神風の行動が引き起こした事態は、ついに政府の耳に届くことになった。消えた九州と四国を巡る騒動は、全国的な関心を集め、彼の名前は次第に恐れられる存在となっていた。
「神風は国の敵だ。私たちは彼を捕まえる必要がある。」内閣の会議室で、政府高官が冷静な表情で発言する。
政府は神風を指名手配することを決定し、全国に彼の顔写真と詳細が公開される。街中の掲示板には、「神風逮捕に協力した者には報奨金が支払われます」というポスターが貼られ、人々の間に不安が広がる。
「まさか、こんなことになるなんて…」朱音は街のニュースを見ながら驚きを隠せない。
一方、神風は仲間たちと共に隠れ家に身を潜めていた。彼は自分が指名手配されていることを知り、怒りと焦りが入り混じった感情に苛まれる。
「俺がやったことは正しい。だが、国に敵対することになるとは…」神風は複雑な表情を浮かべながら呟く。
「今は動かずに様子を見た方がいい。焦って行動すると、逆に捕まる可能性が高い。」透が冷静に助言する。
「それでも、どうにかして九州と四国を取り戻さなければならない!」神風は立ち上がり、決意を固める。
仲間たちは新たな作戦を練り始める。神風を逮捕しようとする者たちをかわしながら、消えた土地を取り戻すための術式を探し続ける。
「我々が直接動くのではなく、情報を集める方が良い。何か手がかりが見つかるはずだ。」朱音が提案する。
しかし、神風の動きを警戒する政府の捜査官たちもまた、彼の行動を追跡し始めていた。神風の仲間たちは、一瞬たりとも油断できない状況に置かれる。
「くそ、俺たちはいつ捕まってもおかしくない状況だ。」透が言うと、他の仲間たちも緊張感を高める。