TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する



「……好き…」


「私も、好きですよ…」



重ねられた唇の間から、しっとりと濡れた舌先が挿し入れられる。


「キスも…好き…」


口にすると、彼は「ふっ…」と笑って、


「好きなら、いくらでもしてあげます」


より深く口づけられて、そのまま身体が倒される。


「……私を、誘ってみてくれますか」


「……誘うって、」どういう風にしたらいいんだろうと思う。


誘いかけたようなことはあんまりなくて迷っていると、


「……こうして、キスをねだったりとか…」


片手で背中が抱え上げられ、唇でちゅっとわざと音を立てて吸い付かれた。


「それから、舌でこうやって……」


口の端から合わせ目が舌でなぞられると、んっ…と唇は開いた。


「ほら…君にもできるでしょう?」


そう促されて、首を横に振る。


「……そんなこと、できないから……先生が、誘って……」


首に手をまわして抱きつくと、


「仕方ありませんね…」と、ため息が吐かれて、


やっぱり私の方で誘えたらよかったのかなと、心もとなくも感じていると……


「こちらから仕掛ければ、私の思うままにもなりますが、それでもいいんですか?」


そう囁きかけられて、くすりと口角が笑みが引き上げられた。


「……やっぱり、意地悪…」


なんだかそんな風に誘導された気もして唇を尖らせると、


「意地悪な私は、嫌いですか?」


耳元へ低く声が吹き込まれた。


ふーっとかかる吐息に、腰がビクンと震える。


「嫌いなんかじゃ……」


首を振って言うと、


「では、好きと言ってみなさい」


服のボタンが一つずつ外されていく。



「好き……」


「もっと……」


「……好き、大好き……」


「……まだ、もっと……」



「好き……愛してる……だから……もっと、抱いていて……」



引き出された言葉に、


「……もっと抱いて、愛してあげますから……」


なまめかしい微笑をその顔に浮かべると、服を脱がされて半裸になった私の胸元に、薄い唇を熱く押し当てた──。


「責め恋」美形な医師は、サディスティックに迫る

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

2

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