テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
11,213
〇〇「・・・ぁ・・・・・・」
―――全て、思い出した。
私の犯した罪、それが招いた人生の結末を。
ヴォックス「ようやく思い出したか?」
ヴォックス「お前は善人なんかじゃない・・・立派な”犯罪者”で、”罪人”なんだよ」
呆然と放心する私の横へと屈み、無理矢理に視線を合わされる。
ヴォックス「お前は人を殺し、自分の手で人生を終わらせた・・・たいした大罪人だよなあ!?」
ヴォックス「そんなお前が贖罪?更生?・・・ハッ!できると思うか?」
ヴォックス「赦されると本気で信じてやがるのか?無駄なんだよ・・・」
ヴォックス「お前に残された道は、今回もひとつだ・・・〇〇」
感情の入り乱れる心を更に抉るような言葉が突き刺さる。
至近距離で私を見つめる瞳が、にやりと細められた。
ヴォックス「今度こそ、俺に忠誠を誓え」
ヴォックス「赦されたいなら・・・生涯を掛けて俺に償え」
ヴォックス「・・・・・・お前にできる償いは、それだけなんだよ・・・〇〇。なあ?」
自分の過去に酷い罪悪感が押し寄せ、今にも溺れてしまいそうだ。
泥沼に足を取られ、もがこうとすればするほど沈んでいくような。
ただそれでも、心のどこかにホテルのみんなの顔が浮かぶ。
“どんな罪人だって、更生して天国へ行けるわ”
そう言って私の手を握ってくれたチャーリーの笑顔。
呆れたように笑いながらも、心のどこかでチャーリーの言葉を認めているようなみんなの顔。
あそこが私の居場所だと、今でも信じたいと思ってしまう。
今は無理でも、自分のしてしまったことと向き合って。
赦される日が来るかは分からなくても、今度こそ真っ当に生きられるように。
―――みんなと、心から笑って生きていたい。
それが今の私の願いだ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!