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ネコの退屈
⚠️話がおかしいかもしれません。
ごめんなさい。
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真夜side
「すみま、せん、や、やまざ、きさん。」
そう困ったように言う彼女に近くにいた男は首を横に振った。
「いいんだよ!真夜ちゃん。俺が勝手にやってるからさ!」
真夜は、そうですか?と控えめに言った。
山崎はこくりと頷き、真夜に優しく笑いかけた。
「中江さんもすごい量頼んできたね。」
そう山崎が買い物袋を持ちながら、そう真夜に話しかけると、真夜も苦笑いしながら答えた。
「そう、ですね。」
心做しか、真夜の表情が氷が解けるように柔らかくなってきた。
最近、2人はあまり話せずにいた。
山崎は、土方十四郎の使いや監察を入れられ、一方の真夜は、朝から晩まで忙しなく動いていたからだ。
かれこれ、2人が話すのは2週間ぶりだったのだ。
山崎の土方十四郎、監察の愚痴を嫌そうにでも、なぜか、楽しそうに話している彼に真夜はクスクスと柔らかく笑い、山崎はそんな彼女の笑顔が見れて嬉しそうにしていた。
「楽しそうだね、真夜。」
優しい、それとして狂気的な雰囲気を放つその声に聞き覚えがあった。この場にはいないはずの、誰かの声に真夜は立ち止まった。そんな彼女に、どうしたの?と山崎も立ち止まる。
「迎えに、行くよ。」
真夜は先程までの氷が解けるように柔らかい表情が無くなった。
真夜は手に持っていた荷物を落としてしまった。
真夜は気づいたら、座り込んでいた。
頭が回らない、目の前が暗い、疑問が湧く。
「(なんで、あの人が、あの人が江戸にいるの?どうして、どうして、だって、)」
その疑問がぐるぐると回る。
プツンと音がした。
誰かが叫んでいた。
真夜の慕っている彼が真夜の肩を抱いて必死に真夜の名前を呼んでいる。
真夜はそのまま、意識が澱んでいくのがわかった。
あぁ、もうここにはいられないんだ。
「(大好きな彼ら(真選組)に女中のみんなに彼ら(万事屋)に会えなく、なってしまうんだ。
江戸から、逃げなきゃ、私のせいでみんな死ぬ。)」
「真夜ちゃん!!真夜ちゃん!」
「(山崎さんも、殺されちゃう。
やだよ、やだ、嫌だよ。
初めて、人を好きになれたのに……)」
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