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初めましてでございます。雑食と申します
今回は毒素組でgrtnです。1回で書ききる力はありませんでしたので、シリーズものにしようかと思います。
初めての作品なので誤字脱字等も、大目に見てください🙇♀️
今回はR18ではありませんが、多分後半になったら入ってくると思います。
ご本人様には関係ございません
BLです
ワンクッション
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数年前
tn「新しく入りました。トントンです」
少し関西弁の訛りがある敬語だった。綺麗な黒髪に、吸い込まれそうな赤い瞳。緑の軍服もとても似合っていて…
俺は一瞬で一目惚れした
数日すると、彼も仕事に慣れてきたようだった。書類整理が上手く、彼には書類を担当してもらった。
まあ、表向きにはそう言っているが…本当は彼と沢山触れ合いたいからだ
ノック音が聞こえる。その次に、狂おしい程に愛おしい彼の声がつづく。
tn「トントンです。書類を持ってきました」
gr「ああ、入れ」
平然を装い、声を出す。扉が開き、彼が部屋へと入ってくる。
tn「こちら、書類です。確認を」
丁寧にそう言うと、書類を両手で差し出してくる
gr「わかった」
書類を受け取り、ミスがないかの確認をしていく。その間彼は少し離れたところに立っている。チラッと彼の方を見ると、今は窓の外でも見ていたのだろうか。横顔がとても綺麗だ。思わず数秒見とれてしまった
この時間だけは彼と一緒に居られる
だが、あまりに長いと不審に思われてしまうかもしれない。あまり長くは一緒に居られないのが残念だ
gr「ミスなしだ。君はいつも完璧だな」
少し褒めるような言葉を入れると、彼は嬉しそうに笑った
tn「総統様に言われ、嬉しいかぎりです」
言葉にもどこか嬉しげな響きがあった。
…そうだ。今日は彼にプレゼントがあったんだ
gr「少し待ってくれないか」
それ彼に言葉をかけ、引き出しを探った。それはすぐに見つかった
gr「これを貰ってくれないだろうか」
そういいそれを差し出すと、彼は少し戸惑ったような声で、
tn「豚の被り物…ですか?」
そう、俺が彼に差し出したのは豚の被り物だった。別に被り物ならなんでも良かったが、トントンという名前を初めて聞いた時、豚が頭によぎったから適当に豚にした。彼の顔を俺以外に見られたくなかったんだ。なんとも子供じみている理由だとは思う。まあ、総統のいうことなら断れないだろうし、断ったとしてもその時は無理矢理受け取らすまでだ。
gr「君にはこれからこれを被って欲しいのだが、ダメだろうか」
tn「…総統様の言うことならば」
そう言って豚の被り物を受け取ってくれた彼に、俺は心の中でガッツポーズだ。
gr「ありがとう。では、仕事に戻りたまえ」
俺がそう言うと、彼は豚の被り物を持ち、一礼して総統室を出ていった
これが、彼にあげた初めてのプレゼントだった
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