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#すのあべ
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どのくらい経っただろうか。優しく背中を撫でていると、そのうちスースーと穏やかな寝息が聞こえてきた。 理人はそっと透の頭を撫でると、起こさないようにベッドを離れ、下に敷いた布団に潜り込む。
透が純粋な奴で良かった。もし強引に事に及ぼうとしてきたら、抵抗できる自信がなかった。 あの太くて熱い楔を打ち込まれたら……。きっと、テクニックなんてものは持ち合わせていないだろうから、サルのように腰を振りたくるだけかもしれない。だが、それで激しく突き上げられたら、一体どんなに気持ちがいいだろう。想像しただけで身体の奥が疼き、下着の中が急激に窮屈になった。
(――浅ましい)
自分で自分を蔑みながらも、理性とは裏腹に身体はどんどん熱を帯びていく。
「――っ」
息を押し殺し、下着を下げてすっかり熱くなってしまったソレを握りしめた。 軽く扱(しご)いただけでも蜜を滴らせてしまう己の執着心に辟易しながらも、先端を親指でグリグリと弄れば、どうしようもなくゾクゾクとした快感が押し寄せてくる。溢れる熱を逃がすように動かす指は、無意識に速度を増していった。
――駄目だ。こんな事しちゃいけない。すぐ側に透がいて、もしかしたら起きてしまうかもしれない。 今すぐ止めなくては。頭では理解しているのに、禁忌に触れる現状がかえって興奮を煽り、止められそうになかった。
「は……く……」
さっき透に捏ね回された乳首が、ジンジンと熱を持って疼いている。無意識のうちに胸元に手を伸ばしてキュッと摘まんでみると、背筋に電流が走ったような衝撃が突き抜けた。思わず声を上げそうになって、慌てて唇を噛んで堪える。
――あぁ、どうしよう。止まらない。
乳首を弄るたびに下半身が甘く痺れて、堪らずに腰が跳ねる。 駄目なのに、やめなくてはいけないのに、快楽に屈した手が勝手に動く。
「ん……ふ……っ」
さっき透に偉そうなことを言ったくせに、あの年齢にしては立派すぎるモノを押し付けられた感触が、肌を焼くような熱が忘れられない。
――アレで激しく突き上げてほしい。奥まで貫かれて、めちゃくちゃにしてほしい。
浅ましい欲望が、濁流のように次から次へと溢れ出てくる。 気づけば理人の右手は己を扱くだけでなく、左手は狂ったように胸元をまさぐっていた。 すっかり昂った突起をクニクニと押し潰すと、堪らず甘い吐息が漏れそうになり、慌てて枕に顔を埋める。
「――っ、ふ……っ、んん」
必死に声を殺して自慰に耽るが、あと一歩、決定的な刺激が足りずに達することができない。 そういえば、蓮の家でもそうだった。ある程度まで高めることはできても、絶頂を迎えるまでには至れず、出口のない熱ばかりが膨らんでいく。
「……は、くそ……っ」
身体の奥が「突き上げてほしい」と欲してヒクついているのが、自分でも痛いほどわかった。唾液で濡らした自分の指だけじゃ、到底足りない。もう、何でもいい。早くこの地獄から楽になりたい。
理人は逃げるように布団から這い出ると、吸い寄せられるようにベッドへ近付いた。そして、泥のように眠っている透のズボンと下着を、一気に引き摺り下ろす。
露わになった透のソレは、半勃ちの状態でも十分に猛々しかった。完全体になったこれが自分の中で暴れまわったら、どれだけの快感をもたらしてくれるのか。先ほど背後で感じた膨らみを思い出し、無意識にゴクリと喉が鳴った。
――駄目だ。駄目だと思うのに、どうしても身体が言うことを聞いてくれない。
