pr視点
土曜日。天気は快晴。
俺はちぐを駅で待ってた。いつもより少しおしゃれして、ちょっとそわそわしてた。
ほどなくして、ちぐが改札から出てきた。
tg 先輩、お待たせしました!
pr おう……めっちゃ似合っとるやん、それ
tg えっ、あ、ありがとうございます、!
ちぐは照れくさそうに頬を赤くして、でも嬉しそうに笑った。
pr 今日はな、ちょっと遠出しよ思て
tg えっ、どこ行くんですか?
pr ふふん、それは着いてからのお楽しみや
tg またそれ言う!
ちぐの困ったような笑顔を見ながら、俺たちは電車に揺られた。
着いた先は、海沿いの街。
駅を出ると、潮風の匂いがして、遠くに青く広がる海が見えた。
tg わぁ、海!
pr 前にちぐ、海好きって言うてたやろ?
tg 覚えててくれたんですね…
ちぐは嬉しそうに目を細めて、海の方を見つめた。
少し歩いて、海沿いのベンチに座る。風が気持ちよくて、時間がゆっくり流れてるような気がした。
tg 先輩
pr ん?
tg 今日、連れてきてくれてありがとうございます
tg 俺、めっちゃ嬉しいです
pr こっちこそ、来てくれてありがとうや
しばらくの沈黙。けど、それが気まずいわけじゃない。ただ、心地よかった。
そしてちぐが、ふと口を開いた。
tg 俺、先輩と付き合えてよかったなって、思ってます
pr なんで?
tg だって、どんなときもちゃんと向き合ってくれるし、俺のこと、ちゃんと見てくれるから
pr そんなん、当たり前やろ、俺の大事な”彼女”やからな
tg 〜〜っ!
ちぐが恥ずかしそうに顔を赤くして、俯いた。
pr なぁ、ちぐ
tg はい?
pr これからも、ずっとそばにおってくれへん?
tg そんなの、こっちのセリフです…!
pr じゃあ、約束な
tg うん、約束
繋いだ手を、ぎゅっと強く握りしめた。
この先、どんなことがあっても。
俺たちは、ちゃんと向き合って、乗り越えていけるって思った。
だって――
隣には、俺の大切な人がいるから。
―end―
コメント
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終わり方 エモすぎる ~ っ ✨✨✨ もう ほんと ね 、 神すぎ て 神ってる っ !! (?) そして 完結 できる のが すごい 、 w