頭痛とじんわりとした手足の痛みが意識を引き戻した。まぶたを重たく持ち上げると、目に飛び込んできたのは見覚えのある、天井。
あまりにも見慣れた木目。天井の角にある小さなヒビ。毎日目覚めて寝落ちる5人のシェアハウスの一室、今までのことが夢なんじゃないかと思うほど現実を突きつけていた
「……ここ、」
声はかすれていた、自分でも驚くほど弱々しく
視線を横に動かすと、心配そうに寄り添って眠るメンバーたちの姿があった。涙の跡を残したまま伏せている子、タプの手を握りしめたまま眠っている、その空気が静かに胸を締め付けた
自分の手首に目をやると、包帯が巻かれていた。赤黒いにじみはあるものの、丁寧に処置されているのがわかる
あの日、暴れて伽擦りきった傷、まだ下半身にのこる不快感。全てがあの夜をフラッシュバックさせる、今にも吐きそうで、苦しくて仕方ない
「本当によかった、」
と涙を流し抱きしめてくれるメンバーの温かさに、自分も涙が止まらなかった。怖かったんだ。相手が誰かもわからない何をされるかもわからない地獄の様な場から救い出してくれたメンバーには言葉にならないほど感謝している
でも、消えない。あの最悪な記憶が毎日、毎日繰り返しよぎる
あの日から数日、インターネットの使用も事務所の顔出しも何もせず、起きて食べて寝ると言う必要最低限の生活をし、ただたんに部屋に籠もっていた
だけどずっとこうする訳にはいかない、LIVEだって控えてるんだ
…
LIVE、?
ジヨン達が言うには、世間には表向きに公表されていないらしい。でも、ファンのなかに見た人は少なからずいるだろう
この瞬間、うまく息ができなかった。今自分が世間の目にどううつっているのか― 。
数日ぶりに自分のスマホに電源をつけた。
通知の嵐、着信、メッセージ、タグ付け。そのどれもがまるで地獄に引き戻すかのように
怖くて、でも確かめたかった。人間っていうのはこういう時でも好奇心には逆らえないらしい
震える指で、自分の名前を検索した。
#チェ・スンヒョン
#配信事件
#監禁
いくつものタグと投稿が目に飛び込んでくる。スクショされた映像の切り抜き、醜い自分の音声。文字通り晒された自分がそこにいる
―本当に無事でよかった
―あの配信怖かった、やっぱりT.O.Pなの??
―絶対に怖かったはず、、
―この映像ほんもの?
知ってる人もいれば知らない人だっている。
断然タプを心配してくれる優しい言葉のほうが多い、でも無意識に手が止まるのは鋭く冷たいコメントばかり
―もう前みたいには見れないな
―ファンだったけど、、
―一人で出歩くからじゃないの??
―自業自得
どれもこれも、タプの容姿や華に嫉妬した悪意あるコメントだと誰もが思うだろう、
自分の中で何かが切れた感じがした…苦しい。
“大丈夫?”と言う言葉に隠された視線や、”可哀想”のフィルターが自身をえぐる
もう自分はみんなの前に出れない、出たくない
そんなことを思ってしまった自分が嫌いになった。
夜、リビングの証明が少し落とされて、まるでライブ終わりの楽屋みたいな静けさが部屋に流れていた
特にやることもなく時間が流れるままただボーッとしていた
「…タッピョン、」
自分の名前を呼ぶジヨンの声、自然と他の三人も周りに集まっていた
みんなの視線が優しくて、でも怖くて痛かった
「…まだ忘れられないんだ、目を閉じてもまた連れ戻されるんじゃないかって、怖くて」
「、みんなはそんなことを思わないって、分かってるけど…気持ち悪い、?俺。」
声は小さく震えていた。
みんなは本当に優しくて、ふわっと何人かの手がタプの肩や背中に触れた
「そんなこと思うわけないでしょ」
「ヒョンは何にも悪くないですよ、!」
「僕達が守ります」
ヨンベ、テソナ、スンリ。
みんなが安心させるような笑顔で、少し気が楽になった
♡♡シーン書きたかってんけど、雰囲気がそーいう感じに流せなかった🙃🙃
続き書きたいけど、なんかストーリー思いつかないからリクエスト頂戴いたしたい!!(?)
別作品のリクエストでも全然大丈夫!!
とにかく暇すぎて何か書きたい!!
あと、前【支配¹】って言う作品書いてたんだけど、バグってストーリー消えて萎えたごめんなさい。いつかの復活をまってて
コメント
4件
最高。BIGBANGの物語書いた人の中で一番好き。
最高すぎません?アンチコメしたやつ許さねえ!!!
ふぁぁ、ちょっと目から滝が出てきましたよぉ"😭😭(?) 最高すぎます、👍️