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『ここは魔法の世界。
人間が魔法を使い、魔獣やエルフ、様々な種族が存在する。
人々は魔法を使い平和な生活をしています。
中には悪い行いをする人もいますが、魔法警察やプロ魔法使い達が倒してくれます。
ですがこれだけはやってはいけません。
“闇魔道”の道には、絶対に進んではいけません。
なぜならば、 』
会場中に広がる鐘の音、そして賑わう生徒達の声
誰もが憧れ目標とする場所、プラウド学院
偏差値の高さは世界トップクラス
今日はプラウド学院の入学式
全生徒が新入生を歓迎するため集まっている
そんな中、皆の注目を集めている一人の人物がいた
「ねぇ、あれってルーヴァンスさんじゃない?」
「えっ本当?あの主席合格したって言う?」
(み、見られてる…緊張するな、やっぱり主席合格ってすごいのかな)
彼の名はエリオット・ルーヴァンス
プラウド学院入学試験主席合格者
入学試験で好成績を残したものは結果を公に明かされる
主席合格したものは全生徒に知られている。
「エリオット、大丈夫?」
「あっ、セレーナ!うん、僕は大丈夫」
彼女の名はセレーナ・フィオリール
彼女もまた彼に続いて好成績を残している
元いた学校ではエリオットとは仲がよく、一緒に勉強をしているらしい
「あれ?カイルは?」
「カイルは多分遅刻だと思う。今日一日顔合わせてないから」
「やっぱり…」
「一緒のクラスになるといいわね!」
「そうだね」
「静粛に!」
この一言で会場中が静まり返る
「ごほんっ、えー改めまして皆さん、入学おめでとうございます。私はプラウド学院学院長の、マラ・カイトと申します。どうぞよろしく」
生徒全員が拍手をする
そこから長い演説が続く。
誰もが予想していたことだが、いざ目の前にすると集中力が切れる
だがエリオットは真面目に聞いていた。
おそらくこの後も演説の内容を全て言えるほど覚えているだろう。
数十分後、ようやく演説含め全てのプログラムが終わる
「それでは、全てのプログラムが終わったところで、早速新入生諸君には学校の内見をしてもらおうと思います。これからは自由行動なので、お好きなところを回ってもらって構いません。学院内には遼がありますので、大体の見回りが終わりましたらそこにいる先生に声をかけて部屋を案内してもらってください。それでは皆さん、良い学園生活を!」
その言葉と同時に、会場中が言葉で埋め尽くされる
「ふぅ、終わった」
「エリオット!一緒にまわりましょ!」
「セレーナ!もちろん!」
「やった!それじゃあ早くいきましょ!」
エリオット達は会場を出た、その瞬間
「エリオットー!!セレーナー!!待たせたー!!!!」
「うわっ!?」
「カイル!?」
急な大きな声にエリオット達は驚いた
彼の名はカイル・ヴァレンソル。彼もまたエリオットの友だ
カイルは二人と違いギリギリで合格を果たした
魔法の知識は少ないが、魔力の総量は人並みを超えている。
「もー、びっくりさせるなよ」
「悪い悪い!」
「というかその傷大丈夫?すごいボロボロだよ?」
カイルの見た目はとてもボロボロで、顔中傷だらけだった
「あーこれか?ちょっとくる途中先輩の人たちと喧嘩になっちまってよー!」
「喧嘩!?」
「まー勝ったのは俺だけどな!」
「…カイル、それ問題児扱いされちゃわない?」
「えっ、そうなのか!?」
「当たり前だろ…入学早々喧嘩なんて、退学対象に入っちゃうぞ」
「えーやばっ…」
「次から気をつけよねぇ」
「うん…」
この学院では問題を起こした生徒、問題児は退学対象となる
問題児には白のカードが渡される。カードは問題を起こすごとに黒に染まっていき、そのカードが黒く染まり切ったら即退学処分となる。
「じゃあ一緒に学校の内見、行こっか!」
「!いくいく!」
「そうだな」
エリオット達は無事、このプラウド学院を卒業することができるのだろうか。