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#二次創作
よんがつ
126
#夢小説
しらすのお部屋
568
つばさ
206
静寂に包まれた屋上。
その中央で、四人の仮面ライダーが並んで立っていた。
エグゼイド、ブレイブ、スナイプ、レーザー。
その視線の先――数メートル離れた場所には、一人の男が佇んでいた。
パラドの身体を借りた、レウコイド。
その姿を前にしても、四人は動かなかった。
エグゼイドはじっとレウコイドを見据え、ブレイブはわずかに構えを低くする。 スナイプとレーザーもまた、互いに言葉を交わすことなく、その動きの一つ一つを慎重に見極めていた。
風が吹き抜ける。
誰も口を開かない。
ただ、互いの存在だけを確かめるように、静かに睨み合っていた。
やがて――
レウコイドの身体から、黒紫色の光が走る。
次の瞬間、その姿が大きく変貌した。
新たな力を纏ったレウコイド――パラドクスへと変身を遂げる。
そして、ゆっくりとガシャコンパラブレイガンを構えた。
「来い。」
その一言と同時に――
両者が、一斉に地を蹴った。
その一言と同時に、両者が一斉に地を蹴る。
激突。
鋼と鋼がぶつかり合い、火花が夕焼けの空へ散った。
エグゼイドがガシャコンキースラッシャーを振り下ろす。
それをパラブレイガンで受け止めたレウコイドは、そのまま蹴りを放つ。
しかし、その横からブレイブが割って入る。
「はぁっ!」
鋭い斬撃。
レウコイドは咄嗟に身を捻るも、白銀の刃が肩をかすめた。
「ちっ……!」
距離を取ろうとした瞬間。
乾いた銃声が響く。
スナイプの放ったエネルギー弾が次々と飛来し、レウコイドの動きを封じる。
「逃がすか!」
弾幕を避けきれず、爆炎が足元で炸裂する。
その隙を逃さず、レーザーが黄色い閃光となって駆け抜けた。
「おらぁっ!」
猛烈な勢いで体当たりを叩き込み、レウコイドを大きく吹き飛ばす。
「ぐっ……!」
体勢を崩したレウコイドへ、エグゼイドが飛び込む。
「はあぁぁぁっ!」
連続で叩き込まれる剣撃。
一撃。
二撃。
三撃。
ブレイブも息を合わせるように横から斬り込み、二人の連携がレウコイドを追い詰めていく。
「まだだ!」
スナイプの援護射撃が絶え間なく続く。
着弾のたびに爆煙が上がり、レウコイドは防戦一方となった。
「くっ……!」
攻撃を受け止めても、すぐ次の一撃が飛んでくる。
前にはエグゼイド。
右にはブレイブ。
離れればスナイプの銃撃。
隙を見せればレーザーの高速突撃。
四人の息は完全に合っていた。
レウコイドが一歩、後ろへ下がる。
その動きを逃さず、エグゼイドが踏み込んだ。
ガキィンッ!!
エグゼイドの一撃がパラブレイガンを捉える。
同時に、反対側からブレイブの斬撃が走った。
ガキィッ!!
二方向から加わった衝撃に、パラブレイガンが大きく弾かれる。
レウコイドの手から離れた武器が、乾いた音を響かせながら地面を転がった。
一瞬、レウコイドの動きが止まる。
その隙を逃さず、スナイプが距離を取りながら銃口を向ける。 レーザーもまた、レウコイドの退路を塞ぐように位置を変えた。
四人は何も言わない。
ただ、互いの動きを理解している。
武器を失ったレウコイドを前に、四人は再び構えを整えた。
しかし。
「……甘いな。」
レウコイドが不敵に笑う。
左手を軽く掲げると、その掌に黄金のエナジーアイテムが現れた。
*高速化*。
迷うことなく手に入れる。
次の瞬間、その姿が消えた。
「っ!」
エグゼイドの横を残像だけが駆け抜ける。
背後。
「速い!」
ブレイブが咄嗟に剣を構え、斬撃を受け止める。
だが、レウコイドは止まらない。
続けざまに現れた赤いエナジーアイテム。
マッスル化。
拳が唸りを上げ、ブレイブを吹き飛ばす。
さらに青いアイテム。
ジャンプ強化。
高く跳び上がり、スナイプへ急降下する。
「ちっ!」
スナイプは後方へ飛び退くが、衝撃波が屋上を砕いた。
「予定どおりだ!」
レーザーが叫ぶ。
四人は散開。
それぞれがアイテムボックスへ駆け寄る。
エグゼイドが叩く。
ブレイブが叩く。
スナイプが撃ち抜く。
レーザーが蹴り砕く。
砕け散ったボックスからエナジーアイテムが飛び出した。
エグゼイドが高速化を。
ブレイブが鋼鉄化を。
スナイプが透明化を。
レーザーが縮小化を手に取り、一斉に発動する。
「……って、おい。」
小さくなったレーザーが自分の身体を見下ろす。
「俺だけハズレ引いてねぇか?」
スナイプが思わず吹き出す。
「運も実力のうちだ。」
「笑ってる場合か!」
そのやり取りを遮るように、レウコイドが地を蹴る。
高速化による加速。
マッスル化による重い一撃。
ジャンプ強化による立体機動。
三つの能力を組み合わせ、一気にエグゼイドへ襲い掛かる。
「小児科医!」
ブレイブが前へ飛び出す。
鋼鉄化した腕で拳を受け止める。
凄まじい衝撃。
屋上の床が砕け散る。
「っ……!」
その隙にエグゼイドは高速化を活かし、大きく回り込む。
スナイプは姿を消したまま狙撃位置を変更。
「こっちだ。」
透明化したまま放たれた一発。
レウコイドは反応が一瞬遅れ、肩を撃ち抜かれる。
「少々厄介だな…」
「まだだ!」
エグゼイドとブレイブが左右から同時に斬り込む。
レウコイドは跳躍して回避。
しかし。
「上ばかり見てるんじゃねぇ。」
足元から声がした。
「なっ……!」
縮小化したレーザーが、瓦礫の隙間を駆け抜けてレウコイドの真下へ潜り込んでいた。
「これでも食らえ!」
足首へ渾身の蹴り。
一瞬だけ、レウコイドの体勢が崩れる。
レーザーが叫ぶ。
「永夢!!」
その一声だけで十分だった。
エグゼイドは一直線に駆ける。
三人が命懸けで作ってくれた、たった一瞬の隙。
この一撃のためだけに。
パラドを救い出す、そのために。
「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
マキシマムマイティXガシャットが黄金に輝く。
全身を眩いエネルギーが包み込んだ。
――マキシマムマイティクリティカルフィニッシュ!!
