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私より書くの上手いのまじ草
途中から何書きたかったのか分かんなくなったけどさ 私は急に心の中で毒吐きまくるクズ霊夢とイカれクレイジー女の魔理沙を書きたかった。 性癖なんね。
春爛漫、とでも言うのか。
今日は風がとても心地よく、何処からか桜の花びらが舞ってきた。
「まったく、昨日はあんなに寒かったのに。」
「リリーが慌ててたぜ。急に春が来ると思ってなかったんだろうな。」
魔理沙がそう言いながら私の隣に座ってきた。
暫くはそのまま他愛無いことを話していたが
やはりどうにも落ち着かなかったので口を開いた。
「魔理沙…ちょっと、狭いんだけど。そっち行けない?」
「…行けないぜ。」
視線を右にやってみると、そこにはかなりのスペースがあった。
詰めれないことはない。
恐らく、私から離れたくなかったのだろう。
そこでは深く追求はしなかった。
したところで無駄だと思ったから…
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「霊夢!おーい!饅頭買ってきたぜ!」
「あら、ありがとう。ちょうどお茶にしようと思ってたの。」
魔理沙がまた、私のすぐ隣に座った。
今日は春とは思えないほど暑く、流石に見過ごせはしなかった。
「ねえ、毎回毎回なんなのよ」
「ん?なんのことだ?」
誤魔化すようなその態度が、気温のせいで血が登っている頭に
カチンと響いた。
「ああもう狭いったらありゃしないわよ!!」
「うわっ、霊夢!?」
「本当に、なんなのよ!!ハッキリ言いなさいよ!」
少しびっくりさせすぎたかもしれない。
魔理沙は顔を俯け、目を合わせようともしなかった。
ここまで言うつもりはなかったが、やはり暑い。
まあ、全てを暑さのせいにするわけではないが…
魔理沙はそのまま帰ってしまった。
明日、美味しいキノコでも買って
彼女の家にお詫びをしに行こう。
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今日はとても寒い日だ。
昨日まであんなに暑かったというのに。
…嫌な予感がする。
彼女は、許してくれるだろうか。
「…魔理沙?」
「なんだよ、自分から怒ったくせに。
狭いとかなんだの言いやがって…意味わかんないよ。」
「ごめんなさい…」
なんだか、私が悪い気がしてきた。
毎回毎回べったりくっついてくるのは気持ち悪いが…
あんなに怒るほどでもない。
良かった、この雰囲気なら一生懸命謝れば許してもらえそうだ。
「ごめんなさい、本当に。
これ、お詫びに美味しいキノコを買ってきたのよ。」
「霊夢 お前」
「謝ったらいいと思ってるだろ?許さないぞ。」
なんで魔理沙は、私が考えていることが分かったのだろう?
しかも、許さない?
ただべとべとくっついてきたのを怒っただけで?
やっぱり私は悪くない。
人にはプライベートな空間が欠かせないのだから。
そう考えたら、やはり無性に腹が立ってきた。
「許さないってなによ!!」
ああ、また声を荒げて怒ってしまった。
だけど…私は悪くない。
誰も悪くないはず…
「好きなんだよ」
は?今、魔理沙は私に、好きと言った?
もう頭がパンクしそうだ。
何もわからない。
「…好きって、え?」
「好きだからくっついてたんだ。
それを嫌がったお前は大罪人だ。罰をやるよ。」
「私が好きなら、罰なんて与えられるはずがないじゃない!」
彼女は頭でも打ったのだろうか?
さっきからおかしな事ばかり喋っている。
嫌な予感は的中したようだ。
「とりあえず、あんたが私を許さないっていうなら…
もう用はないわよ、帰るわ。」
「帰すわけないだろ。」
帰ろうとドアノブに手を伸ばした瞬間、彼女が割り込んできた。
邪魔された。多少強引にでもやらなければ、もう出られない。
「失礼するよ。」
「うがっ!!がっ…」
苦しい。痛い。目の前が真っ暗になった。
頭を、強く殴られた、ようだ…
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…暗くて、目が慣れるまで時間がかかった。
そうして周りを見渡してみると、そこが地下室のような場所だと気づく。
私の写真が大量に貼られているが、顔の部分に赤でばつ印が書かれている。
気味が悪い。私が好きなら、なぜこんな事をするのだろう。
「おはよう霊夢。眠気覚ましが必要か?」
「いらないわ。どちらかというと、眠気覚ましが必要なのはあんたね。」
「大口叩いてられるのも今のうちだ。」
そうして徐に用具入れのようなものをこじ開ける。
掃除のための用具というよりかは、拷問のための用具のようだった。
魔理沙はその中から、意外にもシンプルなナイフを取り出した。
「やっぱり、小難しいのよりもこれだな。」
「あんたの頭じゃ使用方法が分からない?取説は?捨てたの?」
「浜に捨てたぜ、誉れと共にな。」
ナイフが思い切り振り上げられ、肩に刺さった。
「あがっ、うっ、あ…なんで…」
「なんで?好きだからだ。」
「好きな人に…こんな事…しない、でしょ。」
かなり深く刺さったようで、血が止まらない。
これだと急所に刺さらなくても、失血死してしまいそうだ。
「私の価値観を否定するのか?私はこうするぞ。私だから。」
「何言ってんのよ、意味わからない…!!」
「うるさい!!!!!!!!」
2回目、来る…!
