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rbru/nmmn/ご本人様関係NOTHING/
誤字あるかも/rb『』 ru「」
ri mn出てきます。
口調や一人称二人称間違えてる可能性高め。
長めです
それではどうぞ
ーーーru side
とてつもない頭痛を感じ、目が覚める。
「⋯いた、」
思わず頭を押さえながら、周りを見渡す。
嫌な暑さを感じながら、隣に居る星導を見る。
彼はマスクを付けていて、俺は何となく察した。
申し訳ないとは思いながらも、彼を起こす。
「⋯ね、ごめ⋯、起きて」
『⋯ん、はい?どうしましたか?』
目をこすりながら少し眠そうな声で返事をしてくれる。
『⋯あ、熱測りましょうか』
「⋯ん、」
俺の脇に挟んだ少し冷たいものから、音が鳴る。
『⋯ありゃ、こりゃ重症⋯』
『38.4℃です、大分高いし辛いですよね』
『スポーツドリンク飲みますか? 』
昨日は無かったはずの飲み物を、彼が持っている。 きっと彼が昨日買ってきてくれたのだろう。
「⋯ん、のめ、ない⋯」
「⋯飲ま、せて⋯」
『⋯っぇ、』
彼に伝染してしまうことは分かっているが、
でも自分だけでは飲めない。
頭はぼやっとするし、手には力が入らない。
『⋯わかりましたから、口開けて』
「⋯ん⋯、ぁ」
口を開けると、彼は自分の口に飲み物を含んで
俺の顔に近づいてくる。
あまりの怠さに目を瞑っていると、口に冷たいものが流れてくる。 俺はそれを飲み込む。
スポーツドリンクの甘さを少し感じる。
「⋯ん、あり、がと 」
『薬飲んで、ちょっと寝ましょうね。』
「⋯⋯ん、」
そう言い薬を飲ませてもらい、俺は眠りについた。
ーーー3時間後
少しだけ賑やかな音で目が覚める。
身体は大分マシになり、頭痛も治まっていた。
周りを見渡すと誰も居らず、扉の向こうからは
声が聞こえていた。
足音がこちらへ向かってくる。
『⋯ぁ、!小柳くん。起きましたか』
[ロウ大丈夫ー?]
彼の後ろから顔を覗かせてきたのはマスクを付けたライだった。
「⋯あ、ライ来てたんだ。 」
『今日暇だったらしくて、手伝いに来てもらってました。』
『大分元気そうですね。熱測りましょうか。』
「ん、」
俺が熱を測っていると、ライが話しかけてくる。
[ほんとビビったよ。星導から急に電話かかってきたと思ったらロウが体調悪いって言うから。]
『あまりにも体調が悪そうだったのでつい。』
「はは、2人ともサンキュ。 」
『⋯お、37.6℃。結構下がりましたね。』
[おー、良かったね。]
「結構楽だしな。」
[そういえばマナがおかゆ作ってくれたみたいで、もうそろそろ持ってきてくれるはず。]
『そうなんですね!』
[いやお前は知ってるだろ。]
「はははっ、笑」
『記憶喪失なんで忘れてました。すいません。』
そんな会話をしていてつい笑ってしまう。
そうしていると、チャイムが鳴った。
[あ、多分マナ来たね。見てくる]
『お願いします〜』
ライが部屋から出ていくのを見届ける。
『元気そうで安心しました。』
「寝たから大分楽になったよ。」
「俺薬飲んだ覚えないんだけど、もしかして飲ませてくれた?」
『⋯あ、そうですね。』
「ごめん迷惑かけて。伝染るかもしれねぇのにありがと。」
『いいですよ。気にしないで下さい。』
『このまま夜に熱が上がらないといいですね。』
「だな。」
そんな会話をしていると、賑やかな話し声が聞こえてくる。
『あ、マナ来ましたね。』
「だな。」
2人でそう話していると扉が開く。
〈ロウー!大丈夫か?〉
「大分楽だよ。」
〈おー。それは良かったわ!〉
〈ほら、おかゆ持ってきたで。〉
〈ついでにライとるべの分もご飯作ってきたから一緒に食べよか!〉
『おー!ありがとうございます。 』
[まじで!?マナありがとー!!大好きー!!]
〈こら、病人の前であんま抱きつかんの。〉
「はは、いいよ別に。気にすんな。」
『小柳くんお腹空いてますか?』
「うん、普通に腹減ったわ。」
〈なら良かったわ。温めてくるからるべ教えてもらえる?〉
『分かりました。ライは一応小柳くんのこと見ててくれますかね?』
[りょーかい。任せといて]
『じゃ、温めて来ますから待ってて下さいね。』
「ん。」
そう言い星導とマナは部屋から出て行った。
[昨日の夜からすげぇ高熱出てたって聞いたけど大丈夫だった?]
「俺自体も記憶あんま無いんだよね。でも意識が無いくらいには熱があったんじゃね。」
「まじで星導にも迷惑かけたわ。ライもごめんな。」
[いいよ全然。てか、いくら昼とは言えそんなに元気になるの凄すぎ。]
「ヒーローですし狼なんで。」
[ずるー。いいな。]
「いうてライもそんな熱出さないだろ。」
[んー、まぁ熱出ることは少ないかも。]
「だよな。」
それからも談笑していると、扉が開いた。
〈遅くなってごめんなー!〉
『すいません、一瞬焦がしかけたりしてドタバタしてました。』
星導が持っているお盆には温かそうな御椀があった。とても美味そうだ。
「わ、美味そう。」
〈頑張って作ったからな。美味しく食べれると思うで。〉
『小柳くん一人で食べれそうですか。』
そういわれ手を出し、スプーンを持つ。 だが力が入らなくスプーンはすぐ落ちてしまった。
『⋯無理そうですね。』
「⋯あぁ、」
そう会話しているとライがマナに耳打ちをする。
[これあーんするんじゃないの。ロウの照れる所面白いから見たいんだけど。]
〈こら、そういうこと言わんの。でも見てみたくはあるな。〉
[でしょ?]