恐る恐る先端に舌を這わせると、かすかに塩辛い味がした。そのまま震える唇で包み込み、吸い上げると、ビクビクと脈打ってあっという間に口内の性器が硬さを増し、ググっと反り返った。 あぁ……すごい……。
「ふっ……ぅ、んん。……くそ、やっぱ……でけぇ……」
力強く漲り始めた欲望は瞬く間に体積を増し、すぐに口内に収まりきらなくなった。キャンディバーを舐めるように舌を這わせると、寝ているはずの透の口から溜息のような喘ぎが漏れる。 もしかして、起きているのだろうか? ドキリとして、そのままじっと息を潜めるが、すぐにまたスースーと穏やかな寝息が聞こえてきて、理人はホッと胸を撫で下ろした。
そういえば昔から透は一度寝たら朝まで起きることは滅多にない。夜中に結構大きめの地震が来たって爆睡できるような奴だった。 その事実が、理人から「途中でやめて引き返す」という選択肢を奪っていく。
あぁもう、挿れたい。そんな思いが頭を擡げ、我慢できずに指を後ろに伸ばすと、そこは既に準備を終えたように不自然に熱を持っており、軽く触れただけでも物欲しげにひくついた。
――欲しい。早くこれで満たされたい。
完全に発情しきった思考でそう願うが、やはりこんなことはいけないと、心が激しく鬩ぎ合う。透のことを思うのなら、こんな真似をするのは絶対に間違っている。今すぐここから離れるべきだ。 そう思って必死に自分に言い聞かせるが、一度火がついてしまった身体は、もはや己の意志では制御不能だった。
「起きるなよ……透。少しだけ、少しだけだから……」
よほど深く眠っているのか、無防備な寝息を立てている透の頬をそっと撫でる。理人は心臓の鼓動に急かされるようにベッドへ這い上がると、透の腹の上に跨がり、震える手で位置を合わせてゆっくりと腰を落とした。
すっかり解れた秘部に、熱く硬い亀頭が当たる。それだけで期待に突き動かされた中が、きゅんっと切なく締まった。 早く欲しい。けれど流石に大きすぎて、すぐには受け入れられない。焦らすような動きに自然と腰が揺れそうになるのを、シーツに両手をついて必死に抑え込む。
――でも、やっぱり駄目だ。いくらなんでもこれ以上進んだら、本当に後戻りできなくなる。
頭の中で警報が鳴り響くが、もう遅い。溢れる欲に突き動かされ、理人はググっと深く腰を沈めた。 熱い楔が無理やり押し入ってくる感覚に、思わず息が止まる。凄まじい質量に内側から引き裂かれそうな圧迫感に襲われ、視界が白く明滅した。
「――っ……あ、……っ!」
すべてを体内に収めると、待ち望んだ充足感に身体が歓喜に打ち震えた。挿入しただけで達してしまいそうになるのを、歯を食いしばって耐える。そして、おそるおそる腰をグラインドさせ始めた。
「ん、ぁ……っ」
奥の最も敏感な場所に、透の硬い塊がゴリリと当たって、たまらなく気持ちがいい。最初は控えめに動いていた理人だが、透が起きる気配がないのをいいことに、段々と大胆に腰を使い始めた。寝ている従兄弟をいいように利用して、自分は一体何をしているのだという冷ややかな自覚も、押し寄せる快感の波にすぐさま掻き消されていく。
「あ……はぁ……っ、ん……んぅ」
透の剛直に内壁全体を擦り上げられるのが、狂おしいほどに心地いい。理人の律動は、徐々に激しさを増していった。
「あ……ん……っ、ん……っ」
もっと、もっと奥まで。
無我夢中で貪るように抽挿を繰り返すと、流石に透の眉間にシワが寄り、苦しげな表情に変わった。
「あ……悪い……っ」
許されないことをしている自覚はある。けれど、どうしても止めることができない。むしろ、いつ起きてしまうかわからないというスリルと、背徳の泥沼に浸かっている実感が、理人をさらに狂おしく昂ぶらせた。
――ダメだ。早くやめなければと思っているのに……。身体がちっとも言うことを聞いてくれない。