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#二次創作
よんがつ
126
#夢小説
しらすのお部屋
568
つばさ
206
黒紫色の粒子が渦を巻き、レウコイドの全身を包み込む。
轟音。
屋上全体が激しく震え始めた。
「……え。」
ポッピーが思わず息を呑む。
「ニコちゃん……これ……。」
ニコも目を見開いたまま、小さく呟く。
「……ヤバくない?」
二人の前で、黒紫色のオーラは際限なく膨れ上がっていく。
空気が重い。
立っているだけで身体が押し潰されそうなほどの圧迫感。
「これ……さっきまでと全然違う……。」
ポッピーは思わず一歩後ずさる。
ニコも無意識に拳を握り締めた。
「こんなの……今までのレウコイドじゃない。」
その言葉と同時に。
眩い光が爆発する。
そこに立っていたのは――。
先ほどまでとは似ても似つかぬ姿。
全身を純白の装甲が覆い、その表面には黒紫色の脈動が血管のように走る。
背中からは巨大な棘状の突起が幾重にも伸び、異様な威圧感を放っていた。
その姿を見た瞬間。
誰も言葉を失う。
「……これが。」
飛彩が息をのむ。
「真の姿……。」
レウコイドはゆっくりと両手を見下ろした。
まるで、新しい身体の感覚を確かめるように。
指を一度握る。
パキッ。
その小さな動作だけで、足元のコンクリートに無数の亀裂が走った。
「素晴らしい。」
低く響く声。
「これこそ……完全なる進化。」
レウコイドはゆっくりと顔を上げる。
「お前たちは、よく俺を楽しませてくれた。」
「褒美だ。」
「絶望を見せてやる。」
その瞬間。
姿が――消えた。
「っ!?」
エグゼイドが反応した時には、もう遅かった。
ゴッ!!
腹部へ、重い一撃。
「ぐぁっ!」
エグゼイドの身体が宙へ浮き、そのまま数十メートル先の壁へ叩きつけられる。
「小児科医!」
ブレイブが駆け出す。
しかし。
「遅い。」
声だけが聞こえた。
次の瞬間には、ブレイブの眼前。
「なっ――」
反応する間もなく、拳が腹部へめり込む。
「がはっ!」
ブレイブも吹き飛ばされる。
「ブレイブ!」
スナイプが銃を構える。
連続射撃。
だが。
レウコイドは避けない。
弾丸は身体へ命中し――
カンッ、カンッ、カンッ。
火花を散らしただけだった。
「そんな……。」
「効いてねぇ……!」
レーザーが加速する。
「だったら!」
高速で死角へ回り込み、渾身の蹴りを放つ。
だが。
レウコイドは振り向きもせず、片手でその脚を掴んだ。
「速いだけだ。」
そのまま振り回し、
ブレイブとスナイプへ投げつける。
三人は激しく激突し、屋上を転がった。
レウコイドは一歩も動かない。
ただそこに立っているだけ。
それなのに。
黒紫色の粒子が晴れる。
そこに立つレウコイドを見据え、四人は互いに視線を交わした。
ブレイブが静かに立ち上がる。
「……まだ終わっていない。」
スナイプもライフルを構え直す。
「ここで諦める理由はねぇ。」
レーザーが口元を拭い、笑みを浮かべる。
「一回ダメだったくらいで折れる自分たちじゃないだろ?」
エグゼイドはゆっくりと頷く。
「……行こう。」
四人は同時に駆け出した。
今度は一直線ではない。
左右へ散開し、死角を作りながら距離を詰める。
ブレイブが正面から斬り込み、
スナイプが射線を制圧し、
レーザーが高速で背後へ回る。
エグゼイドはその隙を狙って踏み込む。
完璧な連携。
一切の無駄がない。
だが――。
「遅い。」
レウコイドは片手を軽く払った。
それだけだった。
衝撃波。
「っ!?」
四人の身体が同時に吹き飛ばされる。
「そんな……!」
ポッピーが目を見開く。
レウコイドは一歩踏み出す。
その姿が消えた。
「永夢、後ろだ!」
レーザーの叫び。
しかし間に合わない。
ゴッ!!
