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ヤン伝令のego発現の反対

シャオ部長がねじれる世界線です。

ストーリーネタバレ有。

















都市悪夢、『泣く子』の緊急会議を行っていたその時、勢いよく扉が開いた。

現れたのは一課の情報担当の者だった。


「シャオ部長!!!只今、二課が、全滅…のようです」

一瞬、その言葉が頭に入らなかった。

「二課が全滅!?そんな…あの図書館で……」

ミリスもチュンも慌てた様子だった。

「部長…この様な事態には……部長?」

心の中では酷い喪失感が私を襲った。だが、現実の私は酷く冷静だった。

「……暫し考える時間をくれ。結論が出た次第、皆に伝える」


その事を伝え、私は部屋から出た。


「ロウェル……何故…」

溢した言葉は震えていた。袖に一粒一粒滴が落ちていく。涙、だろう。

ああ、フィクサーに犠牲は付き物だ。そんな事、最初から分かっていた。だが、事実を受け入れる事が如何しても出来なかった。

ロウェルに会った日から私の人生は変わった、そう断言しても良い位にロウェルは私の全てだった。

その人が今、この世から消え去ったのだ。


その時、私の中に一つの感情が浮かんだ、復讐

どうすればあの図書館から二課を奪い返せるか。それを行うには、私はこの立場を降りなければならない、そう自分でも分かっていた。

それでも良かった。それ位図書館、いや、都市が憎かった。

全て燃やして、それで終わる事が出来たのなら。

押し寄せる 愛憎

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