『担当執事達に愛される日々』〜御奉仕致します、主様〜
FOURTEENTH butler ベリアン・クライアン
私の朝はダージリンの香りから始まる。
『朝…。』
(この香りは……。)
『おはようございます。主様。 本日の紅茶はロイヤルブレンドでございます。ミルクティーが向いてますのでミルクを入れてお楽しみください。』
『ありがとう。ベリアン。』
(美味しい。いつものベリアンの紅茶だ。)
『本日はお休みでしたね。ゆっくり屋敷で休んでくださいね。』
『うん。ありがとう。』
『では、食堂へ向かいましょうか。朝ごはん出来てますからね。』
『うん、お腹すいたぁ。』
私はベリアンと一緒に食堂へ向かう。
『ご馳走様でした。』
『主様。失礼します。グロバナー家からお手紙です。』
『手紙?なんだろう。依頼かな。』
私は手紙を受け取り中身を読む。
『悪魔執事の主へ
急で済まないが、今日の午後グロバナー家に来て欲しい。渡したいものがある。楽しみにしておくといい。』
『フィンレイ様からはなんと?』
『なんか、午後にグロバナー家に来て欲しいって。渡したいものがあるんだって。』
『渡したいものですか…なんでしょうね。』
『ベリアン一緒に来てくれる?』
『えぇ。もちろんです。 』
私とベリアンは着替えてグロバナー家にむかった。
『呼び出して済まないね。今日はお詫びの品を持ってきたんだ。』
『お詫びの品、ですか?』
『あぁ。この間のパーティーでフルーレ君のドレスを貴族の方に汚されてしまったようだね。』
『あ…。』
(フルーレが仕立てたドレスにワインをこぼされたんだ。落ちたけど…。)
『そのお詫びと言ってはなんだが、フルーレ君には最高品質の生地の布を。そして悪魔執事の主にはこのネックレスをプレゼントしよう。』
その箱の中には触り心地の良さそうな生地と
赤い宝石が漫画に光り輝く綺麗なネックレスだった。
『そんな、こんな高価なもの…。』
『気にしなくていい。君達にはいつもお世話になっているからね。』
『ありがとうございます、フィンレイ様。』
『フルーレきっと喜ぶね、ベリアン。』
『えぇ。早く持ち帰ってあげましょう。』
デビルズパレス
『フルーレ目が輝いてたね。』
『えぇ。とても嬉しそうでした。主様もお綺麗ですよ。ネックレス。』
『いくらしたんだろう…怖くて付けれなかったけどフィンレイ様がいたから付けたけど…大事にしないと。』
『ふふ。アクセサリーがまた増えましたね。ハウレス君に今度アクセサリーボックスを作っていただきましょうか。』
『うん!そうしてもらう。』
そして、夜。いつものようにベリアンに
安眠サポートを頼んだ。
『ふふ。今日は楽しいことがありましたね。私も楽しかったですよ。主様。…眠っている時は主様のことを独り占めです…。おやすみなさい。主様。』
次回登場する執事
ヒント もふもふの毛皮、私たち主の癒し
(いつか撫でてみたいわ。)







