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第一話 自己紹介!
敦「え、えっと、なかじま、あつしです、!!」
戸惑い乍ら自己紹介をする敦。
急なことだったので、頭の中は真っ白で、目がぐるぐる回っている。
自己紹介、自己紹介、、、と考えていると、ふと思いつく。
敦「いのーりょくは、げっかじゅーです!!」
ぽん、と手を虎の幼子の手に変えると、教室中で歓声が飛び交う。
「えへへ、」と云って頭を掻いていると、織田は端から自己紹介しろ、という。
鏡花「わたしのなまえはいずみきょうか。いのーりょくはやしゃしりゃゆき。」
ぺこり、とお辞儀をし、一枚の紙切れを出すと
夜叉白雪で木っ端微塵になるまで切り刻む。
ひらひらと舞う花びらのような紙切れに見とれていると、声が聞こえる。
ル「わたしはるーしー・もんごめりよ!よろしくって?」
ふわりとスカートを浮かせるルーシー。可愛らしい無邪気な笑顔で敦に問う。
敦は女性耐性が全くないため、ぷしゅー、といって顔を真っ赤にする。
賢治「ぼくはみやざわけんじです!なかよくしてくださいね!」
敦「へぁ、う、うんッ!」
此処ぞとばかりに逃げ込む敦。
それが気に食わなかったのか、ルーシーはぷく、と頬を膨らます。
芥川「ふん、やつがれはあくたがわ。すきによぶといい。」
敦「、、、(えらそーだな、、、」
む、となったのも束の間。首に何かを迫られ、反射的に叩いた。
勢いで少し後ろに飛んでしまい、けほけほと咳き込む敦。
敦「な、、、しゃつが、うごいて、、」
芥川「やつがれのいのうりょくはらしょーもんでありゅ。」
芥川「きさま、だざいさんにあんないさせたときいておりゅぞ?」
ずががが、と壁を刺し、逃げ場をなくして迫る。
そんな喧嘩を横目に、織田は持参してきた茶を一口飲む。
敦「うるさいうるさいうるさぁい、っ!ぼくはわりゅくないもんッ!」
芥川「わるいにきまっていりゅだろうばかもにょ!!」
きゃんきゃんと吠える2人のいる教室の扉がノックされ、開きかける。
気づかない2人。芥川は羅生門を繰り出し、敦は虎に完全になる。
その時。
がしゃん!、と大きな音がなって敦は虎化が解除され、芥川の羅生門は消え去った。
太宰「はい、そこまでね。」
敦(これ、さっきもみたやつ、、、!!)
じ、とずっと太宰を見つめていると、心底面倒くさそうに
包帯の巻いていない方の目で睨み、
太宰「なに、ぼくいそがしいんだけど。」
敦「、っへ、、?(潤」
太宰「もりさん、わすれものみつけたからもうもどる。」
太宰がそういう視線の先には、踏み台にされた医務室の先生、森の姿。
森「君ハチャメチャやり過ぎだよぉ、、、」
そうしくしくと泣き真似をすると太宰はべ、と小さい舌を出して
太宰「それくらいきがくるってるほーがすきなくせして、」
と云って、一人でスタスタと帰っていった。
その後姿を泣きながら追いかける森のことは、一年二組全員覚えている。