「……離れちゃやだ…///」
びっくりした。
けど、すごいうれしくて。
ぎゅっと抱きしめた。
耳まで真っ赤にしてる彼女。
可愛すぎる。
正直、このまま……
なんて考えちゃう。そりゃ男だし。
好きな人にそんなこと言われたらね?
でも、怖がらせたら元も子もない。
ここまでやっと来たんだから。
「大丈夫。ちゃんといるから。」
そういうと、彼女も、背中に手を回して、抱きついてきた。
しばらくして、落ち着いたのか。
背中に回された手が離され、彼女は、体ごと、俺から離れた。
○○「……なんか……ごめんなさい///」
また謝る(笑)
照「謝らなくていいの。さ、先にお風呂入る?てか着替え…」
○○「大丈夫。あるけど……」
照「じゃ、今着てるやつは洗濯して乾燥しといたら?」
○○「……うん。ありがと。」
照「しばらく、ここに、いなよ。怖いでしょ?」
○○「え……?」
照「明日から俺も2連休だし、着替えとか、買いに行こ?」
○○「……でも」
照「迷惑じゃないから。むしろ、嬉しい……///」
そういうと、彼女のも照れくさそうに
○○「じゃあ、お言葉に甘えて……///」
先にお風呂入ってもらって、その間に服は洗濯乾燥。
おれは夕飯を作る。
○○「お風呂、ありがと。」
照「髪ちゃんと乾かした?」
○○「うん!」
照「じゃあ、俺もパッとシャワー浴びてくる!ゆっくりしてて?」
シャワー浴びて、少し湯船につかり、上がると、彼女はソファーの端っこで震えてた…
照「どした?」
○○「………泣。」
よく見ると彼女の足元にスマホが落ちていた。
だれからか着信があってて。
登録されてない番号みたいだけど。
凄く怯えてる。
照「もしかして、この番号、さっき家のとこにいた人?」
そう聞くと、うなずく彼女。
照「でたの?」
ときくと、首を横にふる。
おれは、それを確認すると電話にでた。
照「…はい。もしもし…」
男「もしもし、○○ ??」
照「ちがいますけど」
男「え?○○の番号じゃ… 」
照「ちがいますけど?」
男「……す、すみません。間違えました。失礼します。………ちっ、あいつ嘘教えたな(小声)」
最後、切り際に呟かれた言葉。
誰かが、彼女の居場所や連絡先を教えてる。
これは危ない。
おれは、すぐさま電源を切った。
そして彼女に行った。
照「いまから、ちょっと遠出しない?」
彼女は、静かにうなづいた。
あてもなく、車を走らせる。
ふと。思い出し、連絡してみる。
照「あ。もしもし?シゲ?」
高校の同級生のシゲの家は旅館。
少し山手にある。
今から泊まれないかと、聞くと、どした?と。色々事情があってと伝えると、1部屋用意してくれるとのこと。
途中の店で、少し着替えを買うことに。
離れるのも不安だが、流石に下着とかは……
別々で買い物を、して、車に乗る。
彼女にも。友人の旅館にお世話になることを伝えた。
少しでも、彼女の息抜きにもなればいいけど。