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「ねえしーちゃんっ お花きれいだね!」
電柱の前にしゃがんでいる女の子の声に、辺りを歩く主婦達は足を止めた。
そのうちの一人が口を開く。
「あら、あれたしかに村本さんの娘さんじゃない?」
それにつられ他の主婦も口を開いた。
「…ほんとだ。…あれ?あの子確か仲良かった同い年くらいの女の子がいたわよね?」
「ちょっと、田中さん。」
「え?」
「その友達、この間交通事故で死んじゃったらしいわよ」
「ええ、!そうなの?」
「そうよ。ちょうどこの交差点で死んじゃったの。」
「そんな…まだ若いのに………」
「そうよねぇ…その子もその子と仲良かったあの女の子も可哀想に…」
「まだ学生さんなのにねぇ……」
「いつもあの子この道通ってるのよ。相当仲良しだったのよね…」
「気の毒だわ…」