村一番の美人桃子ちゃん(19)
突然、村のおさから
鬼退治に行きなさいと言われました。
正直村のおさは、
もうよぼよぼのじぃじで、
桃子ちゃんは
『あのジジィボケてるな』と
舌打ちをしました。
差し出された住所に言ったら、
立派な日本庭園のある木造の家に着きました。
『ごめんくださーい』
と言ったら
『はーい』
と可愛らしいばぁばが出てきました。
桃子ちゃんは住所が間違っていると思い、
帰ろうとしましたが一応言い訳をしました。
『すみません、ここに鬼がいると
聞いたんですが間違いみたいでした。
すみませんでした。』
そういうとばぁばが言いました。
『じぃーさーん、お客さんだよ!』
桃子ちゃんはギョッとしました。
それから室内に案内され、
何やらパソコンをいじっている
高齢のじぃじがいました。
暑いお茶を出されて
お話を聞くと、なんでも、
じぃじは鬼と人間のクォーターなんだとか。
桃子ちゃんは話を聞きながら
『このじぃさんボケてるな』と思いました。
じぃじは言いました。
『孫のたかしもクォーターだが、
いずれこの血は薄れる、鬼退治なんて
大昔の話じゃ、悪さもせんし
おい先短いわしを、ほっといてくれ』
桃子ちゃんは等々訳が分からなくなり
黙って頷きました。
桃
『ところで、パソコンで何をされているんですか?』
じ
『これはえふえっくすじゃ。』
そこからおじぃさんはしきりに
FXの話を桃子ちゃんに永遠と聞かせてきたので
呆れたばぁばがお土産に
菓子折りを持たせて無理やり帰らせてくれました。
お土産は沢山のいちごとお饅頭と
ばぁばが作ったであろう梅シロップでした。
村に帰った桃子ちゃんは
お父さんとお母さんに事情を説明して、
お土産をもらった事を告げました。
そして3人頭をかしげて思いました。
(鬼退治とは…?)
何はともあれ
無事に帰ってこれて良かったなと
思いました。
めでたし。
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