｢人物史｣

｢1ページ目｣

｢1人に2人｣

ある団体に所属している｢クリス｣という名の人物の話だ。

…正しくは｢フェイクリス｣だが

彼の出身はナティビークティオと名乗っているが、実際は崩壊する前の｢ルエレ｣出身である。

彼に出身のことを聞いても｢ここだよ｣としか答えないのは…ずばり訳ありということだろう

い、いやごめんって…適当に答えてさ

話を戻して、彼が｢ルエレ｣にいた頃の話だ

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｢ルエレ｣で起きた｢崩壊｣【きっかけ】

ルエレが崩壊寸前になったきっかけの事件がある。そこは人体実験を主とし、人の命をゴミ以下だと思っている集団が起こした事件だ

まず、大人は実験にあまり使わない。

だが成人男性と成人女性を1人ずつ誘拐した。その理由としては、子供を増殖させるためである。その辺の子供を誘拐する訳には行かない。彼らのこのことが破滅神にバレたら、中々厄介なことになるからである。

｢フェイ｣と｢クリス｣は、誘拐されたこの二人の間に産まれたのだ。

このふたりの話は後回しにして、前提としてほかの子供の話をしよう

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｢ルエレ｣で起きた｢崩壊｣【前提】

ルエレで行われた子供を使った人体実験はこのようなものだ

1つ目

イカやタコの心臓は3つある。人間でも人体改造すれば行けるんじゃないか。

─結果

実験体は全員死亡した。失敗だ。

2つ目

一人の人間に複数人の人格が入れられるのか。あの怪物のように

─結果

入れられはしたが、ストレスや疲労が原因で自殺者が多発。失敗だ。

上記の様な人体実験をしていた。

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｢ルエレ｣で起きた｢崩壊｣【実話】

生みの親も知らぬ間に消えていき、子供たちも少しづつ姿を消して行った。

だがフェイとクリスは怖がることなく、いつも通りに2人で食べて、寝て、遊んで過ごしていただけだった。

その数日後に今の｢フェイクリス｣という存在が生まれるきっかけになった出来事があった。

2人がいつも通りに遊んでいた時に、知らない大人が訪れた

｢ちょっと着いてきてくれるかな？君たちの生みの親に会えるよ…保証は無いけどね｣

そうして彼らは連れていかれたが、住所と実験施設は隔離されていたため、行く途中で疲れ果てた彼らは寝てしまった。まだ彼らは5、6歳だった。寝ていた方が彼らにとってはいい都合となるだろう…

そうして2人の目は覚めた

だが、どこにも2人の姿はない

けど、自分が生きている実感はある…

フェイはクリスを探しているが…体が言うことを聞かず、左に曲がりたいのに機能性的に右へ進んでいる。

止めることは出来たが、クリスの｢やめてよ｣と声と共にまた動きだした。

─鏡を見つけた。彼らは驚いた

2人の姿が融合してる上、

自分の声に違和感を抱いた。

良く考えれば、さっきから心臓の音がやけに煩い…

そうして実験室を調べた結果…

｢イカとタコの心臓のように3つとは行かずとも、2つなら少し改造して入るんじゃないか

─結果、2人とも生きている。成功だ。

これだけで満足した…あとは勝手にしておけ。お前らはこの書類を読んでいるのだろう｣

とだけ残されていた。

その後、出口を見つけ1,2人で脱出した。

実験の結果を受け入れて、これから生活していくことを心に決めたが…

ルエレは少し荒れていた。

理由はよく分からないが、目の前には彼らを連れ去った人間の遺体があった。

そうして今の｢フェイクリス｣は存在している。

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｢1人に2人｣【現在】

今はどうしてもということ以外でこの件を思い出すことは無い。

フェイクリスは今が楽しければそれでよし。そしてあのような趣味で残酷な事件が怒るようなことがなければそれでよし。

と、考えて居るらしい。

これで以上。聞きたいことがあれば本人に言ってくれ。

これ以上のことは、本人以外知る術なしなのだ…