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ポテサラ
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兎ゞ亜 @はじめたばかり
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md side――――――――――
「楽しい記憶の旅はどうだったかな?」
「でも最終実験の部屋はここじゃないだよ」
「この部屋をでて、突き当たりを右に曲がり十字のところを左に行ったその先にあるから。」
「そこで待っているよ」
どこからともなく聞こえる男の声。
恐らくどこかから放送しているのだろう。
重かった。
空気が、呼吸が、、。全部。
誰もすぐに言葉を出せなかった。
さっき見た光景が頭から離れない。
「……ごめん」
らっだぁの声だけが静かに残っていた。
俯いたまま動かない。
その姿がやけに小さく見えた。
「……それで終わりかよ」
きょーさんが言った。
低い声。
感情を押し殺しているのが分かる。
らっだぁは答えない。
「全部思い出したんだろ」
一歩近づく。
「だったら言えよ」
空気が張り詰める。
「なんで止められなかった」
その言葉は責めているようで——
でも、どこか違った。
らっだぁが小さく答える。
「……止めようとした」
「何回も」
声が震えている。
「でも無理だった」
拳を握る。
「何回やっても、同じで」
「変わらなくて」
呼吸が乱れる。
「……どうすればよかったんだよ」
その一言に誰もすぐに返せなかった。
きょーさんも何も言えなかった。
分かっているからだ。
あの状況がどれだけ無理だったか。
その時、コンタミが口を開いた。
「……お前さ」
静かな声。
「一人でやろうとしただろ」
らっだぁが少しだけ顔を上げる。
「……え」
「巻き戻して、全部解決しようとしてた」
コンタミの言葉は優しいけど鋭い。
「俺らに頼らなかった」
それが答えだった。
「……当たり前だろ」
らっだぁが言う。
「巻き戻せるなら」
「やり直せるなら」
「俺がやるしかないだろ」
その言葉にコンタミがため息をつく。
「ほらな」
「それだよ」
きょーさんが眉をひそめる。
「何がだよ」
コンタミは少し笑った。
「“一人で背負う癖”」
その一言で空気が少し変わる。
「俺ら、仲間だったんだろ?」
コンタミが言う。
「だったらさ」
「最初から頼れよ」
らっだぁの目が揺れる。
「……無理だろ」
小さく言う。
「こんな力」
「巻き戻しとか」
「どう使えばいいかも分かんねぇのに」
その時、レウが口を開いた。
「……だから」
静かな声。
「一人じゃダメ」
全員がそっちを見る。
「今も同じ」
「五人でやる」
その言葉は、短いけど、強かった。
きょーさんが鼻で笑う。
「……そうだな」
腕を組む。
「今なら、さっきみたいにいけるだろ」
第5話の戦闘。
最後だけ噛み合った、あの感覚。
「完璧じゃなくてもいい」
俺が言う。
「合わせればいい」
らっだぁを見る。
「一人でやる必要、もうないだろ」
らっだぁは何も言わない。
でも少しだけ顔を上げた。
「……いいのかよ」
小さく言う。
「俺が」
「壊したのに」
その言葉にきょーさんが即答した。
「だからなんだよ」
らっだぁが目を見開く。
「さっき見ただろ」
きょーさんが言う。
「お前、止めようとしてたじゃねぇか」
コンタミも続ける。
「結果がどうこうじゃねぇよ」
「何しようとしてたかだろ」
レウが小さく頷く。
「……間違ってない」
俺も言う。
コンタミが言う。
「むしろ逆だろ」
少し笑う。
「一番まともだったの、お前じゃん」
その言葉にらっだぁが少しだけ固まる。
「……は?」
「俺ら、止められなかったし」
「流されてたし」
肩をすくめる。
「お前だけだろ、ちゃんと止めようとしてたの」
その空気が少しだけ軽くなる。
らっだぁが俯く。
でも──
さっきとは違った。
「……じゃあ」
「今度は」
顔を上げる。
「一人じゃやらない」
その目はちゃんと前を見ていた。
「頼る」
その一言で、
全部決まった。
きょーさんがニヤッとする。
「最初からそうしろよ」
コンタミが笑う。
「やっとだな」
レウが小さく言う。
「……これでいい」
俺も頷く。
「じゃあ──」
全員で前を見る。
「やることは一つだな」
施設を壊す。
この実験を終わらせる。
もう迷いはなかった。
「え、、、」
「ん?」
「どうした?どりみー」
「いやぁ、、さ、今」
俺は指を指す。さした先はレウだった。
「今、、レウ」
「一瞬、消えなかった?」
きょーさんはレウを確認するがそこにはちゃんとレウの姿があった。
「なにいってんだ?いるぞ」
「疲れてのか?」
違う。確実に見えた。
プロジェクターに映し出された3Dモデルのように。
でも、そんなことはありえない。
「気のせいなのかな、、」
「まぁこんなおかしな空間にいたらそうなるわ」
「でも見えたんだよね」
「まるで、幻覚みたいに」
――――――――――