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ー翌日、朝起きてー
「…おはようお母さん…。」
「おはよう、リク。朝から嫌なニュースね…」
「…どんなの?」
僕はテレビに目を移した
見なければ良かった
「…16歳の子が行方不明だって、リクと同い年ね…怖いわ〜… 」
行方不明か〜、こわいな。
テレビの音が部屋に鳴り響く
文字は”16歳、〇〇高校の 田町ユキヤさんが〇〇街で行方不明。
警察は現在捜査しています。”
は?
「…え、ユキヤくんが?」
「ユキヤくんって貴方昨日…一緒に帰ったお友達よね…?」
「…そ、そう…な…んで?」
「い…家出かしら、それとも拐われたとか…?」
「こ、怖いね…」
何があったの?
は?
どういう事?
アイツが?
行方不明?
考えられない。あんな存在感を放っているあいつが、いないの?
嘘だろ?
家出ならなんで?アイツ家族仲とか悪かったっけ。
分からないけど…
え、消えた?
脳の処理が追いつかない
今話すと支離滅裂にしかならない。
心臓が早鐘を打つ。動悸だ。
しかも、〇〇街って隣町じゃん。なんでわざわざ?
誘拐だったら、わざわざ隣町に行って…とか。
おかしくないか?
隣町に何か用があったのか?
家出ならまだしも…アイツが家出するような奴とは考えられない。
僕の先入観かもしれないが…、
それほど驚いたのだ。
身近な人が行方不明になるという経験はたとえ、約80年生きてもそうそう起こる事は無いことだろう。
そして、それを学生である僕が体験している事。
まだ人生の半分にも満たないのだ。
受け止めきれない。
そう、受け止めきれないのだ。
いなくなってしまえば良い、 と願ってた事
罪悪感が芽生えた。
まぁ…当然だろう。
いなくなってしまえと思った翌日にこれだ。
僕の100倍近く存在感を放っていたあいつが、消える。
賑やかな存在感が消える。
騒がしい存在感が消える。
クラスで一番うるさい人が消える。
文化祭で一番はしゃいでた人が消える。
人好きで、僕にも絡んでくる人が消える。
人に頼ってばかりな人が消える。
意味の分からないことを問いかけてきた人が
消える。
実に静かだろうな。
寂しいな。
なんて、
うそだよ。
馬鹿じゃないの?
正直 とても
ゾクゾクした。
とか自分の心をも騙すなんて、案外簡単だ。
コメント
1件
うわ…第4話、重たい空気感ずっと引きずってました。 「消える」って描写の連続がめっちゃ刺さった。あれだけでユキヤくんの存在感がどれだけデカかったか一気に伝わってくる。 最後の「ゾクゾクした」のとこ、リクくんの心の奥底がチラッと見えた感じがして、めっちゃダークで好きです…🥀 次も読みますね。