テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する






無機質な金属の塊


鉄の匂いが鼻の奥までしみついて


聞くことのなかったその下がどうなっているのか


僕らはだれもみていない





「…ちゃん」



「…い…ちゃん」



「最原ちゃん」

「どうしたの?寝起きドッキリ仕掛けようとしたんだけどさー」

「さすがのオレでもドン引きレベルのうなされ方だったよ!」


「…」


「最原ちゃん?」



もし

あの時の王馬くんと話してたら


「王馬くん…あったかいね」


なにか違っていたのかな


「…変な最原ちゃん」

「生きてるんだから当たり前でしょ?」


「うん…」




王馬くんを通して


あの時の王馬くんに触れられそうで


僕はたまに考えてしまう


触れられるわけがないのに



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



(…平和だな)


あの時は想像もしなかったな


今こうして王馬くんと過ごしていること…



「…なんかさ、最原ちゃんってたまにここにいないみたいだよね」


「…え?」


「オレを通して別の誰かを見てるみたい」



「…ーお「うわっ」


「なーんてね!最原ちゃんによそ見する余裕なんてないはずだよね」


「…うん」



王馬くん…

僕は今君の色んなことが知りたい


目の前の君はもちろん、あの時の王馬くんだって…

僕は気になるんだ




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「…あれ」

(王馬くん、いないな)


…食堂にもいない


……中庭にもいない


…研究室も図書室も



………






「王馬くん!」


「あれー?最原ちゃんだ

どうしたのこんなところで」


「…それはこっちのセリフだよ」



見覚えのある鉄の塊


無機質で残酷で思い出したくもないもの




「こんな場所あったんだねー」

「これなんだろうね!」


「お、うまくん」














「最原ちゃんいたい」


「…あ、ごめん…」


気がつくと王馬くんの腕を掴み走っていた


「……ひっでー顔」


まるで死人でも見てるみたい


「…」

「ごめん…僕ちょっと」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「モノクマ、本当に記憶があるのは僕だけなの?」


「うんうん、そうだよー」

「どうしたの?何か気になることでもあった?」

「いや…それならいんだ…」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



嫌な感じだ


死体発見アナウンスも流れない


血を見ることも死体を見ることもない


ただゆっくりと過ぎていく平和な世界が




逆に…


気味が悪くて…






「最原ちゃん顔色わるいよ」


「もう今日は帰って早く寝なよ」


「明日は卒業だね

一緒にここからでようね、研究教室でまってるから」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

【二次創作】【最王】宇宙一周ラブバラエティだんがん紅鮭団

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

51

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