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# ダークネスの群像
かつて闇に身を置いた者たちが集う組織「ダークネス」。その頂点に立つ四つのグループの一つ、ダークナイトは、独特の絆で結ばれた元殺し屋たちの集団だった。
倉庫を改造した秘密基地で、すいが鉄パイプを軽く回していた。小柄な体躯に似合わず、男言葉を駆使する彼女の手の中で、鉄パイプが滑らかに動く。
「おっ、今日の調子いいぜ」
パイプがみるみる縮み、掌サイズになったかと思うと、また伸びて元の長さに。真ん中を軽くひねると、金属音と共に刃が現れ、刀へと変形した。
「すいのその武器、毎度ながら恐ろしいな」蓮が笑いながら近づいてきた。情報収集の専門家である彼は、すいと行動を共にすることが多い。
「あくと俺が遊びで改造したんだ。パイプの先端には毒、反対側は拳銃として使えるよう弾も込めてある」
すいが得意げに武器を掲げると、倉庫の奥から双子のあくとてんが現れた。
「俺の戦闘センスと、てん兄貴の技術力の結晶だぜ!」あくが胸を張る。
てんは静かに頷き「ただし、ボスには内緒だ。遊びで改造したとは言いにくい」と付け加えた。
ダークナイトのボスは、常に冷静に組織を指揮していた。元殺し屋たちをまとめ、任務を割り振る。彼の下で、それぞれが持ち場を全うする。
リリとキララの双子姉妹が基地に入ってきた。妹のリリは戦闘服姿で、既にどこかで戦ってきたのか、頬に小さな傷があった。姉のキララはタブレットを手に、新たな情報を解析している最中だ。
「ブラック二ードゥが動き始めたわ」キララが報告する。「ダーク二ードゥとの連携を深めているようだ」
しょうとナイトが続いて到着した。二人は常に一緒に行動し、情報収集と戦闘の両方で高い能力を発揮する。
「ダクルクから連絡があった」しょうが淡々と伝える。「ダークネス本部からの指令を共有したいとのことだ」
ダークネス内部には複数のグループが存在し、複雑な力学が働いていた。
ダーク二ードゥはダークナイトと相性が悪く、独立した活動を好む。その親しいグループであるブラック二ードゥとは、時に緊張関係が生じた。
一方、ダクルク(ダーク&ルクス)はかつてダークネスを離れた者たちの集団で、ダークナイトとは友好的な関係を保っていた。目的が一致する時には、協力することもあった。
「次の任務はダーク二ードゥの動向調査だ」ボスが全員に告げた。「すい、蓮、あくとてん、リリとキララ、しょうとナイト。二手に分かれて行動しろ」
任務の前夜、すいは鉄パイプを手入れしていた。あくと蓮が遊びで改造したこの武器は、今や彼女の一部となっていた。
「お前ら、変なもの作ったよな」すいが独り言ちる。
しかし、その口元には笑みが浮かんでいた。仲間たちが作ってくれたこの武器は、単なる凶器ではなく、彼らとの絆の証でもあった。
ダークナイトのメンバーはそれぞれ暗い過去を持ち、普通の人生を歩むことを選べなかった者たちだ。それでも、この組織で居場所を見つけ、互いを信頼する関係を築いていた。
夜明けと共に、ダークナイトのメンバーは二手に分かれて基地を後にした。
すいと蓮、あくとてんが第一チーム。リリとキララ、しょうとナイトが第二チームだ。
「てん兄貴、情報は任せたぜ」あくが兄に声をかける。
「ああ、戦闘はお前とすいに任せる」てんが静かに応える。
小柄な体に鉄パイプを担いだすいは、男言葉で仲間に声をかけた。
「さぁ、行くぜ。ダーク二ードゥの動き、しっかり見て来よう」
彼らが闇に消える時、新たな物語の幕が上がるのだった。ダークネスの内部で繰り広げられる駆け引き、対立、そして時折訪れる協力の瞬間――元殺し屋たちの織りなす複雑な世界は、今日も動き続ける。
鉄パイプの先端に光る毒と、反対側に込められた弾丸は、彼らが生きる世界の危険と、仲間との絆の両方を象徴していた。そして、どのような任務が待ち受けていようとも、ダークナイトのメンバーはそれを成し遂げて戻ってくる。それが、闇で生きる者たちの誇りだった。