まだまだ答え合わせは続きます。
「俺さ。不安だったけど、それでも俺たちの関係はちゃんと気持ちも伴ったものだって思いたかったんだ。だから元貴に若井に乗り換えるんだろって言われた時、元貴は俺の事そんな軽いヤツだと思ってたんだ。信用されてなかったんだって、それが一番ショックだった」
「ごめん!涼ちゃんの事軽いなんて思ってないよ!あれはただ俺が不安だっただけで…」
俺は慌てて言い募る。
「うん。若井がムカついて煽っちゃった、ごめんって謝ってくれたよ。元貴にも謝っといてくれって」
俺も若井もあの時は頭に血がのぼって冷静じゃなかったから。
「やっぱり俺はさ、あんな始まり方したからこそよけいに元貴にちゃんと言葉にして欲しかったんだ」
「涼ちゃん…」
涼ちゃんがここまで正直に話してくれたのだから、今度は俺がちゃんと話さないと。
「俺はさ、キスマーク見つけた時めちゃくちゃショックだった」
あの時の事を思い出す。
「俺、涼ちゃんとの関係をちゃんとしなきゃって思いながらも何か行動を起こして今の幸せな関係が壊れたらって思うと怖くて動けなかった。甘えてたんだ。だからその場で問い詰める事もできなかった」
「元貴…」
「それで1人で考えてたら、涼ちゃんと若井の様子がおかしかった事を思い出して、相手は若井に違いない!って思い込んじゃったんだ」
涼ちゃんと一番の親友の若井に裏切られたと思ったのが余計に怒りをよんで冷静な考え方ができなかった。
「仕事も進まずにイライラしてるとこに若井から涼ちゃんが俺の事『セフレ』だって言ってたって聞いて、俺すごいショックだった」
頭が真っ白になるくらい…。
「さらに若井に「俺が涼ちゃんもらっちゃうぞ」って言われて勢いであんな酷いこと言っちゃった」
本当にごめん、と謝る俺に涼ちゃんはいいよと首を振ってくれる。
「でもその後、涼ちゃんに今の関係は『セフレ』以外の何物でもないって言われて確かにそうだなって…」
現実を突きつけられた気分だった。
「実はあの後、涼ちゃんを追いかけたんだ。そしたら若井が泣いてる涼ちゃんを抱きしめながら慰めてるの見て…」
「あっ、あれは…」
「うん。内容はもうなんとなくわかるからいいよ」
そう言って苦笑する。
「ただ、俺はいつも泣いて涼ちゃんに慰めてもらうばっかりなのに、泣いてる涼 ちゃんを慰めるのは俺じゃなくて若井なんだなって」
俺はあの時の無力感を思い出す。
「涼ちゃんはこんな情け無い俺といるより若井といる方が幸せなのかもしれない。だから俺は涼ちゃんのためにきっぱり身を引こうって思って…」
「そんなの勝手に決めないでよ!」
涼ちゃんが怒って声を上げる。
「うん。でも俺、あの時精神的にボロボロで涼ちゃんや若井と正面から向き合う勇気がもてなかった。だから本当は逃げ出したんだ」
「元貴…」
「でも仕事で涼ちゃんや若井を頼れないのはつらいし、夜は涼ちゃんがいなくなる夢ばっかりみてうなされて眠れなくて…。寝不足が続くと涼ちゃんにすぐバレちゃうからつい薬に頼ったんだ」
「俺だってもう元貴には俺は必要ないんだってすっごく悲しくて寂しくてどうにかなっちゃうかと思ったんだから!」
涼ちゃんが涙目になりながらギュッと強く抱きしめてくれた。
その暖かさが俺の心をじんわりと温めてくれる。
「涼ちゃん。涼ちゃん…。俺、涼ちゃんの事が大好きです。愛してます」
俺は涙を流しながら涼ちゃんを抱きしめ返した。
「俺、涼ちゃんがいないとダメなんだ。こんな情け無い俺だけど恋人になってくれる?」
もっくんやっと涼ちゃんにちゃんと告白できました。恋愛に関しては不器用なんだよね。*妄想です。
コメント
8件
ガチ良かった😭 ストレートな告白が更に雰囲気がよき❤︎(⑉• •⑉)
おぉ✨おめでとうございます! 簡単だけど、難しいですよね…。 素敵な関係を築ける第一歩ですね!
マジで良かったー!お互いに解決出来て良かったほんとにありがとうごさいます!