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「で? いつから付き合ってんの?」
楽屋に入るなり、深澤の第一声がそれだった。
「ちょ、待って!?なんでそうなるの!?」
佐久間が慌てる横で、宮舘は動じない。
「まだだよ」
「“まだ”って言ったね?」
深澤は、にやにや笑いながら佐久間の肩に腕を回す。
「昨日さ、帰りの顔。完全に恋してる人のそれだった」
「えっ、俺そんな顔してた!?」
「してた。自覚ゼロのやつ」
佐久間が真っ赤になるのを見て、宮舘は少しだけ満足そうに目を細める。
「焦らせないでよ、舘さん。佐久間、こう見えてピュアなんだから」
「知ってる」
即答だった。
その一言で、佐久間の心臓が跳ねる。
――見抜かれてる。
深澤は軽く手を叩いた。
「はいはい、ごちそうさま。
ちゃんと捕まえなよ?この無自覚人たらし」
「人たらし!?」
微笑みながら頷く宮舘を見て、 否定したいのに、否定できない空気があるのが悔しい。