赤い血が地面に垂れていく
今日は日記も書けなそうだ
ざわざわと騒ぎ立てている奴ら 、 ざっと900人くらいだろう
これくらいなら …
「はやく殺して !!」
「わかってるよ !!」
屈強な男は俺に向かって斧を振り落とそうとするが
俺はそれと同時に森の奥へ逃げ込んだ
tn「母さん」
『tn … !よかった 。 生きてたのね』
右手の痛みを隠しながら
tn「おん 。 でももう帰るわ」
「バレてもぉたから 。」
『… そう 。気をつけてね』
tn「ありがと」
「帰る前にお願いやねんけど 、 この子を育ててやってくれへんか ?」
「同じ赤い目の子やねんけど 。俺と同じ様に」
『えぇ 。もちろんよ』
tn「さすが母さんやな」
「ほら 、 ここで育ててもらいや」
少年の頭を優しく撫でながら言う
[うん … おにいさんありがとう]
少年に向かって微笑んだ後 、 すぐに荷物をまとめて外に出る
もちろん変装して
じゃないとバレて殺されてしまうやろ ?
家を出たのは夕方 、 w国に帰るのは遅くなりそうだ
馬車で急いでもt国から出ると夕方の数時間前にしかつかない
半分諦めの気持ちでw国につくのを待った
「!書記長様 !?今はt国へ帰省なされてるんじゃ …」
tn「すまんな 、急遽帰ってこなあかんくなって … 」
「いえ 、 では幹部章を」
tn「ん 、 はいよ」
「確認致しました 。どうぞお入り下さい」
tn「ありがとぉな 、 おつかれさん」
tn「ただいま ー」
zm「あれ 、tnやん」
kn「なんかはやないか ?」
tn「急遽帰ってきてん」
「そんな嫌やったか ?俺が帰ってくんの」
os「そんなことないめぅ」
「みんな寂しそうだったよ ~ 特にgr」
ht「『tn氏がいないからやる気でない』とか言ってたし」
tn「wなんやそれ」
rb「とりあえず総統室行ってきたら ?」
「報告として」
tn「せやな 、 行ってくるわ」
tn「失礼します」
gr「ん ?tn氏じゃないか !」
tn「すまんな 。急遽帰ってくることになってん」
gr「いやいいんだが … そらよりその怪我はどうした ?」
右手を指でさされて気がついた
あの時の怪我が 、 白い手袋を真っ赤にしていて赤黒くなっていた
tn「ッすまん 、 嫌よな … 気づかんかったわ」
ヘラヘラとしながら手袋を外そうとすると
gr「嫌では無い 。snの所に行くぞ」
と言って怪我をしていない方の手首を掴んで医務室まで引っ張られた
gr「失礼するぞ」
sn「はいは ー いどうしたの ?」
「ってわお … 」
snは俺の手を見て 、 すぐに消毒を持ってきてくれた
sn「ちょっと滲みるで ~ 」
tn「い”ッ …」
かなり深い傷だったようで 、 手に激痛が走った
sn「処置はした ?」
tn「いや … 忘れてた」
sn「これじゃ書類できないね ー」
「しかも徹夜してたでしょ ?」
gr「ふむ … tn氏はしばらく休んでおけ」
「書類は俺がやろう」
tn「えぇ ~ … grさんできんの ?」
「結構多いで ?」
gr「う “ッ … がんばるぞ …」
sn「tnはしばらく医務室にいてね」
「部屋に戻ったら書類するだろうし」
不気味に笑いかけてきた
怖いな …
gr「じゃあ俺は書類をやってくる」
「安静にしとけよ」
ガラガラガラ
パタン
「む 、 どうした」
「いや ー 、 訓練で模擬戦やってたら怪我してもぉて …」
「そうか 、 気をつけるんだぞ」
「おん !」
ガラガラガラ
sha「失礼 ~ 」
zm「あれ 、tnやん ! 」
パタン
tn「帰ってきたで」
sha「おかえり ~ えらいはやいな」
zm「なんか急遽帰ってきたらしいで(ut談)」
tn「せやねん … 色々あってな」
sn「で ? どうしたの ?」
sha「あ ー 、 訓練してたら怪我してん」
とshaの左膝をみると 、 地面で擦った様な跡があった
sn「あらら 。消毒せするからそこ座って」
sha「は ー い」
sn「zmはなにも怪我してない ?」
zm「おう ! 無傷だぜ !」
ドヤァと効果音がつく程の顔でこっちを見てくる
sha「あ、 せやzm 。俺の部屋から上着もってきてや」
「あの黄色いやつ」
zm「え ー … う ー ん ッ まぁ 、 しょうがねぇなぁ !」
「tnはいるものある ?」
tn「せやな … たしか棚のところにペンと書類があるはずやから」
「書類は半分よりちょっと多めに持ってきてくれ」
sn「書類できないでしょ ー ?」
「しかも徹夜してんだから」
tn「ちょっとだけやから 。 zmお願いな ー」
zm「はいよ ー 」
zm「sha部屋散らかり過ぎやないか … ?」
「服多すぎやろ …」
書類が置いている机の椅子に 、 黄色い上着がかけられていた
zm「これか ? まぁこれやろ」
「次はtn ー !」
zm「うわきれ 。さすtn」
机には書類が綺麗に分けられていて 、 服もきっちり畳まれている
t国から帰ったばっかで荷物が端に寄せられていた
zm「書類とペンやんな 、 え ~ っ と …」
机を覗いてみると 、 書類以外に一冊のノートが置いてあった
zm「ん … ? なんやこれ」
これは … みていいんか ?
いや ッ でも人のやし …
いやでも本人おらんしな …
よしみよ
ペラっとページを捲る
○月✕日(無)
snに目のことがバレた
でも隠してくれてるし協力もしてくれてる
優しい奴やな
とりあえず 、 週に2 、 3回程医務室に通うことにしよう
目 … ?
どういうことや … ?
不審に思いながらページを捲っていく
○月△日(深緑)
今日は母と久しぶりに話しをした 。
電話越しだが 、 相変わらず元気そうでなによりだ 。
次帰った時 、 眼のことは話すだろう 。
それまで 、 気を抜いてはいけない 。
○月◇日(白)
母国に帰ってきた 。
久しぶりに色々話せて楽しかった 。
これから3日間は仕事を忘れて気楽に休もうと思う 。
これもしかして …
目の色が赤って可能性があるってこと … ?
コメント
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急に本垢が使えなくなり 、 こちらの垢で活動しております 。 今は名前が同じですが 、 随時変更予定です 。 そして「紅い瞳の呪いが何時か」は 、 中途半端ですが 、 更新停止とさせて頂きます 。 御理解よろしくお願い致します 。
tn推しには神すぎる作品…🫶 読みやすく感動しやすく…… ここまで神ってるのに何故伸びない…… 初コメ失礼!