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みどりいろwith友!!
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静かだった。
でもさっきまでの沈黙とは違う。
迷いが消えた後の静けさだった。
「……行くぞ」
きょーさんが言う。
短い一言。
でもそれで十分だった。
五人が同時に歩き出す。
もう誰も止まらない。
通路の奥へ。最深部へ。
そこに全ての元凶がある。
歩きながらコンタミが口を開く。
「最終実験ってやつ」
肩を回す。
「どう来ると思う?」
きょーさんが答える。
「ろくでもねぇだろうな」
レウが小さく言う。
「……多分、分断」
「それか、同士討ち」
嫌な予想だった。
でもあり得る。
「だったら簡単だね」
俺が言う。
「バラけない」
全員が頷く。
それだけでだいぶ違う。
その時らっだぁが言った。
「……時間の能力は使う」
全員がそっちを見る。
「でも」
「無理はしない」
拳を握る。
「さっきみたいに」
「合わせる」
その言葉にきょーさんが笑う。
「やっと分かってきたな」
コンタミも頷く。
「いいじゃん、それ」
レウが静かに言う。
「……安定する」
俺も息を吐く。
「じゃあ決まりだな」
それぞれの役割はなんとなく分かってきている。
前に出るやつ。
支えるやつ。
制御するやつ。
かき乱すやつ。
そして──
切り札。
五人で一つ。
その形がやっと見えてきた。
その時
重い扉が見えてきた。
今までとは違う。
明らかに“最後”の扉という雰囲気が漂う。
「……ここか」
きょーさんが止まる。
誰もすぐには動かない。
でも迷いはなかった。
「行こう」
らっだぁが言う。
その声はもう震えていなかった。
全員で扉の前に立つ。
「……なあ」
コンタミが言う。
少しだけ笑う。
「これ終わったらさ」
「普通に戻れんのかな」
その言葉に少しだけ空気が緩む。
きょーさんが肩をすくめる。
「知らねぇよ」
「でも」
「戻すしかねぇだろ」
レウが小さく頷く。
「……ぅん」
俺も言う。
「そのために壊す」
皮肉みたいな言葉だった。
でもそれが今の答えだった。
その時らっだぁが手を伸ばす。
扉に触れる。
「……終わらせる」
小さく言う。
「今度こそ」
その一言で全員が覚悟を決めた。
ドン──
扉が開く。
眩しい光。
そして
その奥に白衣の男が立っていた。
「来たか」
静かな声。
だが、俺たちは目を疑った。
見覚えのある顔が白衣の男の横に立っていた。
「レウ、、、?」
「みんな、ごめんね」
コンタミが言う。
「レウさん、、?どうしたの?」
「さっきまで一緒にいたのに──」
コンタミは後ろを振り向く。だがそこにレウの姿はなく、みんな固まっていた。
「レウ…どういうこと?」
「見たまんまだよ。俺はこの人について行く。」
「貴方たちと一緒に行動していた姿は俺の能力。」
「最初からずっと、あなたたちに幻覚を見せてました。」
きょーさんが言う。
「は?」
「何言ってんだよ俺ら仲間だろ?」
レウは何も言わない。
俺が言う。
「5人で壊すって、、約束…」
レウが言う。
「ごめんね」
「最初からこっち側だった。」
意味がわからず4人はその場で止まっている。
その時、白衣の男は言った。
「最終実験を開始する」
空間が歪む。
床が光る。
空気が震える。
「…ッッ来るぞ!」
きょーさんが叫ぶ。
みんな状況を掴めていない。
全員が構える。
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