太宰「もりさ_____、、」
太宰が言葉を発しきる前に、一人の男が太宰の細い体にまとわりついた。
そしてこう。
?「太宰く〜〜んッ!!!」
?「今日はいつもより3分24秒36遅かったよ?!何かあったの?!?!」
気色悪いくらいに時間を考えていた男は森鴎外。
一応これでも医師だが、保健室登校の太宰を一層かわいがっている人物。
太宰「いつもどぉり、べつにぼくからしてかわったことなんてなんにもないよ」
目を閉じてそう云ってから、ぱっと手を振り払って女の子の側に空いている椅子に座る。
与謝野「だざい、きょうもきたんだね?ひまじゃないのか?」
読んでいた蝶の図鑑を閉じて、そう太宰に訊くが黙秘。
はぁ、、、と深くため息をついてから、書き忘れていた昨日のレポートを書き森に渡す。
与謝野「これでぜんぶ。あたしはもうきょうしつもどっかんね!」
森「うん、毎日助かるよ与謝野くん。」
森はレポートをぺらぺらと捲りながら言葉だけで与謝野を見送った。
黙ったまま椅子の上で持参してきた本を読む太宰を見、森は少し呆れながら頭を撫でる。
森(反抗も肯定も否定もしない子は、本当に心の内がわからないなぁ、)
と、心のなかで思いながら。
織田「お前の教室は此処だ。」
大きなドアに貼られたいちねんにくみという文字。
ありがとーございます、とお辞儀をすると先生が先に教室に入っていった。
敦「あ、せんせーここのきょーしつのせんせーなんだ、、、」
教室に入った瞬間、
色々とマシンガントークをされて頭がふにゃふにゃな敦。
全員振り払って中庭まで来たはいいものの、帰り道がわからず途方に暮れていた。
自分の虎の手をもふもふしながら助けを待っていると、近くから大きな音が聞こえた。
ばき?どご?地面が揺れていて、その異変にはきっと音がなくても気づいただろう。
あたりを見回し、音がなった方向へ走っていくと話し声が聞こえた。
敦(しずかにしなきゃ、、、)
?「おいだざい!おまえきょうもきょーしつこなかったじゃねーかっ!!」
太宰「いくひつようがないもの。」
太宰「てか、きみこえかんだかいからだまってくれない?ちゅーや。」
中也、と呼ばれた子はより一層ムカついたのか、
中也「おまえもたかいだろ!!」
太宰「あれ?きこえなかった?たかいじゃなくてかんだかいっていったの。」
てめぇ、といって殴りかかる中也。
浮いているのは重力操作の異能力者だからだ。
その中也を両手で受け流した時、がしゃん、と大きな音がなって、勢いよく落ちた。
敦「?!いまの、、なぁに、?」
太宰「きれたらすぐにいのうりょくつかうのやめてくれない?」
中也「チッ、、、つぎはころすからな!!!」
あっそ、といいながら敦の方へ向かってくる太宰。
太宰「きみ、どうしたの?もうげこうじかんこえてるとおもうんだけど。」
あわあわとしながらもゆっくり事情を説明すると、太宰はそう、
と云ってから敦の手を引いた。
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