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ち び
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ご本人と全く関係ありません。
こうだったらいいな、の創作です。
フィクションです。
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勇斗視点
五人で祝っていた誕生日に、今年仲良くなりたい人選んで!と言われて舜太は楽しそうに仁人の手を握った。
仁人は『マジでめんどくせぇ』みたいに苦笑いしていたけど二人で向かい合ってお祝いの可愛いケーキに舜太と一緒にかぶりついてた。
おでことおでこが必要以上にくっついたことに文句を言いながら最後はケーキ美味しかった誕生日おめでとって笑ってた。
舜太は頭良いくせにズボラでテキトーでこれ面白いと思ったらすぐやってみたくなるタイプで、それがまたM!LKの風紀と呼ばれるリーダーの仁人のコードに引っかかりまくってしょっちゅう本気でキレられてる。
M!LKの元気な最年少。
なのに、少し前から舜太の仁人に対する立ち振る舞いが変わってきた。
集合に時間より早く来る、仁人がやっている雑準備を手伝う、仁人の固い言い回しを上手く拾う。やたらと隣に行く。
仁ちゃんに褒められると嬉しいねん!
とニコニコしながら言われたらそりゃ仁人も嫌な気にはならないわな。
幼稚園児が小学低学年になった程度だな。
なんて言いながら懐いてくる大型犬の頭を撫でてる感じ。
あの仁人がしっぽ振って寄ってくる舜太を受け入れてて、なんか、少しだけモヤモヤする。
「あれ、仁ちゃんは〜?」
今日はスチール撮り。
他の仕事があった俺が来た時は他四人での撮影が先に始まっていた。
俺が到着して五人の撮影をして、それぞれ別れて何人かでテーマ写真を撮る。
「仁人は太智と柔太朗と三人で撮ってるよ。
舜太はソロ撮り終わったん?」
「うん!今回あんまりキョロキョロしたりしなくていい顔もできて早めに終わってん、仁ちゃんに褒めてもらおと思ったんやけどな〜」
舜太はいつもちゃんとカメラマンの言うこと聞けって注意されてるし、特に仁人からはもっと真面目にやれってネチネチ言われてるもんな。
「そんなに仁人に褒めてほしいんだ?」
「うん、仁ちゃんに褒められるとめっちゃ嬉しい」
「仁人に懐きすぎだろ、大型わんこが」
「だって俺、仁ちゃん好きやもん」
えへへ、と顔を崩して笑う舜太が少し照れていて、俺の心の奥がざわりと揺れた。
「それは、あの、マジ?なの?」
あれ、俺ちゃんと冗談ぽく言えてるよね?
舜太に笑いながら聞けてるよね?
舜太は、俺の問いに一度目をパチパチさせて『えー?』と少し考えこんだ。
「んー、仁ちゃんて普段はオラついてるくせにちょっとした仕草とか可愛いし、俺のが背が高いから下から見あげてくる顔にいつもドキッとするんよね。
ツンデレだけど最近ちょっと俺に優しくなってくれてるしめっちゃ嬉しいわ。
……これって仁ちゃんが好きってことなのかな?」
仁人の上目遣いが反則的なのは多分メンバー全員分かってるだろう、分かってないのは本人だけで。
俺だって仁人のその顔に何度心を揺さぶられたか知れない。
「あ、うん、仁人が無自覚で可愛いってのはまぁ、その通りだしな…」
「そやねぇ、勇ちゃんが昔からそう言ってたのって冗談で揶揄ってるんやと思ってたけど、なんか勇ちゃんの気持ち分かったかも!みたいな」
…分からんでいいわ、一生
え、こいつどこまで本気なん?
なんかムカムカしてきた俺のこの気持ちは何?
「ふふふ、仁ちゃんが俺のこと好きになってくれたら嬉しいなぁ」
「お前、ネタでもそういうのはさぁ…」
「ちゅーかさ!仁ちゃん落とすのって勇ちゃんってお手本がいるからめっちゃ参考にさせてもらってるわ」
「落とすとかゆーなや!…え、俺?」
「スキンシップ多めにしたりやたらイジワル言ってかまったり?仁ちゃんて『うるせぇ!』って言うけど実は相手にしてもらうの好きなんやよね、あと」
それで仁人は落ちるわけ?
俺は落とせてないよ?
いや、落とすつもりでやってるわけじゃねぇし!
俺は仁人の反応が面白くて、反応してくれるのが嬉しくて、…そっか、これって好きな子にちょっかいかける小学生男子じゃん。
舜太がぐるぐる考えてる俺を見て面白そうに言った。
「まぁいいとこ行きそうだけど勇ちゃんの真似しても無理かなって思っとる。
てゆっか、まぁ勇ちゃんには敵わんかなって」
どーゆーこと?
俺が顔を上げて舜太を見る。
舜太が意地悪そうに笑う。
「だってさ、勇ちゃんにかまわれてうだうだしてる時の仁ちゃんのどーしようもなさ、俺には引き出せんもん」
「どーしようもなさって」
「てかさ、さのじんて両片想い設定なん?」
「は?」
「それに絡んでく俺って役として美味しいかな?本気出してもかまわん?」
「…そんなん、仁人の気持ちによるけどさ。
俺としては、…恋敵はできてほしくないわ。
ましてやそれがメンバーとかさ」
「…可愛い末っ子メンバーとしてなら?」
「…そこまでにしてほしい」
ジッと、舜太を見つめてそう言ったら、舜太が一瞬だけ素に戻って視線を斜め上に逸らしたのを見逃さなかった。
一瞬の後、舜太がいつもの人懐こい笑顔に戻った。
舜太はいつも二歩先を視る。
今の一瞬で何を読み解いて一番の最適解を見つけたのか、…やっぱすげえよお前は。
「…ええよ〜、リーダー大好きってことにするわ、それにしても勇ちゃん本気やん、そんなに俺の仁ちゃんへのアタック嫌だった?」
「…めちゃくちゃ胸底がザワザワしたわ…」
「うはー!マジ!?勇ちゃんのこと揺さぶったとかすごいやん俺!」
舜太が本気で喜んでて一瞬殴ろうかと思った。
末っ子に翻弄されてる長男とかメンツがどんどん削られるわ。
俺にジト目で睨まれても怯まずに舜太が続ける。
「…なぁなぁ、なんで俺が勇ちゃんお手本にしたか分かる?」
「…一番仁人にかまってるから?」
「それもあるけど!
あ〜、このままでいってほしいけど空気読めんから言ってしまうわ」
「なに?」
本当なにこいつ。
俺のこと面白がってんじゃん。
俺の、仁人への気持ちなんて俺ですらハッキリさせてなかったのに全部分かってますみたいなのすっげーやだ。
舜太が大げさにバチンとウインクして俺をビシッと指さす。
「仁ちゃんて勇ちゃんのこと好きやんか。
俺のラブが入り込む隙間はないわ〜」
悔しいけどな!と舜太がいつものくしゃくしゃの顔で笑った。
【続く】
コメント
1件
えっと…まじで読み終わった直後なんだけどさ?!😳💦 「同担拒否」ってタイトルだけで既にヤバいのに、内容もエモすぎるんだけど…!舜太の「仁ちゃん好きやもん」からの「勇ちゃんには敵わんかな」までの流れ、心臓がぎゅってなったよ…!!しかも最後の「仁ちゃんて勇ちゃんのこと好きやんか」で全部ひっくり返された感じ…😭💕 2人の恋敵ポジションになろうとしてる舜太の空気読めるけど読めない感じと、勇斗の嫉妬と戸惑いの描写がまじで刺さった…!続きが気になりすぎる!!