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「指を固定するのに針入れてるからね。今日はお風呂入っちゃダメよ。お大事にー」





オヤジは店に戻るためBダッシュした。

(ヤバぃ、えらい人との約束時間までギリだわ)

頼むぞネコよ、マジたのんます。



オヤジは祈った。ネ申ではなくネコに祈った。



時間的にパンが焼き上がっていなければマズい。

そろそろ店の近く。予定通りできているならパンの香ばしい香りがしてくるはず。


・・・香ばしいか?何かたんぱく質が焼けたような。むしろ食欲無くなる香り?



焦る気持ちを抑えて、オヤジは店の扉を開いた。






「ただいま!どんな

「できたぞ。さすが私。見ろ!」ドャァ


ババーン!

(毛玉ネコパンほっかほか)

「はい知ってたァァァァァァ!知ってたましたよはいはいはい!ですよねやっぱそうだよねェェェ!

ってなんでじゃあああァァァァァァ!!なんで!?なんでまた毛生えてんの!?毛!毛ェ!!

手袋したじゃん!出る前手袋したよねビニールの!?どうなってんの!?ってボロボロやん穴空いてるやん手袋!?なんで?なんでって爪か!爪だな爪ニュッて出ちゃったの爪!?出ちゃったかーそうかそうかってオオォォォォイ!?出しちゃダメでしょ爪ェェェ!!」

「そんなに褒め

「褒めてねぇェェェ!!ってなんでそのまま焼いたの!?食べ物違うだろ毛!毛ェェ!毛が焼けてチリチリになってんじゃ!アフロなの?アフロネコパン新発売!ってやかましいわァァァァァァ!」



ガチャ!

「おるかー、食べに来たぞー」


「神タイミングでえらい人きたわァァァァ!」



「お、できとるやん」

(パクッムシャー)

「「あ」」


・・・


・・・


・・・


(ゲロゲロオロロロロ)

「ですよねー」



「・・・おいオヤジ、流石にこれは許されんぞ。犯罪レベルだ。おい手下ども、連れて行け!」

「い、いや、ち、違うんです!作ったのは俺じゃないんです!そこにいるしゃべるネコが作ったんです!な、な?そうだよな?おいなんか言えよ!」





「にゃー」





「ぅオオォォォォイ!!?ちょっとおおおォォォォ!?お前!?何今更ってな!は、放せ!放せ!俺じゃない!違うんだ!や、やめ「黙らせろ!はやく連れて行け!」

モガモガフゴー







その日、そのままオヤジは帰ってこなかった。




「ふぅ、さて。ちゅーるでもなめるかな」

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