テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
〇〇「・・・ぁ・・・・・・」
―――全て、思い出した。
私の犯した罪、それが招いた人生の結末を。
ヴォックス「ようやく思い出したか?」
ヴォックス「お前は善人なんかじゃない・・・立派な”犯罪者”で、”罪人”なんだよ」
呆然と放心する私の横へと屈み、無理矢理に視線を合わされる。
ヴォックス「お前は人を殺し、自分の手で人生を終わらせた・・・たいした大罪人だよなあ!?」
ヴォックス「そんなお前が贖罪?更生?・・・ハッ!できると思うか?」
ヴォックス「赦されると本気で信じてやがるのか?無駄なんだよ・・・」
ヴォックス「お前に残された道は、今回もひとつだ・・・〇〇」
感情の入り乱れる心を更に抉るような言葉が突き刺さる。
至近距離で私を見つめる瞳が、にやりと細められた。
ヴォックス「今度こそ、俺に忠誠を誓え」
ヴォックス「赦されたいなら・・・生涯を掛けて俺に償え」
ヴォックス「・・・・・・お前にできる償いは、それだけなんだよ・・・〇〇。なあ?」
自分の過去に酷い罪悪感が押し寄せ、今にも溺れてしまいそうだ。
泥沼に足を取られ、もがこうとすればするほど沈んでいくような。
ただそれでも、心のどこかにホテルのみんなの顔が浮かぶ。
“どんな罪人だって、更生して天国へ行けるわ”
そう言って私の手を握ってくれたチャーリーの笑顔。
呆れたように笑いながらも、心のどこかでチャーリーの言葉を認めているようなみんなの顔。
あそこが私の居場所だと、今でも信じたいと思ってしまう。
今は無理でも、自分のしてしまったことと向き合って。
赦される日が来るかは分からなくても、今度こそ真っ当に生きられるように。
―――みんなと、心から笑って生きていたい。
それが今の私の願いだ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!