こーちside
大「俺はがんばってんだよ!なんで、なんでみんなはそんな俺を見てくれねーんだよ!ふざけんなよ!」
樹「はいはい、そうだねわかってるよ」
大「いやわかってねーだろ!同じ言葉を何回も使うってことはわかってないってことだろ⁈」
うわー、大我酔ってんなぁ、
こち「ねえ、大我何杯飲んだ?」
大「んぁ、」
樹「8杯くらい…」
こち「やべーじゃん、」
慎「はい、じゃー俺一気飲みします!!!あいグイグイグイグイいっちゃおー!」
おお、慎太郎も酔っ払ってきたな笑
みんなが俺の家に来て4時間。現在時刻は23時。
みんなお酒が回ってきている。
大我は飲みすぎて樹に介抱されてるし、
慎太郎も珍しく酔ったのかテンション爆上がりしている。
えーと、北斗は…
こち「ねぇ慎太郎、北斗は?」
慎「ええ??あぁー、どこだっけ??ほくとぉー??どこぉー??」
北「んー…」
いた、床で寝てる…。
こち「北斗、何杯飲んだ?」
北「3杯くらい…」
こち「そっか、酔ったんだな。」
北「んー、」
みんな酔っていて帰れなさそうだなぁ…
こち「よし、じゃあ今日は泊まるか!」
樹「え、そのつもりだったんだけど」
いやまじかよ…
慎「なぁこーちは飲まないのかよーさっきからずっとお茶じゃん!」
大「そうだぜこーち!おら飲めよ!!」
樹「はいはい2人とも落ち着いて」
確かに最近はお酒を飲んでいなかったな。
明日オフだし、久々に飲もうかな。
こち「じゃあ俺も飲もうかな」
慎「ういきたー!」
こち「どれ飲んでいい?」
机の上は酒がたくさん散らかっててどれがどれかわからない状態だった。
樹「えっと、これが俺のであれが北斗の。あれらってジェシーの??」
ジェ「そう」
慎「俺はこれとこれとこれだな」
樹「じゃ、これがこーちのかな?」
大「いや、それ俺の!」
樹「ダメ飲みすぎ」
大「そうじゃねえ!!俺口つけた!」
樹「なるほどねぇ、」
見事に俺の分の酒はなくなっていた。
樹「じゃあ追加で買うか」
こち「みんな酔ってるし、俺行ってくるよ」
慎「ありがとー」
ジェ「俺も行っていい?追加でつまみ買いたい」
こち「え、?」
ジェシーが…??待って、2人きりで、?
いや落ち着け、こんなことは昔もあった。
樹「ふふ、じゃあよろしくな」
ジェ「あぁ」
こち「うん」
そして俺は今、好きな人と2人っきりで歩いている。
とは言っても、無言だけど。
ジェ「なぁ、こーち」
こち「なに?」
びくった、急に話しかけてきた。
ジェ「あんま飲み過ぎんなよ。」
こち「わかってる笑万が一飲みすぎても明日オフだし」
ジェ「いや、そうじゃなくて、」
こち「え?」
何のことを言っているのだろうか。
ジェ「なんでもない。ていうか、LINEの件と頬の件、ほんとにごめん」
まだ気にしてたのかよ…。
確かに、頬を切られた時はびっくりして「痛い」って言っちゃったけど、実はそんなに痛くなかったんだよなぁ…。それより、ジェシーのあの顔を見たくなかった。
そんな気持ちを心に潜めて、今俺はジェシーと歩いている。
こち「ジェシー、ここのコンビニでいい?」
ジェ「うん、いいよ」
店員「いらっしゃいませー」
えっと、なに飲もう。
こち「ねぇジェシー。おすすめの酒ある?」
ジェ「んー、こーちだったらほろ酔いでいいんじゃない?」
こち「ふざけてんの、?俺もっと飲むし。」
なんかバカにされてるみたいでイラつく。
こち「てかジェシーと同じ酒飲んでみたい」
ジェ「濃いけど大丈夫?」
こち「大丈夫」
ジェ「わかった。ついでにつまみ買うか。」
こち「ほーい」
ジェシーside
今、こーちと買い物が終わって2人で歩いている。
すごい、ドキドキした。
深夜テンションだからかわからないけど、手を繋いでる。
勇気を出して俺がこーちの手を握ったら、こーちが握り返してくれた。そんなこーちは今笑っている。太陽みたいに、明るい笑顔で。
こち「ジェシーといると楽しいなぁ笑」
ジェ「俺も。」
こち「ほんと?よかった笑」
ジェ「俺、こーちに嫌われたと思った。」
こち「なんでよ」
ジェ「朝そっけなかったし、」
本当は、俺の好きって気持ちがバレて嫌われたのかと思った。
こち「そんぐらいで俺がお前を嫌うはずがないよ。安心して笑」
また、こーちは笑った。
あぁ、可愛いな。守りたいな。
こち「あ、家着いた。鍵出してっとー」
ピピっと音がなり、エントランスのドアが開いた。
こち「さ、みんな待ってるし早くいこー」
ジェ「…そうだな」
ドラマだったら大体ここでハグする。でも、俺はしない。まだ、こーちも酒を飲んでないし、俺自身も酒が回ってない。
今日のことは、酒を言い訳にしよう。そう、しよう。
こち「ただいま〜」
樹「おかえりぃ〜」
樹、酔ってる?
