〇〇の体調がおかしいって最初に気づいたのは、ほんの些細な違和感だった。
ソファで丸くなって動かない。
返事がいつもより遅い。
笑ってるのに、目がぼんやりしてる。
「……〇〇?」
声をかけられて、〇〇は小さく「だいじょうぶ」と言ったけど、
その声があまりにも弱くて。
額に触れた瞬間、3人とも一気に顔色が変わった。
「熱あるじゃん」 「え、ちょ、結構じゃない?」 「すぐ寝よ、ほら」
ベッドに連れていかれて、布団に入った途端、
〇〇はぽつりと呟いた。
「……生理も、きちゃってて……」
その一言で、空気が一瞬止まる。
誰も「どうしよう」なんて言わないのに、
全員の動きが一気に慌ただしくなった。
毛布を持ってくる人。
飲み物を用意する人。
薬や体温計を探す人。
「無理して言わなくてよかったのに」 「でも言ってくれてありがとう」 「今日は全部任せて」
言葉は違うのに、全部同じ温度だった。
〇〇はベッドの上で、
「ごめんね……」って小さく言ったけど、
「ごめんは禁止」 「今それ言う日じゃない」
即却下された。
背中をさすられる感触が、ゆっくりで、あったかくて。
手を包まれる指先が、じんわりして。
額に触れる手が、何度も熱を確かめてくる。
「しんどいの、ちゃんと言っていいから」 「我慢してる顔、一番心配になる」 「〇〇が弱ってるの、放っておけるわけないでしょ」
そのまま、〇〇は少し眠った。
でも、夜中。
体の重さと、お腹の鈍い痛みで、ふっと目が覚める。
部屋は暗くて、静かで。
時計を見る気力もなくて。
「……うぅ……」
小さく声が漏れた瞬間。
「起きた?」
すぐ近くから、声。
いつの間にか、もとがベッドの横に座ってた。
「痛い?」
頷くだけで精一杯な〇〇を見て、
もとは眉を寄せて、そっと腰に手を当てる。
「冷えてる」
少しして、ひろも起きてきた。
「大丈夫? 水飲む?」 「喉も痛い?」
眠そうなのに、完全に〇〇優先の目。
りょかは無言でカイロを用意して、
〇〇のお腹の上にそっと置いた。
「熱くない?」 「無理だったらすぐ言って」
〇〇は涙が滲んできて、
思わず布団をぎゅっと掴む。
「……ごめん……起こしちゃった……」
その瞬間、3人とも同時に首を振る。
「起こして正解」 「ひとりで耐えるほうがダメ」 「夜中は特に、誰かいないと」
もとは〇〇を胸に引き寄せて、
小さく揺らすみたいに背中を撫でる。
「ほら、呼吸合わせて」
ひろは〇〇の手を両手で包んで、
「痛いの、少しでも逃げてけ」
りょかは額に、ほんの短いキスを落とす。
「ちゃんと起きてるから。大丈夫」
囲まれてる安心感に、
痛みよりも先に、力が抜けていく。
「……ほんとに、すき……」
無意識に出た言葉に、
3人の動きが一瞬止まって、すぐ柔らかくなる。
「知ってる」 「今さら」 「だからここにいる」
〇〇はそのまま、また眠りに落ちた。
次に目を覚ました時、
まだ誰かの手は離れてなくて。
しんどいはずなのに、
心だけは不思議なくらい満たされていた。
――こんなふうに、守られる夜があるなら、
弱くなるのも、悪くないって思えた。
どーですか!!!
(´・_・`)(・д・`)ナンカイッテンゾって事なんですけど毎回褒めてくれて………(´;ω;`)ありがとぉまじ元気出るありがとねん!リクエストじゃんじゃんくださいm(_ _)m






