テラーノベル
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朝の光が柔らかく差し込む。窓の外はまだ少し肌寒く、ベッドの中で温もりを探しているのは俺だけじゃない。隣には、幼児のように丸くなったロシアが寝息を立てている。肩口に顔を埋め、腕を伸ばして俺のシャツをぎゅっと握りしめている。
俺は静かにその寝顔を眺める。少し笑みを浮かべながらも、心の奥で小さな悪戯心が芽生えてくる。「ああ、もう……可愛すぎる……」と心の中で呟きながら、指先でロシアの頬をつつく。甘やかすつもりで、でも少しだけ俺の思うままに、という欲が混ざる。
ロシアの小さな手が俺の腕に絡まり、寝息の合間に漏れるかすかな声。「……ドイツ……」それだけで胸が熱くなる。けれど、俺は少し意地悪をしてみる。手を抜き、軽く肩を揺らす。
ドイツ「おはよう、もう起きろ」
寝ぼけ眼でこちらを見るロシアの瞳が、まだ眠りに染まっていて、胸を締め付ける。
ロシア 「だって……まだ眠い……」
ドイツ「ああ、分かるけど……俺の前でそんな顔してたら……堪えきれなくなるぞ」
俺の声に反応して、ロシアが小さく体を震わせ、肩を押し付けてくる。無意識のうちに身体をすり寄せて、腕の中で幼児化している姿。ここまで甘えるなんて、もう完全に俺の前だけの犬だ。
朝食も、買い物も、すべてが甘い戦場だ。
スーパーで手を繋ぐだけで、ロシアは照れて体をくっつけてくる。カートを押す俺の隣で、ふと肩をぶつけて甘えてくる。「ん……ドイツ……ここにいて……」その声が漏れるたび、胸の奥の毒占有欲が疼く。
昼には家に戻り、昼寝の時間になる。布団の中で、俺の腕の中で丸まるロシア。頭を撫でながら、口元にさりげなくキスを落とす。彼は眠っていても、身体が熱を帯びているのが分かる。少しゲスな思いを抱きながらも、それを隠して甘く抱き締める。
夜、二人だけの時間。ロシアは子どものように俺に甘え、血を飲み、身体を擦り付け、声にならない声を漏らす。俺は理性をぎりぎりで抑えつつ、でもそのすべてを受け止めて甘やかす。時折、指先で腰をなぞり、心の奥で芽生える少しの悪戯心に微笑む。
ドイツ「……俺だけのものだな、やっぱり」
ロシア「……ドイツ……」
ドイツ「そうだ。誰にも渡さない」
その言葉に、ロシアの身体が一瞬震え、また俺の腕に顔を埋める。幼児化した姿で、無防備に俺だけを求めてくる。
周囲の国たちの視線は気にならない。気づかれても、彼らには何も言わせない。この部屋の中では、俺たちだけの世界だ。
買い物でも、街を歩く時でも、手を繋ぎ、体を寄せ合い、日常を甘く支配する。ロシアの「もっと……」という瞳に応えながら、俺は少しずつ彼を堕としていく。甘く、愛情深く、でも少しだけ自分勝手に。
こうして三年間、俺たちは日常に甘い背徳を重ね、依存を深めていった。ロシアは完全に俺の前で犬のように、幼児のように甘える。その姿を見て、俺は微笑みつつ、少しだけ悪い思いを抱く。
外の世界はどうであれ、この家の中だけは俺の支配と甘さで満たされる。ロシアはその中で安心し、俺はその甘さに心を乱されながらも、愛し、占有する。
前回の話で言い忘れてました…
今回が最終回です。次回楽しみにしてくれてた皆さんすいません。ではまた!
コメント
4件
わー!!!お疲れ様です!! 可愛いですね...お二人共!このまま二人共々甘ったるく過ごすのか...いいな() めちゃくちゃ刺さりました!ありがとうございました←
なにこれ可愛い盗撮したい((( 最終回!お疲れ様でしためっちゃ楽しめました!! やっぱ 卍×☭ があるから 🇩🇪×🇷🇺 が生まれるんですかね、、、