エグゼイドが殴り飛ばされる。
「永夢!」
飛彩が斬りかかる。
レウコイドは振り向きもせず剣を掴む。
そのままブレイブごと地面へ叩きつけた。
「がぁっ!」
スナイプが至近距離から連射する。
爆炎。
煙が上がる。
「やったか……!」
次の瞬間。
煙の中から伸びた腕がスナイプの首を掴んだ。
「甘い。」
そのまま投げ飛ばされる。
「ぐあぁっ!」
レーザーが高速で突撃する。
「貴利矢!」
エグゼイドの声。
レウコイドは軽く身を捻るだけでかわす。
そして。
「遅いと言った。」
蹴り。
レーザーの身体が一直線に吹き飛び、屋上の設備へ激突する。
「ぐっ……!」
四人は再び立ち上がる。
何度倒されても。
何度吹き飛ばされても。
それでも前へ出る。
しかし。
一撃。
また一撃。
そのたびに変身が軋みを上げる。
「くっ……!」
「まだだ……!」
「終われるか……!」
「パラドを……!」
だが。
レウコイドは表情一つ変えない。
まるで子どもの相手でもしているかのように。
最後にレウコイドは静かに拳を握った。
「終わりだ。」
黒紫色の衝撃波が全方位へ放たれる。
轟音。
四人は逃げることも、防ぐこともできなかった。
「ぐぁぁぁぁぁっ!!」
爆煙。
次の瞬間。
エグゼイド。
ブレイブ。
スナイプ。
レーザー。
四人の変身が一斉に砕け散る。
眩い光が弾け、ガシャットが地面へ転がった。
変身強制解除。
永夢たちは全員、その場へ倒れ込む。
誰一人、立ち上がることができなかった。
爆煙が晴れていく。
瓦礫の影。
そこにいた二人は、ただ息を潜めていた。
「……っ……」
ニコは目の前の光景を見て、言葉を失う。
永夢。 飛彩。 大我。 貴利矢。
全員が倒れている。
さっきまで、絶対に勝つと信じて戦っていた四人が。
誰一人、動かない。
「……嘘……」
震える声が漏れる。
その時。
瓦礫の向こうから、ゆっくりと足音が響いた。
ザッ……。
ザッ……。
黒紫色の粒子を纏いながら。
レウコイドが歩いてくる。
その視線の先。
そこにいるのは――。
「……ポッピー……」
ニコが呟く。
ポッピーはすぐに気付いた。
「……ニコちゃん」
レウコイドの目的。
次の標的は――自分たち。
「ニコちゃん、逃げて」
小さな声。
「え?」
「早く……!」
ポッピーはニコの腕を掴む。
「ここにいたらダメ。今すぐ離れて」
しかし。
ニコは動かなかった。
「……嫌」
「ニコちゃん!」
「嫌だよ……!」
ニコは拳を握る。
「みんなが戦ってるのに……大我たちがあんなになるまで戦ったのに……私だけ逃げるなんてできない」
「でも……!」
「ポッピーだってそうでしょ」
その言葉に。
ポッピーの表情が止まる。
「……」
「ポッピーだって、逃げないじゃん」
「……」
「だったら私も逃げない」
震えている。
怖くないわけじゃない。
でも。
仲間を置いていくことなんてできなかった。
ポッピーはしばらく黙ったあと。
ゆっくり前へ出る。
「……分かった」
そして。
ガシャットを取り出す。
「だったら……私が守る」
「ポッピー……」
「ニコちゃんは絶対に傷つけさせない」
今できることをするしかない。
「変身……!」
光が弾ける。
「ドレミファビート!」
ポッピーが変身する。
しかし――。
その瞬間。
空気が変わった。
「……っ」
身体が動かない。
変身したはずなのに。
足が震える。
目の前の存在から放たれる圧倒的な威圧感。
これまで戦ってきたどんなバグスターとも違う。
本能が告げている。
近づいてはいけない。
ニコが心配そうに見る。
ポッピーは必死に拳を握る。
「……大丈夫……」
そう言った声は。
自分でも分かるほど震えていた。
レウコイドはそんなポッピーを見つめる。
何の感情もない瞳。
そして。
一歩。
踏み出す。
ザッ。
一歩。
また一歩。
ゆっくりと。
逃げ道を塞ぐように。
「……」
ポッピーが息を呑む。
レウコイドは止まらない。
「ニコちゃん……下がって」
「でも……!」
「お願い」
ポッピーは前を見る。
怖い。
逃げたい。
でも。
「私は……仮面ライダーだから」
震える声で。
それでも言う。
「みんなが守ってきたもの……私も守る」
レウコイドの足が止まる。
そして。
静かに腕を上げた。
黒紫色の粒子が集まっていく。
その力だけで。
周囲の瓦礫が浮き上がる。
ポッピーは構える。
しかし。
身体はまだ震えている。
「……っ」
レウコイドが。
ゆっくりと。
手を伸ばす。
――その瞬間。
コメント
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つばささん、第38話読みました!もうレウコイドの真の姿やばすぎて声出た…😭✨ 純白の装甲に黒紫の脈動とかビジュアルだけで圧倒されるし、エグゼイドたちが一瞬で吹き飛ばされる展開にマジで心臓ギュッてなった!ポッピーの「私は仮面ライダーだから」って震えながらも戦う覚悟、エモすぎて泣く…😢💕 ニコが逃げないって言ったとこも含めて、仲間思いの二人が尊すぎる。続きが気になりすぎて夜しか眠れないんだけど!?!?🔥