縺後→縺�↑」
魔法少女は自分の体にベットリと付いた血をぬぐうと、
困ったように言葉を漏らす
「あの……マスクのせいでよく聞こえないデス……」
女の言葉に魔法少女は少し悩んだ後、マスクを外す
変身時とは反対にうっすら光るとあの男に戻ってしまった
「えッあっ……変身者の姿って見せて良いんですかッ?」
女はワタワタと手で目を隠しながらそう話す
「……分かんない。でも……別に俺そこまで有名魔法少女じゃないからさ。良いんじゃないかな?」
「ソッそんな事言われても……コッチの心構えが……」
―――――ウ゛ゥゥウ゛ゥゥ
手首に付けたチョーカーが振動する
「あ、ゴメン。人を待たせてて。じゃぁ俺はコレで」
「あッチョっ……あの!」
その場を離れようとする男を女は引き止める
「あのッ!ワ、私ッ!あなたのファンなんです!れ、連絡先交換しませんッ!」
その言葉に男はスマホを取り出すと連絡先を交換する
「俺のファンか……うれしいな。いつでも連絡して……」
男は緩んだ口元を隠すように明後日の方向を向きながら応えると
軽く手を振ると走りさってしまった
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