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第一章:手石家の養子
第一節:ドロドロとした家族
2008年、東京江戸川区葛西養護施設から手石家に引き取られた女性の毒島はじめは車の中へ向かった。
車の中にて
みきよ「今から家族を言わないとね。息子のヒト。6歳になるんだけど、仲良くしてくれる?」
はじめ「うん!」と無邪気な笑顔で答えた。
はじめの心の声「6歳?クソガキじゃん!ぶっ殺すには最適よね!!」
運転している義眉が「祖母が2人もいるから優しくするんだぞ」と。
そう言って手石家に辿りついた3人だった。
そして息子のヒトが登場。
ヒトは不満そうに「どうも、僕は手石ヒト」と挨拶をした。
はじめ「よろしくね、ヒト!私は手石はじめ!」
みきよ「挨拶は笑顔でしなさい、ヒト!!」
ヒト「だって何その格好?!なんでお遊戯会みたいな格好してるの、気色悪いんだけど!」とはじめの原宿風の白のロリータファッション、首周りのタートルネックが気に入らなかったのだった。
みきよ「そんなこと言わないの!!きょうだい欲しいって言ったのアンタだよ!!」
義眉「みきよの言う通りにしろ、ヒト…ごめんなはじめ…俺たちが甘やかし過ぎて育てたかもしれない」
手石家にて
そして手石家の中に入ったはじめは祖母の月森子初と広田山川秋美を見て挨拶をした。
はじめは秋美を見て右耳の近くで「私ははじめ。よろしくね!」と挨拶をした。
背中が円背状態で曲がっている秋美が「うん、よろしく」と神経臭そうに答えた。
はじめの心の声「近くで話さないと聞こえないババアだなやっぱり」
子初「今日は何曜日?」
みきよはキッチンで料理する中、「何回同じこと言わせるの!!土曜日でしょ?!!」
はじめの心の声「アルツハイマー型認知症でもあるのか…女性に多いと聞くがな」と。
はじめ「私ははじめ!今日から養子になったの!」
子初「あら、はじめちゃん!子どもにしては大人っぽいけどおいくつなの?」
はじめ「10歳になるの!」
子初「まあなんて可愛らしい女の子かしら!」
ヒトはリモコンを使ってテレビに向かってWiiのスポーツゲームを楽しんでいた。
ヒト「何あの格好!東京フリーク区へ行けばいいじゃんだったら!!」
義眉「そんなこと言うんじゃないぞ!!はじめだって親がいなくて寂しかったんだぞ!」
そしてインターホンの音が聞こえる時、みきよが「ああ、うるさいわね今何時だと思ってるの空気読めよったくもう!!!!」と鬱憤を漏らして玄関へ行くのだった。
みきよの兄である浩が登場した。
浩はいつもヘラヘラとした態度を見せ、自身が小学校の同窓会に行くことについて話をしていた。
はじめがその話を聞いて、「私も行きたい!!叔父さんでしょ?!!私姪っ子のはじめと言うの!!」と子どものように話しかけた。
浩「おっ…おうよろしくな」
浩の心の声「この子、妙に馴れ馴れしいな…」
みきよ「アンタは下がってて、はじめ!いまお兄さんと話しをしてるの!!」
はじめ「この人っていつもヘラヘラしてて人に感謝すらしないし空気が読めないし、人に図々しくみきよの家に介護を押し付けてくる人?おばあちゃんの命を軽んじてるんでしょ?!!」
みきよ「コラコラ余計なことを言わないの!!家の中に入ってなさい!!」
はじめ「わかったよー!!でも最後にいい?叔父さん同窓会はいつなの?」と
浩「明日の午後7時だね」
浩の心の声「なんでこの子は俺のことがわかるんだ?あんまりみきよを怒らせたくないんだけど…」
実家に戻るとまたいつもの閉塞感溢れる空気に戻っていた。
ヒトがゲームをし、義眉はゴロゴロと横になっていた。
みきよ「料理できたから運ぶの手伝いなさい!!」とキッチンで罵声が響いた。
ヒト「いやだもーん!!ゲームの邪魔すんな!!」
みきよ「ゲームは一日1時間!!約束破るなら取り上げるよ!!」と。
義眉が無意識ながら床をドシドシ鳴らして運ぶのを手伝い、はじめも手伝った。
ヒト「ドシドシうるさいよ、静かにしてよ!!!!」
義眉「気にすんな我慢しろ!!!!」と。
夕食タイム
長方形のテーブルに和食特有の一汁三菜の料理があった。秋美と子初は少食のため小盛りで比較的量が少なかった。
全員でいただきますをして召し上がった。
みきよ「本当に同窓会に行くの、はじめ?」
はじめ「うん、行きたい!叔父さんが『いいよ』って言ってくれたから!」
みきよ「浩は17年前の同窓会でリンチに遭ってひどく傷ついているから優しくしてあげて?子どもには理解できないよね…」
はじめ「大丈夫だよ、聞かせて!!」
みきよ「ショックな話だけど、我慢できる?」
はじめ「うん、大丈夫!!私こういう話結構大好き!!!!
ヒト「僕は嫌だよ!!」
はじめ「お前は別に聞かなくてもいいから、本当にクソッタレな話だから」と冷酷に答えた。
コメント
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読み終わりました。第2話、一気に「手石家」の空気感が伝わってきましたね。表向きは無邪気な10歳の少女・はじめの心の声が「クソガキ」「ぶっ♡♡♡」と容赦ないのがすごく不気味で、この二面性が物語の核になりそうな予感がします。祖母二人の認知症や難聴、ヒトの反抗的な態度、ピリついたみきよ――それぞれのキャラが立っていて、閉塞感のある家族の構図がくっきり見えてきました。「浩の同窓会に行きたい」と言うはじめの真意も気になります。続きが楽しみです!