ジェ「樹酔った?」
樹「酔ってないし」
こち「顔真っ赤だぞ笑」
大「樹俺と勝負して負けたから2杯一気飲みしたんだぜ!ハハ!」
慎「ん〜、眠い。酔った」
北「…」
すごい修羅場だ。頼れる樹は酔っちゃったし、大我は一周回ってやばいし、慎太郎は眠そう。北斗はもう爆睡だ。
こち「ジェシー、やるぞ」
ジェ「そうだな」
ここからは本当に大変だった。
布団を広げ、北斗と慎太郎を寝させて、樹と大我の世話をする。
大我はすぐに寝てくれたけど(でも30分くらいごねた)樹が厄介だった。
樹「それで、俺、俺、…ううぅ」
こち「そうだね、うん、うん」
酒が回りすぎたのか泣き出してしまったのだ。
結局、落ち着いたのは2時だった。
ジェ「うわ、もうこんな時間じゃん」
こち「俺明日オフだけどジェシーは大丈夫?もう寝る?」
ジェ「いや大丈夫。飲もうぜ」
こち「そうだな笑」
やっと、2人きりの時間が来た。
こち「じゃ、乾杯」
ジェ「乾杯」
ぐいっと酒を口に入れた瞬間、これが最高に気持ちいい。悩みを忘れさせてくれるような、最高な状態になれる。
こち「うわぁ、これすぐ酔いそう」
ジェ「大丈夫?無理すんなよ」
こち「わかってるわかってる笑」
この瞬間が永遠に続けばいいのに、そう思った。
〈1時間後〉
ジェ「こーち?大丈夫?」
こち「んー、飲み過ぎた、」
ジェ「気持ち悪いとかじゃない?」
こち「ん、」
あんだけ大丈夫って言っていたこーちが酔ってしまった。顔を真っ赤にして、眠そうにしている。
ジェ「もう寝るか。」
こち「ねぇ、樹、聞いて」
こーち、俺を樹だと勘違いしているな。
俺はジェシーって言い返すと面倒な事になりそうだったから、樹のフリをすることにした。
ジェ「なに?」
こち「俺ね、ジェシーが大好きだ。」
“大好き”という言葉に心が反応する。
ジェ「うん、知ってるよ」
こち「なのにジェシーは俺から逃げてる。ひどい。俺がこんなに告白しようとしてるのに。」
ジェ「こく、はく?」
こち「うん、ジェシーは無理って言うかもだけど、俺は告りたい。だって、好きなんだもん」
ジェ「え、まって、その好きって、」
こち「もぅ!!なんど言えばわかるの!!ジェシーのことが!好きなの!!付き合って欲しいの!」
こーちside
俺が酔いを覚ましたのは、ジェシーの「え」という言葉だった。
こち「え、なんで、?ジェシー?」
樹だと思っていた相手がジェシーだった時の戸惑いは、今でも忘れない。段々と樹がぼやけていって、ジェシーになるあの感覚ほど怖いものはない。
ジェシーに話していたと分かった時、最初に思ったのは「終わった」という感情だった。酔いが覚めるほどだからよっぽどだ。
こち「ごめん、忘れて。…シャワー浴びてくる」
涙が、出てきた。ジェシーは怖いはずだ。だって、今まで普通に友達として接してた人が恋愛感情を持っているなんて怖いに決まってる。
だから、きっともう俺とは関わらなくなるはず。
それに、恐怖を感じた。
涙を手で拭き取りながら、浴室に向かおうとした時、腕を引っ張られた。
ジェ「まって」
こち「…なに」
泣いているところを見られたくなかったから、少しぶっきらぼうになってしまった。
ジェ「さっき言ってたことは本当なの?」