黄金の光線が、迷いなくレウコイドの胸部へ突き刺さる。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
轟音。
衝撃波が屋上全体を駆け抜け、周囲の窓ガラスが激しく震えた。
レウコイドの身体を黄金の光が駆け巡る。
バチッ――!
バチバチッ!!
全身の装甲に無数の亀裂が走り、紫色の電撃が激しく迸る。
「効いてる!」
スナイプが叫ぶ。
「そのまま押し切れ!」
レーザーも拳を握る。
「戻ってこい……パラド!」
ブレイブは静かに見守る。
レウコイドは苦しげに頭を抱え、その場へ膝をついた。
「ぐっ……あぁぁぁぁっ!!」
パラドクスの装甲が限界を迎え、音を立てて崩れ始める。
砕け散る胸部装甲。
肩。
腕。
脚。
眩い光に包まれながら、変身が強制的に解除されていく。
そして――。
そこに立っていたのは。
パラドの姿。
荒い息をつきながら、ゆっくりと顔を上げる。
その瞳に宿っていた禍々しい光が、ふっと揺らいだ。
紫色の闇が薄れ、
ほんの一瞬だけ――
優しく、穏やかな光が宿る。
エグゼイドは思わず息をのんだ。
「……パラド。」
その表情は何も語らない。
声も出ない。
けれど、その瞳だけは確かにエグゼイドを見つめていた。
「やった……!」
レーザーが思わず笑みを浮かべる。
エグゼイドはゆっくりと一歩踏み出した。
「もう、大丈夫だ。」
「帰ってこい、パラド。」
静かな声が屋上に響く。
パラドの瞳が、かすかに細められる。
今にも涙を浮かべそうな、どこか懐かしい表情。
エグゼイドへ向かって手を伸ばそうとした――
その瞬間。
パラドの身体が、ビクンッと大きく跳ねた。
「……っ!」
パラドの表情が苦痛に歪む。
胸を押さえ、膝をつく。
「パラド!」
エグゼイドが駆け寄ろうとする。
しかし。
「フ……。」
その身体から低い笑い声。
その声と同時に、黒い粒子が全身から噴き出した。
穏やかだった瞳は、再び禍々しい紫へと染まっていく。
伸ばしかけた手も、ゆっくりと力なく下ろされた。
「惜しかったな。」
レウコイドの声だった。
「……!」
エグゼイドたちの表情が凍りつく。
レウコイドはゆっくりと顔を上げ、不敵に笑う。
「リプログラミング。」
「そんなものを使ってくることくらい、最初から分かっていた。」
肩を鳴らしながら立ち上がる。
「この身体を手に入れて解析した、能力の一つだ。」
「この身体の遺伝子情報を書き換えられる可能性など、当然想定済み。」
レウコイドは胸へ手を当てる。
そこには、先ほど受けたはずの傷がみるみる塞がっていく。
「俺は、パラドの遺伝子情報そのものを書き換えた。」
「今のこいつは、俺の一部。」
「少し意識が表へ出ようと、それだけで終わりだ。」
エグゼイドは拳を握り締める。
「そんな……。」
レウコイドは肩を震わせながら笑った。
「だが、楽しませてもらった。」
「まさかここまで俺を追い詰めるとはな。」
その笑みが、ゆっくりと狂気へ変わる。
「だからこそ。」
「見せてやろう。」
「俺の――真の姿を。」
黒紫色の粒子が、レウコイドの全身から爆発するように噴き上がった。
コメント
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わあああつばささん!!第36話、めっちゃ熱かったです……!!🔥🔥 四人の息ぴったりな連携、かっこよすぎてもうスクショしたくなりました📸💕特にレーザーの「俺だけハズレ引いてねぇか」→スナイプの「運も実力のうちだ」の掛け合い、思わず笑っちゃったしチームの空気感が伝わってきて良かったです😭✨ 必殺技決まったと思ったのにリプログラミングで逆転される展開、もう心臓バクバクでした……パラドの意識が一瞬戻ったところで涙腺やばかったです……😢💔つばささんのバトル描写、めっちゃ迫力ありますね!次回も楽しみにしてます🔥🔥