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『まだ見ぬ君のために。』
ウーー……ウーー……
「空襲だぞ!!逃げろ!!」
遠くからでも聞こえる不気味な音。声が枯れる程逃げろと叫ぶ人。
泣く子供。逃げ遅れた人。
なんど見て、なんど聞いた事か。
自分の街があんなふうになると思うと、怖すぎる。
今は自分の街に空襲が来ていないからこんな冷静に言えるけど、
実際来ると頭が真っ白になってただただ走っていると思う。
でも一つだけ、絶対忘れてはならないことがある。
考えていなきゃ行けないことがある。
あの娘を、
守らなきゃいけない。
約束したんだ _________
誠子「おはようございます」
「おはよう。」
誠子「最近色々なところで空襲が起きているみたいで、この街にいつきてもおかしくないですね。」
誠子「あなたが仕事に行ってる間に来たら、どうしたらいいか…。」
「そうだな…。」
「とりあえず、今日も行ってくるよ。戦闘機がなくなったら元も子もないから。」
俺には許嫁がいる。誠子と言う、美しく清らかな女性だ。幼なじみで小さい頃から知っている。
誠子は空襲で親や1人の妹を亡くし、自分だけ生き残ってしまったことが申し訳なくて。悲しくて。辛くて。自殺しようとしたこともある。
俺は見て見ぬふりができない。でも誠子を守れる人は俺しかいない。そう思って、ある約束をした。
俺は戦闘機を造る仕事をしている。
戦争を早く止めたくて、誠子を守りたくて始めた仕事だ。
絶対にこの仕事を通して戦争を終わらせたい。
その一心で続けてきた。
完成しそうな戦闘機があるから、それを今日で完成させるために行く。
12時間後______
戦闘機がやっと完成した
一緒に働いていて、さっきまで外にいた同僚が、青ざめた顔で走ってきた。
「空襲です!空襲警報です!早く逃げましょう!」
え、?もう来たのか。機械の音で全く気づけなかった。
あ、誠子。誠子は大丈夫なのか?
前に思っていた通り、頭が真っ白になった。
心配はしたが、家に寄らずに防空壕に走った。
防空壕に着くと、罪悪感でいっぱいになった。
同僚を置いてきてしまった。誠子の様子をちゃんと見なかった…
俺は何をしているんだ…と思った。
そういえばまだ防空壕に1人も人が来ない。
外に出ようとしたが、出れなくなっている。
扉が開かない。
このままじゃまずい。誠子は大丈夫なのか。扉に体当たりをしてどうにか開けた。
外を見た。
え……??なんだこれ。街も火で燃えている。すぐ近くまで火が迫ってきている。
これ、「焼夷弾」じゃないか?
この場合防空壕では危険なんだ。
川や湖の近くに逃げないといけない。
あ、もう終わりだ。と思った。
もう諦めた。もうおしまいだ。
防空壕に入り扉を閉めた。
寝転がり目をつぶった──────
目が覚めた。
あれ?生きてる??
でも明るい。ここは天国か…??
入ってきた扉の方をみると、扉がない。
防空壕もなんだかちゃんと整備されてないような、放置されていたような感じになっていた。
防空壕から出てみた。
どこだ、ここ…。
綺麗な青空。緑色の葉っぱ、木。
#ご本人様、実在した団体様、ご遺族様には関係なし
10
見たこともない作りの家、
高すぎる、何個も窓がある見たことがない建物がたくさん。
なんだこれ…
しらない。
やっぱり天国?に来てしまったのか…
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