テラーノベル
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第8話
若井視点
「 怖い? 」
耳元であいつが囁く。
「 別に、」
強がってしまう俺は馬鹿なのかな。
後ろから思いっきり突かれて、
さらにはキスまであいつは求めて、
俺をおもちゃのように扱う。
「 ん”ー、 ふ、 んん”っ 」
「 あ”ぅっ、、 い”あっ 」
「 気持ちいいの?若井 」
これ以上耳元で囁かないでくれ。
おかしくなりそうだ。
「 イッちゃいなよ若井、 」
「 ほらイけよ 」
電気が流れているように痺れる。
「 い”ッ、、だめ” 、 」
俺の中にあいつはドロっとしたものを遺していった。
「 若井ってえっちなんだね 」
あいつは俺から出た白い液を指で掬い舐める。
なんてざまだ。
ベッドテーブルの上に置いてある大森の形態に通知がひとつ来る。
「 通知、来てます、よ、、、 」
目にしたものは俺の精神を狂わせた。
『 今頃若井の事犯してます?笑 』
『 今度俺らにも使わせてくださいよ 』
『 あいつ”なんでも出来る子”なんですよね?笑 』
怒りとは違う何かがこみ上げる。
俺はそんなふうに使われていたのか、
必要とはされてない。
ただ、おもちゃとして使われてた人なんだ
仕事がすごく出来るのでもない。
人にすごく頼りにされるのでもない。
何もかも完璧にできるのでもない。
俺は”大人の玩具”としてなんでも出来る子なのだと。
もう何もかも覚えていない。
俺は大森の腕を掴み睨みつけた
「 俺をずっと騙してたのか 」
敬語なんて忘れたし、
礼儀なんて忘れた。
「 俺はずっとお前の玩具として居たのかよ 」
「 使い終わったら捨てるだけかよ 」
「 俺はあんたらの遊び道具なのかよ 」
大森の目はびっくりとしていて、言葉が思うように動いていない。
怖がっているのか
なんと答えようか考えているのか
だから嫌いなんだよ。
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大森視点
若井の中はとても落ち着く。
オフィスの奴らにはああ言ったけど本当は
奪われたくないだけ。
自分だけの若井だから。
もう誰にも、渡したくないだけ。
絶頂に達する若井の姿は何度観ても唆る。
つい先程達したのにまたたってしまった。
若井が可愛すぎて、狂わせたい。
だけ、
最初会った時、こんな自分を興奮させた人はいなかった。
今まで付き合ってきた彼女でも立たせるのは不可能だった。
でも若井は違った
会った瞬間に胸が苦しくなる。
誰にでも優しくて、頼れるし、さらには可愛い。
こんな人を他の奴らに奪われたくない。
ただそれだけなんだ。
だから今まで仲間にはちょろいやつとして嘘をついてきたし、
彼女にだってわざと浮気している雰囲気を出して別れた。
若井が好きだから。
なんてぼーっとしていると若井が俺を睨みつけている。
「 な、なんだ、 」
若井は俺の携帯を差し出して怒鳴ってきた。
通知には仲間たちからの連絡。
「 俺はそんなふうにしか思われてなかったのか? 」
そんなことは無い。
ほんとなのに。
きっと信じてくれない。
「 違う、若井、違うんだよ 」
「 若井を玩具になんて思ってないよ 」
「 だったらこの通知はなんだよ 」
「 もう誰も信じられないや 」
違う。
違う、
違う違う。
彼女と別れた時みたいに視界が遠くなる。
「 もういいよ、連絡してこないで 」
待ってくれ。
若井。
今止めても若井は戻ってこないだろう。
若井はベッドに匂いを残したままこの部屋を後にした。
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若井視点
数ヶ月後、歩いていると急に脚が止まる。
「 ん、」
止まるな。
見上げると大きなマンションがたっている。
あいつの家だ。
もう二度と会いたくないはずなのに
体がまだあいつを覚えている。
もう完全にやめたんだ。
誰も信用出来ないんだから。
進もうとした俺の手を誰かが掴む。
「 若井、 」
思い出したくない人と会ってしまった、
「 もう忘れたよ、誰 」
目を合わせられないまま手を振り払う
「 」
何かを喋っているのに声が聞こえない。
「 もう嫌だ。 」
するとあいつは俺の手を引っ張って自分の家に連れ込んだ。
「 離してっ、 」
思いっきり振り払おうとするが抵抗ができなかった。
ベッドに俺を押し付ける大森。
「 聞けよ。 」
「 最後まで聞いてから部屋を出ろよ。 」
こんなに真面目な顔、初めて見た。
今にも泣き出しそうな顔。
俺に行かないでと言っているような目。
「 本当は 」
数時間たってようやく大森が口を開く。
next → 3000❤︎
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お久しぶりです。
えーと、ずっと更新してなくてすいません😭
事情なんてないんですけど、
自分の作品が気に食わなくて一旦離れてました🥲
ずっと待たせててすいませんほんとに💦
今回から復帰しますので🍀
良かったら見てってください。
今回のコメントは全て返します!
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コメント
15件
久しぶりの更新ありがとうございます、やっぱり大好きな連載です……続きも楽しみです ゆっくり待ってます🎶
待ってました✨すごく嬉しいです また離れてもいいのでいつでも待ってます!
初コメ失礼します!控えめに言って最高です……😭✨️本気で若井さんのことが好きな大森さんだけど、それを上手く伝えられなくてすれ違っちゃってる部分が切なくて胸がきゅっとなりました…更新ありがとうございます!!🙏