「⋯おい。俺は耳が良いから全部聞こえてるぞ?」
[〈あ、やべ〉]
『2人揃って何を言ってたんですか。』
「お前は聞かなくていい。」
『えぇ⋯気になる』
『⋯とりあえず食べましょうか。俺が食べさせるので口開けて下さい。』
「ん。取り敢えずライ、マナ。お前らは部屋から出ろ。」
そう言い俺は作り笑顔を見せつける。
〈小柳さぁ〜⋯ん、殺気抑えてぇ⋯⋯〉
[怖すぎる、流石に出よ。]
〈すまんるべ、ソファー借りるな。〉
『あ、はい。良いですよ。ゲームかなんかしてて下さい。』
〈ありがとな〜〉
〈ほら、ライ。出るぞ。でないと殺されるで。〉
『2人は何を言ってたんですか⋯』
[まぁまぁ。じゃ、ごゆっくり〜笑]
そういい2人は部屋を出た。
『なんか嵐が去った気分ですね。』
「だな。」
『取り敢えず食べましょうか。口、開けてください。』
「ん、ぁ」
口を開け彼の方を向く。
彼はスプーンを俺の口に運んでくれる。
「⋯ん、美味しい 」
『マナお手製ですからね。温める時に俺の愛を詰めときましたよ。』
「焦がしかけたのに?」
『焦げ焦げの愛ですよ。ちゃんと受け取って下さい。』
「ははっ。笑」
『まだまだおかゆ食べれる?』
「うん」
『ほら、口開けて。』
「⋯⋯んぁ⋯」
ーー10分後
おかゆを食べ終わり、マスクを付ける。
そして、星導達はリビングの方で昼飯を食べるそうだ。
部屋に一人になり、する事が無くなってしまったからスマホを見る。
Xを開くと、真っ先に星導の通知が出て来た。
〚今日は配信お休みいたします。明日は定休日なので明後日配信です。〛
と打たれていた。きっと俺が熱を出してしまったから休みを取らせてしまったのだろう。
星導のファンにも申し訳ないが何より星導本人に対しての申し訳なさが込み上げてくる。
それでも彼は扉の向こうで楽しく過ごしている、
それだけでも心が少し軽くなった。
することもなく意識がぼやけ寝そうになっていると、扉が開いた。
『ご飯食べ終わったよ。体調どう?』
「ちょっと眠いかも。熱測ったら寝させてもらって良い?」
『全然いいですよ。ライとマナはもうじき帰るみたいなので見送りだけしてきます。』
「ん。2人にお礼伝えてもらえると助かる」
『分かりました〜。じゃ、見送りだけしてくるから寝落ちしそうだったら測るだけ測ってそのまま置いといてもらえると助かるな。』
「りょーかい。行ってらっしゃい。」
『すぐ戻ってくると思うので、行ってきます』
『何か必要なものあります?』
「や、今はない。大丈夫。ありがとな。」
『じゃ、行ってきますね。おやすみなさい』
「おやすみ。」
そう言い再度扉を閉め出て行く彼を見ながら、
熱を測る。音が鳴るのを待っているととても眠くなってしまい、置くのを忘れたまま眠りに落ちた。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
「⋯っ⋯⋯⋯⋯ん」
目が覚めると、日は落ちかけていた。
『⋯あ、ごめん。起こしちゃった?』
「⋯ぅうん」
『ならよかった。』
『汗すごいかいてたから拭いておいたよ。ついでに服も変えておいたから少しはスッキリしたんじゃないかな。』
「⋯だいぶスッキリしてる、ありがと」
『まだ眠いよね。寝てて大丈夫だよ。』
「⋯ん、いゃ、起きる」
『そう。何か食べる?マナのおかゆも少しだけならあるよ。』
「⋯いや、大丈夫。喉渇いたから水分取りたい」
『ん。じゃあ冷えてるの持ってくるね。』
「⋯ごめん、やだ」
「⋯いま、は一緒にいて、」
『⋯⋯⋯分かりました、まだ怠いだろうから寝よう?』
「⋯⋯⋯⋯ん、」
熱の時は何故か心細くなってしまう。だから、 熱があるときくらい素直に甘えられる。
隣に座ってくれた彼の指をそっと求めると、彼は握り返してくれた。
きっと彼が水分を取るのを優先せず俺が言った事を聞いてくれたのは、視界を狭めて熱い顔を垂れ落ちていく涙のおかげだろう。
『⋯おやすみ。安心してゆっくり寝てね』
「⋯ん、ごめ、っ、ふっぅ⋯⋯⋯」
乱れる呼吸と垂れていく涙を止めるかのように彼は俺を抱きしめてくれた。
『熱の時は心細いよね。大丈夫。ずっと隣居るからね。』
「⋯⋯⋯⋯ん、 ズッ”」
『大丈夫。大丈夫。』
『このまま寝ていいからね。』
彼はそう言いながら背中を撫でてくれた。
熱の疲れと怠さ。そして泣いて疲れた俺は彼の絆創膏が貼られている首に手を回しながら彼の包容力と冷たい肌に抱かれ眠りに落ちた。
これ続きます
次回18かなぁ
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