テラーノベル
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僕はずっと救われる日を待っていた。救いと言うのは、大袈裟かもしれない。
例えるなら錆びた港で永遠に船を待ち続けているみたいな気分でいるみたいに、呆然と立って生きている。
何故こんな気持ちになるのは分からない。プレッシャーや不安、恐怖だってある。それがあるからこそ、分からない事を分からないままにして逃げているのかもしれない。現実逃避をしながら王子様に憧れ焦がれている。
灰になるまで……
ある日を境に一つの動画を見て、ファッションに興味を持ち、男性みたいな服を装い、一人で何処かに歩いてみたいと思った。
だが、男装するためには、洋服やメイクに、ちょっとした小道具がいる。それをかき集めてでも装いたい。
たった一着の服に手を伸ばせる時が来るまで、ゆっくり待ち続けたい。
僕の人生は変わらない。どんな方向に進むのかもまだ分からない。
でも変えたい。今変えたい。
不安やプレッシャー、恐怖等、色んな感情が渦を巻く。
「だが、今を変えないでどうする!」とそう思った。
僕には相談する相手もいなければ、救ってくれる人物なんていないのだから。アニメやゲームみたいに簡単な話で収まる訳では無いから。
僕は服を装う事は強いと思っている。化粧で誤魔化したり、ベタに着飾るよりかマシだと思うから。でも、「自分らしい服装」という言葉は嫌いだった。どんな服でどんな雰囲気かも分からないのに、突然その姿で現れたらどう思われるのか不安に思う。素直に褒めてくれるのか、引かれるのか、分からない。
だから綺麗事は嫌いなんだ。
けれどこの世の中女装する男性や、男装する女性がいる。それは、国でも認められている。それなのに何故、差別や虐めが存在するのだろうか?
「男性なら、男の子らしく」だとか、「女性なら、もっと女の子らしく」そんなルールなんて古臭い。そんな言葉を聞くくらいならぶん殴ってやりたい。
ありのままの自分な事を没頭してもいいと思う。難しく大変で大きな壁にぶつかるかもしれない。
それなら「世界のルール」の一部を蹴っ飛ばしてしまえばいい。それは、ファッションも同じだろう。好きな服を着て、見せびらかすように自由にしていればいい。
自分勝手に生きてしまえばいい。
あなたはあなたの個性の輝きを持っているからこそ、素敵だと思う。
気持ちが伝わらなくても、嘘だと思われても構わない。
ただ読んでくれればいいのだから…
初志貫徹…心から決めた事を最後まで貫く事
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