こち「…本当だよ。でも、大丈夫。ジェシーに危害は加えないから。もう、忘れて?笑その方が俺も楽だし。」
言っている最中に涙がどんどん溢れ出てくる。メンバーに泣いているところを見られたくないから、俺は笑った。いつもの笑顔で。
こち「じゃ、シャワー浴びるから…」
ジェ「まて!俺の話をきけ!」
こち「嫌だ」
ジェ「なんで!」
こち「ジェシーにこんな顔見せたくねぇんだよ!」
泣いてる顔なんて、ブサイクだし…
ジェ「なんで、みせたくないの、?俺がただのメンバーだから、?」
こち「だから、!!好きな人にはこんなブサイクな顔見せられねぇ!」
そう言った瞬間、身体がなにかに包まれた。
ジェシーの身体だった。
ジェ「好きな人のことをブサイクだなんて、嘘でも言わないで」
こち「好きな、人、?」
ジェ「俺、こーちのこと好き。こーちと、同じ感情を持ってる。」
こち「それって、」
ジェ「そう、こーちのことが好きで、付き合いたいっていう感情」
ジェシーが微笑んだ時、目の前が真っ暗になった。
あれ、ここは、?
目を開けるとジェシーが俺を見るなり泣いてきた。何で泣いてんの??
ジェ「急に倒れるからびっくりした!」
こち「まさか、俺、倒れて病院に…⁈」
樹「いや、こーちの家。あの後大変だったんだからねー⁈」
こち「え?樹じゃん。てか今何時?」
樹「6時。こーちが倒れて3時間くらい経ったかな」
ジェ「まじで泣いたから。」
俺、何で倒れた?
樹「俺が気持ちよーく寝てた時にジェシーが起こしてきてさー。なんだよーって思って言われるがままにジェシーについてったらこーちが吐いてて」
こち「え、俺吐いたの⁈」
ジェ「うん。急に俺の方に倒れてきて、そしたら俺の肩にオエーよ笑」
こち「え、ごめん」
ジェ「大丈夫笑」
樹「ま、飲み過ぎだったんだべ。俺目を覚ますためにシャワー浴びてくるわ。」
そう言って樹は行ってしまった。
さっきの出来事は夢だったんだろうか。
ジェ「で、どうする?」
こち「なにを?」
ジェ「え、?今後俺たちどうするかって」
…夢じゃなかった、
こち「言わせる気、?」
ジェ「じゃ。…俺はこーちのことが好きだ。俺と、付き合ってください。」
また、倒れるんじゃないかってくらいの衝撃が来た。嬉しすぎて倒れそうだ。
こち「はい、もちろんです。これから、よろしく!!」
やっと、幸せを手に入れられた。
後日。
メンバーには付き合っていることを言おう、とジェシーと話し合い、俺らはメンバーにいうことにした。
ジェ「実は、俺とこーち、付き合ってます!」
慎「そうだったんだーーーー」
大「へーーーーーー」
こち「なんでそんなに興味なさそうなんだよ…」
樹「いやだって俺ら全員知ってたし。」
こち「は、?いつから?」
北「そりゃあんな大きな声で付き合う宣言されたら目を覚ますでしょ笑」
ジェ「まじかよ」
こち「恥ず、」
こんな恥ずかしい思いをしたけど、なんやかんや今俺は幸せです。
_おしまい。
リクエスト受付中です!
SixTONESの見たいペアをコメントしてくだされば作ります!!
シチュエーションなどもコメントしてくださると助かります笑
ぜひお願いします!
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