コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
6.肌の敏感さと予想外の反応
その後、江口が入野に手を置いた瞬間、入野は少し驚いて肩をビクッと震わせた。
江口「え?」
江口は自分の手が入野の肩に触れていたことに気づき、少し戸惑った。だが、その反応に入野は顔を赤らめ、すぐに肩をすくめるようにして振り払おうとした。
入野「な、何するんだよ!」
入野の声は、普段の強気な言葉とは裏腹に、少し震えていた。その震えを感じた江口は、無意識のうちに再び入野に近づく。
江口「ごめん、ちょっとびっくりした?」
江口は素直に謝ろうとしたが、入野は顔を赤くして避けるように首を振った。
入野「違う! なんでもないから!」
入野は強がるように言ったが、その言葉にはどこか焦りが混じっていた。江口は不安そうにその顔を見つめる。
江口「お前、ほんとに反応が可愛いな。」
江口は微笑みながら言ったが、その言葉を聞いた入野はますます顔を赤くして、必死に肩をすくめながら歩き出した。
入野「うるさい! お前、勝手に触んなよ!」
入野は声を荒げるが、江口の手が再び肩に触れると、今度は入野が「んっ!」と、思わず小さな声を漏らしてしまった。
その声に、江口はすぐに手を引っ込めた。
江口「お、お前、声…」
江口は言葉を詰まらせる。入野は顔を真っ赤にして、ますます歩調を速める。
入野「うるさい! 何でもないから、もう! 触んなって言ってんだろ!」
しかし、入野の顔には必死に隠している表情が見え隠れしていた。江口はその反応に少し驚いたが、すぐに口元に笑みを浮かべる。
江口「なんだよ、お前、そんなに反応するなんて。」
江口はあくまで無邪気に言ったが、その声には少しだけ照れくささが滲んでいた。
入野は顔を赤くしたまま、さらに早足で歩く。だが、心の中では自分がこんなに敏感だということを江口に知られてしまうことが、妙に恥ずかしくて仕方なかった。
江口はその後、しばらく黙って歩きながらも、入野の肩をちらっと見ては、思わず微笑んでしまう。
江口「お前、ほんとに可愛いな。」
江口がその言葉を小さくつぶやいたとき、入野はその一言が頭の中でぐるぐると回って、恥ずかしさが止まらなかった。