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◆視点①:りうら
「いや、あれはもう完全に付き合ってるっしょ」
ゲームのコントローラーを握ったまま、りうらは言い切った。
となりでは悠佑がプロテインを飲んでいる。
「ほら見て、初兎ちゃんがソファでうとうとし始めたら、まろが当たり前みたいに肩貸してるじゃん?
しかも、頭撫でてんだけど!?付き合ってなかったらそれはもう詐欺!!」
「いや、もう見てらんないよな〜。おれも撫でられたい(?)」
「おまえは筋肉にでも撫でられてろ」
「???」
—
◆視点②:ないこ
ないこは、静かにコーヒーを飲みながら、初兎といふのやり取りを観察していた。
「あーんしてみ?」
「いらないってば!」
「ちょっとだけ、ね?」
「……あーん(小声)」
(……0時じゃなくても甘いな、あれ)
口に出さないだけで、毎日何回も「うわ、付き合ってんな〜」と思ってる。
でもあえて何も言わない。
だって——
「まろって、他の人にあんな顔しないんだよなあ」
ちょっと嬉しそうに笑ってるいふ。
いふの“甘さ”が引き出されてる相手って、今のとこ初兎だけなんじゃないかと、ないこは気づいている。
(……初兎、やるじゃん)
—
◆視点③:ほとけ
「え〜、じゃあこの前の夜、何してたの?」
ほとけは興味津々で初兎に迫る。
「な、なにもしてないよ!?普通に……まろちゃんの部屋で……寝てただけ!!」
「えぇ〜〜〜それ“普通”って言わないと思うけどぉ〜〜??」
初兎の顔が、面白いくらい真っ赤になる。
「ねえ、0時の本音タイムってさ、いふくんの前だと逆に加速してない?惚気しか出てこなくない?」
「ちがっ……ちが……っ、惚気てないもん……っっ!!!」
「うわ〜〜〜これはもう完全にノロケだわ。おっけー皆に報告っと☆」
「やめてぇえええええ!!!」
—
◆視点④:いふ(本人)
「バレてる自覚はある?」
「ある。ていうか最初から隠してない」
「まじで堂々としてる……」
「だって好きな人に好きって言える時間、そんなにないでしょ?」
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周囲の結論
✅付き合ってることは全員知ってる(というか最初から見えてた)
✅本人たちの甘さが限界突破してる
✅「0時の本音」関係なく、初兎がデレてるのが最近の流行
✅でも、いふが本気で初兎を大事にしてるのが伝わってきて、誰も茶化せない
—
おまけ・りうらのつぶやき(小声)
「俺も誰かにあんな顔されたら、惚れざるを得ないんだけど?……なにあれ、糖度高すぎて虫歯なる」