「ああああああああああああっ、うあ、ああああ!!!! 」
足を狙われていると思ったが、違かったようだ。
視界が狭い。目をやられた。
身体の奥底まで沁みるような痛みに耐えようとするが
それでも痛いものは痛い。
油断するとネガティブな言葉が口から溢れる。
「痛いぃ…ごめんなさい…ごめんなさい…」
「なんだ?聞こえんな。」
「ずっと一緒にいてあげるから、ずっとそばにいるからぁ…」
違う、嫌だ。
こんなクレイジーデンジャラスサイコレズとは1秒たりとも同じ空間にいたくない。
少し気に障る事をしたら、すぐ殺されてしまう。
「じゃあ、一緒にいてくれよ。」
「ゆ、許してくれるの?」
「剥製でも作ってやるよ、上手く作れるか分からないけどな。」
これは、冗談だろうか。
口は笑っているが目は笑っていない。
どうやら本気のようだ。
手足は縛られていたが、痛みに耐えながら前に倒れ
なんとか這って出口に向かおうとした。
後ろから足音が聞こえる…
「うぐっ、あがっ…」
背中を踏まれ、動きを止められる。
逃げれるはずがなかった。
カナ…クラウンピース…あうん…
誰でもいいから、異変に気づいて助けに来てくれればいいのに。
こんな淡い期待すら許されなかった。
頭を鷲掴みにされ、上に上げられる。
その瞬間、何かを無理矢理飲まされた。
「ーーーーっ!!ーーっ、!!」
痛い。喉が焼けるように熱い。
声が出ない。苦しい。
硫酸だ。硫酸を飲まされた。
もはや、助けを呼ぶこともできない。彼女を説得することもできない。
全ての希望を、潰された。
「一生私のおもちゃになるか? 」
首を横に振る。今の自分に出来る、精一杯の抵抗の意だ。
「そしたら、私の部屋のインテリアになるか?」
首を横に振る。インテリアなんて、私は嫌だ。
「じゃあ、ただ死ねよ。」
必死に首を振る。それはもっと嫌だ!!
敵に果敢に立ち向かって、名誉の死を迎えるのならまだ良い。
味方に殺されるなんて、1番あってはならないことだ!
なんとかこのイカれポンチの狂った行動をやめさせなければならない。
幸いまだ前側に倒れ込んでいる体制だったため
今出せる全力の力で地面を這って進む。
側から見たらとても滑稽な絵面だろう。
だが、私は生きるために、誰よりも真面目に這っている。
「ミミズみたいだな、汚くて気持ち悪くて…愛おしい。」
「ーーーーっ!!!!ーーーーっっ!!」
ミミズだなんて、失礼してしまう。
反論しようとしながらも、なんとか出口がすぐ側まで迫っている。
この外に出られたら、助かる。
こんな努力しか取り柄のないような、ブスでイカれた小娘に殺されたくない。
そうだ。私は魔理沙が大嫌いだ。
努力が報われるって信じていて、誰よりも頑張っている。
そんな姿が、天才の私からするととても気持ち悪い。
こんな場所、さっさと出てしまおう。
「あはは、馬鹿じゃないの?」
私を馬鹿にするような、気色悪い笑い声が後ろから聞こえてくる。
確かに私は馬鹿だ。
出口をドアノブを開けられない。
そもそも扉の前の階段すら上がれるか怪しい。
だけど、それしかない。
生きるために…出来るかどうかなんてこと考えていられない。
「私はお前のこと…霊夢のこと。」
「大大大大だーい好きで、それと同じくらい嫌いなんだ。」
「ーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!」
痛い!!!!痛い!!!!!!いた、痛い。
腹からとめどなく血が溢れてくる。
背中を刺されて、貫通したらしい。
死にたくない
死にたくない
死にたくない
死にたくない
死にたくない
「お前は殺すぞ、希望に溺れて溺死しろ。」
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翌日、魔理沙の家にあった、隠された地下室から
博麗霊夢の遺体が見つかった。
硫酸を飲まされたようで、声も出せずに死んだらしい。
魔理沙は、霊夢の遺体の隣で自殺していた。
「大嫌いだけど、お前に死んでほしくない。
大好きだから。ごめんなさい。」
これが、彼女の遺書だった。
博麗霊夢は、彼女が思っているよりも屑だった。
霧雨魔理沙もまた、霊夢が思っているよりも狂っていた。
多分、これが魔理沙の選んだ幸せなのだろう。