やばい。遅刻する。今日は新曲についての 大事な会議がある。ここで遅刻したら結構迷惑がかかるしお叱り受けちゃうよ。そう思いながら急いで電車に駆け込んだ。
「うわ、満員じゃん」
運悪く満員電車で人がぎゅうぎゅう。…最悪だ。周りは人でいっぱい。人で囲まれるのは神経がすり減りそうなので頑張って隅っこに行った。自分の腕時計を見ると会議が始まるまで残り30分しか残されていなかった。この電車では目的地に着くまで25分位かかる。
ギリ…行けるかな?走れば何とか…てかとにかく電車内が暑い。人の体温が電車内に充満して息がしずらい。誰かの香水の匂いが鼻にくる。これだから満員電車は。と思いつつ目的の駅に着くまで目を瞑って耐えることにした。
閉じていた目を開けると自分より頭一個分背の高い30代くらいの細身のサラリーマンが覆い被さるように両手を俺の頭の上について俺の顔を伺っていた。
「大丈夫?具合悪いの?」
「、あいや大丈夫です」
具合が悪いといえばさっきから香水の匂いが鼻につくので悪いかもしれないけど言っても別にどうにもならないと思うのでその場しのぎのように会話を終わらせた。
「ごめん。 狭いよね」
「別に…、、」
満員電車だからずっとこの体制で気まずさだけが残る。結構顔近いし。…なんかさっきからサラリーマンの彼の息が荒くなっている気がする。こんな狭いところに人口が集中しているんだからそりゃあ息もしずらくなる。
でもその人は息がしづらくて荒くなっているんじゃなくて…なんか興奮?してるような感じ。口元が少し緩んでいてにやけているような感じだったから。
「あの…大丈夫ですか?」
今度はこっちが心配する側になる。すると急に俺にもたれ掛かるように体を寄せてきた。悪いけどはっきり言って気持ち悪かった。
でも心配にはなるので再度大丈夫かと口を開こうとした時
「君さ…君、…若井滉斗だろ…?声…似てるし」
「なん、っん、?!」
もしかしてファンの方かな…?なんで知ってるのか聞こうとしたら急に彼の口が俺の唇に触れた。俺は急なことに対応できずそれに驚いて身を固めるだけだった。
彼の手が俺の下顎をゆっくりと撫でてくる。
「可愛い…可愛い…. 」
荒いキスをしながらずっとその言葉を口にする。
急すぎて怖い。なんで?酔ってるの?俺男なのに。満員電車なのが運悪く退かそうにも人がいっぱいで固まって抵抗が出来なかった。
これだけ密着していても誰にも気付かれない。凄く気持ち悪い。
彼の手が俺の腰を掴んで離そうとしてくれなかった。
なんなら自身のモノを俺のにぐりぐりと押さえつけているようだった。
彼のはもう既に熱を持ち始めているのがわかった。その後も彼はずっと俺の口内を荒らしてくる。そろそろ息が限界に近かった。少し経つと口を離してきて糸を引いた。
「ッはぁ、♡んはぁッ、♡」
頑張って息を整える。電車内も暑くて酸欠を起こしそうだった。気付くと、自分の手が彼の上着を掴んでしまっていた。これは彼を求めているかのように思われると感じたので直ぐに手を離した。
それを見て逆に興奮したらしく今度は下の服に手をいれてきた。
「ちょっ、まって……」
抵抗しようにも細身の体に限らず彼は力が強かった。そのまま勃つ訳もない俺のモノを掴み上下に動かしてきた。必死に声を我慢して耐えていたら頭の上で舌打ちが聞こえ、遂には中に指を挿れてきた。
電車内が小刻みに揺れる。その振動のせいで余計に気持ちいいところが擦れてしまい無意識に体がびくっと震える。
「…ぁあッ、♡!…ひ、ぁ♡……やだっ、…♡」
段々と自分の下半身が熱を持ち始めていくのがわかった。彼の息も更に荒くなってくる。激しく中を掻き回されたり抜き差しされた。次第に体温が高くなってくる、攻められるのはこれが初めてで頭がおかしくなりそう。
まだ状況も掴めてないのに。ある一点を掠めると同時に電車が大きく揺れた。
「ツぁあ”♡!…はぁッ、はっ♡」
俺はその衝撃に耐えきれずそのまま果ててしまった。電車が止まるとまだ降りる駅じゃないのに抵抗できない状態になったのをいいことに俺の手を引き、電車を降り、そのままホテルに連れていかれた。
もう何をされるかは想定できた。
コメント
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モブ×若井いいですよね...同士じゃないですか!!嬉しいお言葉...😭
初コメ失礼します! モブ×若井さん最高すぎる…! 口角上がりすぎて宇宙行きました(?)